自由に気ままに働く高給取りのWall Streetの住人、Jang

この記事から私が出会った米国の友人達について紹介して行きます。今夜紹介するのはLanguage Exchangeの Partnerの一人であるJang。彼は韓国系アメリカ人で、移民2世です。振り返るとLanguage ExchangeのPartner達の中ではJangが一番Asia系らしくないアメリカ人でした。見た目は日本人と変わらないけど、振る舞いはみなさんが想像するアメリカ人のそれでした。あと韓国語はほとんど出来ないと言っていました。

JangはWall Streetにある大手資源関係の会社に勤めており、会社の資産運用を担当していました。Jangが日本語を学ぶ動機は「9月に3週間弱の日本旅行をするため」です。だから日本語はまったく出来ませんでした。旅行するために日本語をわざわざ勉強するというのは勉強熱心な人だなと思いました。

Jangの経歴を聞いたところ、もともとは電気技師だったが、給料が低いのに不満でMBAを取得して仕事内容を変えたとのことです。そして去年の夏で30歳でしたが、すでに会社は3社目とのことです。日本人にとっては、Jangのように一度大学を卒業して働いて、そこから「仕事内容が不満だから給料を上げるために大学に戻る」という発想がまずないと思います。私はこのようなCareerを持つ米国人にはJang以外にも何人も直接面識があります。

また30歳時点ですでに3社目でしたが「これもWall Streetではよくある事だよ」と言っていました。こっそりと教えてもらいましたが、けっこうな給料をもらっていました。Jangは同年代の日本人のはるかに上をいく高給取りです。転職の度にちゃんと給料も上昇させ続けたようです。あと「年金」の話題になったときには、米国では年金は自分で運用するのが普通だから別に会社をやめても問題ないと言っていました。日本も徐々に米国型に移行していますが、米国人の方が会社に依存することなく生きているのだなと彼と話していて思いました。

JangはWall Streetの住人で高給取りでした。しかしそのくせ基本的には「午後5時」帰りです。あと社内での仕事が多いからヒゲも剃らずに普段着で働いていることが多かったです。なんでも会議がある時だけスーツを着るって言っていました。米国人の働き方を見ると日本の職場が堅すぎるのかと今は思います。

Language Exchangeをするのは私のIntern先と彼の職場がとても近かったので、たいてい「午後5時30分」「午後6時」に近くの広場か、Wall Street StationでLanguage Exchangeをしていました。時には、これは水曜日だったと思いますが、今夜は6時半から友人の誕生日会があるから今日は早めにしようとLanguage Exchangeを5時から始めたこともあります。日本の大企業、そして東京や大阪で働く成人男性で夕方早くにJangのようにLanguage Exchangeをしたり友人の誕生日会に出席するという生活が出来る人はどれくらいいるのでしょうか。彼の生活は別に特別なものではなく、これから紹介するLanguage ExchangeのPartner達もだいたい5時に定時退社していました。米国と比較すると日本の労働環境はなんでこうなのだろうかとため息をつきたくなります。

Jangと直接会う前にMailをやり取りしていて驚いたのが、彼のMailが仕事時間中に返信されてきて、しかも勤務時間中に電話してきても良いよって言ってきたことです。米国の職場を見たことがある人ならすぐに分かると思うのですが、これは日本の職場と違って一人一人に個室の仕事場が与えられているからこういう事を言ってきたのです。事務所の配置からして日米では考え方がかなり違います。仕事の生産性と事務所の配置については、私の専門分野の一つなのでみっちりと書きたいのですがこの記事ではやめておきます。結論だけ言うと、他の人達からあまり邪魔が入らず仕事に集中できる米国型の事務所の配置の方が仕事にはずっと集中することができます。

あと「Language Exchangeも別に昼休みでも良い。なんなら昼休み、近くにある中華街(Canal Street)で御飯を食べながらしようか。」という提案もされました。日本の一律で昼休みを取るのと違って、昼休みの取り方も自分で決められるようです。本で読んでこういう米国人の仕事の仕方を知っている人もいるかもしれません。でも、実際に自由に仕事をしている米国人と接するとその衝撃は想像をはるかに超えるものでした。

自由度が少ないにも関わらず長時間働かないといけない日本人にとっては、Jangのように自由に働いて、しかも5時に退社する生活。そしてまた、残業をほとんど全くしないにも関わらず同年代の日本人達よりもはるか高い給料を受け取れる仕事についてどのような印象を受けるでしょうか。米国人と日本人は違うのだからそういう生活は不可能だと思うのか、それとも彼らがそういう生活を出来るのだから自分たちもそういう生活を出来ると考えるのでしょうか。あなたはどちらでしょうか。私は後者です。Jangのような働き方は日本でも出来るはずです。米国人が出来て日本人がなぜJangのような働き方が出来ないのか、この記事を読んだあなたも一度考えてみて下さい。

補足説明
一般的には、給料が高いということは「その人の仕事の価値が高い」ということです。一方、給料が低いということは「その人の仕事の価値が低い」という事です。Jangは労働時間は平均的な日本人よりもずっと短いですが、Jangの仕事の価値は平均的な日本人よりもはるかに上回っています。だからかなりの高給を得ているのです。
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執筆者
柴田 はるじぇー @HAL_J
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柴田 はるじぇー @HAL_J

セブ島にある語学学校サウスピークの英語学習アドバイザー。著書に「3ヶ月でTOEIC300点上げるフィリピン留学」「20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ」