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エビングハウスの忘却曲線から分かる忘れない英単語の覚え方

Random collection of different words and word-forms on magnetic tiles

「今日は10単語ずつ覚えよう!」

「少しずつ覚えていけば、いずれ単語帳を終えられるはず・・・」

そんな「少しずつ覚えて行く主義」の方、その英単語暗記法今すぐ見直しましょう。

 

今回は、誰でも効率的に英単語を暗記できる「エビングハウス忘却曲線」という、サウスピークでも採用している研究を活かした方法を紹介いたします。
結論として、

  • 出来るだけ早い時期での復習
  • 高い頻度の反復学習

が英単語を暗記する上で重要です。

 

英単語の暗記は「すぐ忘れてしまう」のが前提

 

英単語に限ったことではないですが、人間は基本的にすぐ物事を忘れます。
そこで、大切なのが「記憶すること」→「記憶を貯めること」→「思い出すこと」の3ステップです。
この3ステップについては、サウスピークが重視する英語学習の記憶アルゴリズムをご覧ください。

 

ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスによる中長期記憶の忘却を表す曲線で、この3ステップに関する研究を行なっています。

 

エビングハウス忘却曲線(1)


上記の図は、自分に馴染みの全くない無意味な音節を記憶し、時間が経過した後、「どれくらいの難易度で思い出すことができるか」を記録したものです。

 

  • 20分後には、節約率が58%
  • 1時間後には、節約率が44%
  • 約9時間後には、節約率は36%
  • 1日後には、節約率が34%
  • 2日後には、節約率が28%
  • 6日後には、節約率が25%
  • 1ヶ月後には、節約率が21%

 

というデータが出ています。

 

注意してほしいのが、この節約量というのは忘れる「量」ではなく、一度記憶した内容を思い出すのに必要な「時間(回数)」をどれだけ節約できたかを表しています。


なので、「20分後に58%の内容を忘れる」といったことではないです。

 

節約量は、「節約された時間または回数」÷「思い出すのに要した時間または回数」で表すことができます。

 

例1)最初記憶した際10分かかっていたものを、1時間後に2分で想起できたとします。

すると記憶してから1時間後の節約量は、
(節約された時間=10分-2分)÷(思い出すに要した時間=10)=0.8→80%

 

例2)最初記憶した際10分かかっていたものを、1日後に5分で想起できたとします。

すると記憶してから1日後の節約量は、

(節約された時間=10分-5分)÷(最初に要した時間=10)=0.5→50%

 

つまり、節約率が高いほど「楽に記憶することができる」ということです。

エビングハウスの研究結果からも分かる通り、最初に覚えてから時間が経てば経つほど、思い出すことに手間・時間がかかる。
出来るだけ早いタイミングで英単語を復習をすると負担が少なく・早く暗記することが可能となります。

 

英単語を暗記するには高い頻度の反復学習が必要

「今日はこのページの30単語を完璧に覚えて、明日は次のページ」

そんな英単語暗記をしていませんか?
一気にひとつひとつを完璧に覚えようとする勉強法は今すぐ辞めましょう。

 

小中高と、英単語テストなどでそのような教育をされてきたので無理もありません。

ですが安心してください、これもエビングハウスの研究によって「高い頻度の反復学習」で大量のことを暗記できることが明らかになっています。

 

下記の図をご覧ください。
エビングハウスは、無意味な音節の数(N)と必要な朗読回数(n)の因果関係を研究しました。

エビングハウス忘却曲線(2)

 

この研究から、朗読回数(n)が多ければ多いほど暗記できる音節(N)の数も多くなっていることが分かっています。

故に、「同じものを反復的に学習することで、多くの英単語を暗記できる」ということなのです。

 

英単語の反復暗記をする上でのコツ

さてサウスピークでも取り入れている、英語の反復暗記をする上での方法を紹介いたします。

一つの単語にこだわらない

「一つの英単語にどれだけ時間をかけたか」ではなく、「一定の期間でその英単語にどれだけ触れたか」が大切になります。

なので、ぱっと見で意味が思い浮かばないものがあれば、すぐ次にさっさと先に進んで行くのがベターです。

大切なのは、大量の英単語に短期間で触れること

 

例)1日300個の単語に触れる→それを1週間繰り返す。

 

間違っても、数個ずつ覚えて行くという学習法は辞めましょう。

日本語訳を覚えるのではなく、単語のイメージを映像化する

次に、単語ごとに意味を頭の中でイメージ化(映像化)することが大切になります。

よくやりがちなのが、英単語を日本語対訳で覚えてしまうこと。

 

例)address=対処する

adressは、「対処する」の他に、「話しかける・演説・宛名を書く」など多くの意味を持っています。
そのため自分が認識している一つの意味以外が出てくると、理解できなくなります。

 

adressは「何かに対して向いているイメージ」を頭の中で映像化することによって、英単語の中心的な意味を理解できます。

 

全ての対日本語訳を暗記できれば問題ないですが、それでは効率悪いです。
必ず、頭の中で英単語とイメージをセットにして暗記するようにしましょう。

音読学習を取り入れることによってより効果的に

音読を行うことで、より効果的に英単語を暗記できることが分かっています。

音読では、声に出して口を動かすので、言葉の音(ワーキングメモリの音韻ループ)、口の動き(運動記憶)を活性化させます。
その為、ただ情報で単語をインプットするよりも音、運動が連合した記憶で補強する事が可能なのです。

 

また、会話場面などでは、実際に口を動かして声に出すので、音・運動が融合した知識は、引き出しやすくなります。

語源暗記法によって、より定着しやすく

記事上部で紹介したエビングハウスの忘却曲線は、記憶するもの同士に関係性がない場合です。

語源を理解することにより単語同士の関連性が増し、暗記が容易になります。
詳しい方法は、「語源暗記法」の参考書と学習方法をご覧ください。

 

まとめ

  1. 出来るだけ早い段階で復習をすることが大切
  2. 反復学習が英単語暗記の肝
  3. 薄塗り、一つの単語にこだわらない
  4. 日本語訳を覚えるのではなく、単語のイメージを映像化する
  5. 音読学習を取り入れることによってより効果的に
  6. 語源暗記法によって、より定着しやすく

サウスピークではこの「エビングハウス忘却曲線」を用いた勉強法だけではなく、紹介した音読学習などもカリキュラムとして取り入れています。
正しい勉強法で効率的に勉強したい方・一人では学習を継続するのが難しい方はぜひ一度説明会にお越しください。

 - 学習科学研究

執筆者

小林 英樹

小林 英樹

学習院大学卒業。
ひでぶろぐ〜圧倒的英語戦隊〜の運営者。
3ヶ月のサウスピーク留学でTOEICスコアを415点上げ、現在のスコアは825点。
「留学前は英語学習の初心者であった」という経験を活かし、誰にでも分かりやすい解説を心がけます。