この記事では私のLanguage ExchangeのPartner、Henryについて紹介します。Henryはギリシア系米国人です。私のLanguage Exchange Partnerの中でただ一人、HenryはAsia系でないNative English Speakerでした。

Henryは現在会計関係の会社に勤めています。そして働きながらNew York University(通称 NYU)のMBA、経営学修士の獲得を目指しています。「働きながら大学にも通う」という選択は米国で何度か聞いたことがありました。でも、実際に現在進行形で働きながら大学に通う人と親しくなったのはHenryが初めてでした。

Henryは大学院には仕事が終わった後に通っていました。あとは週末に他の人とやらなければいけない課題があるといって、何人かで集まって勉学に励んでいました。私と会うときはこの集まりの前後の時間帯に、彼が通うNYU近くのUnion Square周辺で会うことが多かったです。

私が語学学校に通っていた頃にも午後5時に仕事が終わってから、走って大学院に行っている先生がいました。仕事の後に大学院に行くのが米国では一般的な選択肢なのかなと思いました。一方、日本の場合についてはというと、Twitter上で多数の意見をもらったので、次の記事「日本における社会人の大学院通学について」で紹介しています。

働きながら大学院に通っていたためHenryはいつも忙しそうでした。でもそんな忙しい彼ですが、なぜか私とLanguage Exchangeをしていました。当面必要のない日本語を学ぶなんて、ずいぶん勉強熱心だなとその時は思いました。Henryは日本に過去数カ月滞在したことがあるため、基本的な日本語はすでに出来ます。ただし、中国系ではないので漢字にだいぶん苦労しています。「日本にいたときは漢字がまったく分からなくて大変だった」と言っていました。私達は少なくともアルファベットは読めます。でも、一般的な米国人は漢字が読めません。だから私達が米国に暮らす場合よりも、米国人が日本で暮らす方がずっと大変だと思います。New Yorkで色々と苦労をした私にはHenryがどんな苦労をしたのか、今は手に取るように想像できます。

Henryと私とは同じ経営学が専攻であるため、話しがとても合いました。彼が勉強している企業研究などをいくつかみせてもらいました。また、彼がMBAのために書いた提出書類を読ませてももらいました。あとBusiness Planを思い付くと私に色々と話してくれました。私が帰国してからも、ときどき「このBusiness Planはどうかな?」という問い合わせがあって、彼とはSkypeで話したりしています。Facebookの投稿も仕事かMBAに関連したBusinessネタが多いです。私も興味がある話題が多いので、彼の投稿にときどき意見を書いたりしています。

Henryは日本語を学んでいるだけあってかなりの日本びいきです。「日本語ができればFinal Fantasy 13を先に遊べるのに」と言っていました(※ 米国版 FF13は日本よりも遅く発売されました)。そしてFF13が発売したら「風邪を引いたことにして、会社休んで遊びたい」とかblogに書いていました。駄目なアメリカ人です。考えていることがまるで私と同じです。こういう風に日本人と同じように考えていることを知ると、「ああ米国人も同じ人間なんだよな」と思えます。

他にもblogでは自分が作っているガンプラ(ガンダムのプラモデル)の製作過程を公開していました。ガンダム大人気です。ガンダムに関連してもう一つ、Henryは日本にいた時期がちょうどお台場ガンダムの展示時期だったので、等身大ガンダムの参拝に行ったそうです。等身大ガンダムと一緒に嬉しそうに映っているHenryの写真を見ました。お台場ガンダムが展示されている時期に日本に来た外国人達、日本のサブカル文化が好きな外国人達は、みんなお台場ガンダムの参拝に行っているような気がします。聖地巡礼みたいなもんですかね。

仕事、大学院、日本語学習、日本のサブカルチャー満喫と忙しいHenryですが、他にも副業で服の販売Websiteを立ち上げていました。それを聞いたときは「Henry、どれだけ手を広げているの!」と思いました。なんでもNew Yorkに留学していた服のデザイナーの日本人女性と出会い、意気投合して「服の販売」を始めることにしたとのことです。日本人女性(すでに帰国しています)が服をデザインして、HenryがWebsiteを作ってそれをNet通販するそうです。「Websiteの仕組みを作るのに手間がかかるけど、一度Websiteを立ち上げたらあとはほとんど手間がかからない。だから大丈夫。」とHenryは言っていました。

あと最後にもう一つあります。そうです、まだHenryがやっている事があるんですよ。実は、Henryは仕事先に満足していなくて、転職活動もしていました。当時転職を考えていた会社は残念ながら交渉がまとまらずに(「提示された給料が安いから蹴った」と言っていまいました)、その時の転職の話はなくなりました。この時にHenryからLinkedInという面白いSNS Serviceについて教えてもらいました。

LinkedInでは利用者はResume履歴書を公開します。そしてその情報を元にLinkedInの中で求人や商談を行ったり、専門家と繋がることが出来ます。いわば仕事に特化したSNSです。転職が当たり前の米国ではとても人気があります。LinkedInには今年の4月時点で6500万人が登録しています。世界200カ国以上で使われており、英語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語で利用できます。日本でも近い将来普及しそうなServiceです。

その時、一度転職の話はお流れになりました。でもまだ転職は考えているようです。そして次の職場はなんと「日本」で働くことを考えていると言っていました。MBAは今年の12月で取れるから、出来たら来年から日本で働きたいと言っていました。「Henry、そんなに日本が好きだったのか」とこれを聞いたときはかなり驚きました。来年ひょっとしたら、Henryは東京か大阪で働いているかもしれません。

仕事ばかりしていて自分の会社の事しか知らない日本人と違って、「会社・大学院・日本語学習・日本語サブカルチャー・起業・転職」と色々な事を関心・興味があり、実際に行動に移す魅力的なHenryの紹介を以上で終ります。日本人でもHenryみたいにこれくらい色々と手を広げている人はどれくらいにいるのかなと考えさせられました。米国だから許されることなのか、それとも日本でもHenryのような生き方は許されるのでしょうか。