前記事、2015年秋のフィリピン留学事情 その1「韓国人経営の語学学校に留学することを検討している方へ」で韓国系語学学校の事情を紹介しました。今回の記事では最近急増している日本人経営の語学学校の最新事情を紹介します。

写真はサウスピーク新校舎にて撮影。生徒のNatsumiさん

写真はサウスピーク新校舎にて撮影。生徒のNatsumiさん

日本人経営の語学学校は観光レジャー型が大多数

日本人は韓国人よりも英語を身に付ける必要性が少ないためか、日本人経営の語学学校は観光レジャーを前面に出している語学学校が大多数です。先に上げた韓国系語学学校から「英語力を伸ばしたいのであれば、日本人経営の語学学校はお勧めしない。日本人の生徒達は遊んでばかりだ。韓国系語学学校で勉強しましょう。」と悪い例として日本人経営の語学学校の名前を上げられることが多いです(ある大手の日本人経営の語学学校の名前が悪い例としてよく上げられています)。

実際、IT留学(英語とITを同時に学ぶ)、フィリピンの貧困地域体験留学、フィリピンの田舎体験留学など本来の目的である英語学習からかけ離れた留学コースを導入している日本人経営の語学学校があるので、韓国系語学学校関係者達が悪い例として紹介するのも当然かなとは思います。

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フィリピン留学では真面目に英語力を高める語学学校は2割、観光レジャー型の語学学校が8割と言われています。これは韓国系語学学校を含めた場合の割合です。もしこれが日本人経営の語学学校だけになると、真面目に英語力を高める語学学校の割合は1割を切ります。それくらいに日本人経営の語学学校は「ゆるい」ものが多いです。

「別に観光レジャー型語学学校でもいいじゃないか」と考えられる人がいますが、もともとが遊び目的の人であればそれでも良いでしょう。しかし、真剣に英語力を高めたいと考えている人が観光レジャー型語学学校に行くと悲惨です。そこでは「勉強する生徒も勉強しない生徒も対等に扱っており、おうおうにして勉強しない生徒の都合が優先されるから」です。例えば、直近のハロウィンの際には、語学学校スタッフも生徒も勉強そっちのけで仮装衣装や校舎の飾り付けに夢中になります。このハロウィン期間中はまともな勉強は出来ません。短期間しかフィリピン留学できない生徒がもしこういうイベントに巻き込まれたら、かなり不本意な時間の過ごし方をせざるをえなくなります。

ハロウィンは代表例の1つですが、他にも毎週金曜日の「卒業式という名のお遊び会」で時間が潰れたり、真面目にレッスン後に自習学習していたら「あいつ、勉強ばっかりしていてキモいよね」みたいな勉強しない生徒から低レベルな干渉があったりと、勉強優先でない語学学校では勉強するのが大変です。

なお、観光レジャー型か学力向上型かを見極める目安として「生徒の1日の自習時間が4時間以上かそれ未満か」という基準を適用してこの記事では分類しています。例えばその語学学校の平均的な生徒の学習時間が「レッスンで6時間、自習学習で3時間未満」の場合だと、観光レジャー型語学学校になります。

フィリピン留学のマンツーマンレッスンを最大限に活かすための予習・復習をまともに出来ていない語学学校では、マンツーマンレッスンはたいてい「雑談」になるか、もしくは「何かを学ぶけれど、レッスンが終わったら何も頭に残っていない。次のレッスンでも結局同じ英語表現ばかり使い続ける」となってしまいます。だから自習時間を根拠として語学学校を分類しています。

客観的な英語力の伸びを測定していない日本人経営の語学学校

先の記事で述べた韓国系語学学校の「TOEIC試験点数保証制度」は現状では数多くの問題点が有り、決してお勧めするものではありませんが、「第3者からも評価されるTOEIC試験の点数を伸ばしたいという生徒の要望に応えようとしている」という点においては良いものです。

語学学校の中で自身の英語力をいくら評価されても、第3者からも評価される英語力であることを証明できなければ、「あなたのフィリピンへの語学留学は、第三者としては、英語力向上に効果がなかったと言わざるをえない」と評価されても仕方ありません。TOEIC®試験、IELTS試験、TOEFL iBT試験の点数を高めることはその点で意義のあることです。

しかしながら、日本人経営の語学学校で「第3者からも評価される客観的な外部試験」に対応しているものはほぼゼロ校です。「我が校の学習カリキュラムはすごいですよ!」と言っている語学学校ですら、大多数はその語学学校独自の評価でしか英語力の伸びを測定していません。これではその語学学校の関係者以外の人達はみな「あなたのフィリピン留学は英語力向上に効果がなかった」と判断します。

急増した留学エージェント・語学学校比較サイトは観光レジャー型の語学学校を主に紹介している。

本題に入る前に、まず前提知識として「留学エージェント・語学学校比較サイト」の役割と、どうやって売上を上げているのかを簡単に説明します。

フィリピンにある語学学校の多くに留学する場合、留学エージェントを使うことが有ります。顧客と直接やり取りする語学学校も多く有りますが、特に韓国系の語学学校など、直接顧客とやり取りをしていない語学学校に留学する場合には、留学エージェントを通す必要が有ります。留学エージェントは語学学校に代わって集客・事務作業をすることで、語学学校から紹介料をもらい、売上を上げています。

そのためフィリピン留学に関わる留学エージェントや語学学校比較サイトは全て偏っています。偏っているというのは、特定の語学学校へ送客することを目的に情報発信しているということです。偏っていない留学エージェントや語学学校比較サイトは1つもありません。一見すると公平に見える人達もいますが、あれはステマが上手なだけです。

以上踏まえた上で本題に入ると、「留学エージェント・語学学校比較サイト」の数がフィリピン留学市場の拡大に伴って急増しています。そして、急増したエージェント達は観光レジャー型の語学学校を主に紹介しています。

観光レジャー型の語学学校の数が多いので、必然的にそうなるのですが、もう1つの理由としては「カリキュラム重視の語学学校は紹介しにくい」というものも有ります。特にこうした新参の留学エージェント達は「英語力が低い」し、また「フィリピン留学に関してよく分かってない」です。そのため、施設が豪華な観光レジャー型の語学学校を紹介する傾向が有ります。また、カリキュラム重視の語学学校の責任者はクセのある人が多くて、英語学習やフィリピン留学業界に無知で自社の学習カリキュラムの方針を理解しない留学エージェント達と付き合いたがらないというのも有ります(その気持ちはよく分かる。自分を含めてカリキュラム重視の語学学校責任者はこだわりが非常に強い)。

あと、こういう施設重視の観光レジャー型の語学学校ほど広告をバンバンと出して、留学エージェントを派手に使う傾向が有ります。最近他業種から参入してくるそれなりに有名な方々が、フィリピン留学の同業者から「あそこの語学学校はまともに勉強したいと考えている人が行くべきじゃない」と言われている観光レジャー型の語学学校の広告塔になっていたりするのを見ると、非常に残念な気持ちになります。こういう人達はなまじ影響力が有る人達なので、「もっとまともな語学学校と組んでくれた方がフィリピン留学全体のイメージが上がり、そしてそれが日本人生徒全体の英語力を高めることに繋がるのに」とは個人的には思います。

以上、日本人経営の語学学校の課題でした。

2015年秋のフィリピン留学の課題一覧

これまでに書いたフィリピン留学の課題一覧を下記にまとめます。下記の4つが2015年秋時点のフィリピン留学の課題になります。

【課題1】(韓国系語学学校)日本人向けのまともな学習参考書が使われていない。いまだに韓国人向け、しかも海賊版教材を使っている。
【課題2】(韓国系スパルタ語学学校)脱落を前提とした非合理的な長時間学習(1日12時間以上の勉強をさせられる)
【課題3】(日系語学学校)客観的に英語力を伸びたことを証明出来ない(する気もない)。
【課題4】(日系語学学校)ほとんど全てが観光レジャー型。真面目に勉強したい人がまともに勉強できない。

これらの問題はフィリピン留学業界として解決すべき問題です。そしてまた、語学学校サウスピークでは上記4つの問題点に対して全て対応しています。

【課題1】(韓国系語学学校)日本人向けのまともな学習参考書が使われていない。いまだに韓国人向け、しかも海賊版教材を使っている。

⇒日本人生徒が主であるため、当然日本人向け参考書を採用しています。

(参考記事)日本で販売されている英語参考書を教材として使えます。?フィリピン留学海賊版教材問題?

【課題2】(韓国系スパルタ語学学校)脱落を前提とした非合理的な長時間学習(1日12時間以上の勉強をさせられる)

⇒無理・無駄・ムラの塊であり、非合理的で脱落することを前提としている長時間レッスンはそもそも行いません。

(参考記事)フィリピン留学の”常識”である長時間マンツーマンレッスンを否定しました。

【課題3】(日系語学学校)客観的に英語力を伸びたことを証明出来ない(する気もない)。

⇒TOEIC(R)試験やIELTS試験で成果を客観的に示すようにしています。下記参考記事にあるように、毎月結果をBLOG記事として公開しています。毎月の結果を公開している語学学校はサウスピークのみです。他は1校も行っていません。

(参考記事)2015年10月TOEIC試験の結果

【課題4】(日系語学学校)ほとんど全てが観光レジャー型。真面目に勉強したい人がまともに勉強できない。

⇒サウスピークは現状のフィリピン留学では数少ない「真剣に英語力を高めること」を方針としています。

(参考記事)平均10時間の学習時間、徹底的に英語学習が出来る環境

以上です。今回書いた2本の記事を読んで、フィリピン留学をする際の語学学校選びの参考にしてください。