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睡眠は勉強の記憶を定着させる|勉強の仕上げは一夜漬けではなく睡眠

一夜漬けに意味はあるの?

大事な試験前、まだまだ勉強が足りないのではないかと不安になって徹夜してしまったり、計画的に学習できずに一夜漬けしてしまうという経験をされたりした方も多いのではないでしょうか。

 

ここで気になるのが「一夜漬けの知識は定着するのか?」ということ。

 

結論から申し上げましょう。定着させるのは難しいでしょう

 

予定通りに学習が進まず、やむにやまれず一夜漬けしてしまうのでしょうが、一夜漬けは記憶のシステムを完全に無視した行為。睡眠時間を削ってまでの学習はおすすめできません。

 

今回はなぜ睡眠がそれほどまでに大切なのか科学的に解説します。神経科学・薬理学に造詣の深い、東京大学大学院教授・池谷裕二先生の著書『受験脳の作り方ー脳科学で考える効率的学習方法』を参考に進めていきます。

 

睡眠中に行われている脳の活動とは?

睡眠中、私達が夢を見ている間、脳の中で海馬(脳の器官で、記憶や空間学習能力に関わっている)は活発に働いています。

 

睡眠中は海馬を中心に、とても複雑な記憶情報の整理が行われています。ですので睡眠を疎かにする一夜漬けはその活動を妨げている可能性があります。

 

一夜漬けで知識をつけ、なんとか試験を乗り越えたとしても知識は長期間定着しません。試験を乗り越えられるかすらあやしいほどです。

 

「寝る」という行為には、体と脳を休めるだけでなく、記憶を整理し、まとめる役割もあるのです。いくら一生懸命学習しても睡眠時間が伴わなければ、取り入れた情報を正常に処理できません。

 

 

アメリカ・ペンシルバニア大学とワシントン大学で行われた研究によって、8時間程度が理想的な睡眠時間ということが明らかになりました。

 

この実験では健康な男女48名を「3日間睡眠を取らない」「毎日4時間睡眠」「毎日6時間睡眠」「毎日8時間睡眠」の4つのグループに分け、被験者の心身の健康状態を2週間に渡って記録しました。

 

8時間睡眠のグループは期間中認知機能・注意力・運動神経ともに全く低下しなかったのですが、4・6時間睡眠のグループは時間が経つに連れ低下が確認されました。

 

驚くべき点は、6時間睡眠のグループの結果が2日間睡眠を取らなかったグループと同程度まで低下したこと。

 

 

厚生労働省の発表によれば日本人の平均睡眠時間は6、7時間とのこと。日本人の平均睡眠時間は非常に不足していると言えます。ぜひたっぷりと睡眠時間を確保してみてください。

 

さて、なかなか寝付くことができず十分な睡眠時間が確保できないことを不安に思っていらっしゃる方も多いことでしょう。寝たくても寝れないという方も案ずることはないのです。

 

ポイントは「脳への情報伝達を断ち、1日の間に得た情報を確認し整理させる時間を与えること」。寝付けない方は、静かな寝室で目を閉じてゆっくりしているだけで十分なのです。

 

なかなか寝付くことができずに読書をしたり、スマートフォンを手に取ってネットサーフィンなどをして時間を潰す方がいますよね。ですがそれでは脳に絶え間なく情報が伝達されてしまい、記憶の定着を妨害してしまいます。

 

 

寝付けなくても大丈夫。横になって目を閉じ、リラックスしましょう。それだけで十分効果があります。

 

また、睡眠によって記憶が定着するシステムは夜に限ったものではありません。昼間であっても同様ですので、ライフスタイルに合わせて30分ほどの昼寝休憩を取ってみるのも良いでしょう。

 

毎日、正しいサイクルで勉強することが重要

 

英語力を身につける大前提は、「継続的に学習すること」。睡眠時間を削ってまで学習せずに済むよう、毎日コツコツと学習することが大切です。学習を毎日のルーティンに含め、毎日の生活を固定化してしまうことも有効な方法です。

 

サウスピーク新宿校では学習トレーナーのサポートのもと、3ヶ月で250時間の平均学習時間を達成しています。また、フィリピン留学のサウスピークでは日本人スタッフとの学習相談などを通し、英語学習の初心者でも高いモチベーションを持って学習を継続していただけるようサポートを行っています。

 

サウスピーク新宿校では日本人学習トレーナーがみなさんの学習継続をサポートします。

 

コツコツと継続的に学習し、あとは海馬の働きに任せる。これが理想的な学習習慣です。

 

試験前に限らず、「学習+睡眠」をセットにした学習習慣を確立することが大切です。効果的に学習したいなら、計画的に学習し、学習した内容を反復し確実に頭に入れるということを前提に進めましょう。

 

参考記事:「サウスピーク新宿校の毎日の学習サポート

1日密着!たった1ヶ月でTOEIC660点から820点に上げたRyodaiさん、「ストイックに15時間勉強」の1日に迫る。

 

参考

『受験脳の作り方ー脳科学で考える効率的学習方法』池谷裕二著、新潮文庫

The cumulative cost of additional wakefulness: dose-response effects on neurobehavioral functions and sleep physiology from chronic sleep restriction and total sleep deprivation.

厚生労働省、平成27年「国民健康・栄養調査」の結果

 - 学習科学研究

執筆者

福澤美菜恵

福澤美菜恵

外国語学習中(モスクワでロシア語、セブで英語)の大学生。大学を休学しフィリピン・セブのサウスピークでインターン中。ライティング修行中です。@MazdaYUSAKU