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⇒ 第一回 留学後に現地NPOでのインターンを開始

不安だらけの初日

会社の最終出社日から1週間後、マクタン・セブ国際空港に到着しました。外に出た時、途上国の香りがしました。ああ来てしまったと思いました。これまで海外旅行で数日滞在する時は、日本との違いを楽しもう、というワクワク感が強かったのですが、海外での長期滞在は初めてだったため、8ヶ月もここで暮らせるだろうか、という不安感も同時に襲ってきました。空港まで迎えに来てくださったフィリピン人講師の方と、英語でうまく会話ができず、英語に対する不安感も重なり、これは大丈夫だろうかと思いましたが、到着が夜中だったので、考え込む前にベッドに入って寝ました。

小さな達成感の積み重ね

留学が始まってから、こまめに小さな目標を立てるようにしました。このページまで完了した、この本はやり終えた、といった小さな達成感を少しずつ積み上げることで、初日に感じていた不安感が徐々に薄らいでいくのを感じました。英文法の本を数冊終わらせたあたりから、英語が以前より読めるようになったと実感するようになり、TOEICの点数を意識するようになりました。

目標のシフトチェンジ

サウスピークの指定教材の中には、TOEIC用の教材もいくつかありましたが、私はTOEICを受験する予定はありませんでした。そもそも2ヶ月程度の学習では、当初の私のレベルから、履歴書に記載できるほどの点数まで到達するとは思えなかったのです。しかし、1ヶ月を過ぎたあたりから、目標点数を思い浮かべるようになりました。

少し「チャレンジできるかも」という自信がついてきたのと、TOEICの点数という明確な目標の存在が、英語学習の質をぐんと高めるだろうと考えたからです。短期間で成果を出すには、学習方法がある程度決まっていて、こまめに自分の立ち位置を把握できるのが理想だと思い、TOEIC試験勉強が最も適していると考えました。卒業直後にセブ島でTOEIC試験を受けるため、留学期間を8週間から9週間に変更し、留学期間半ばからTOEIC対策に完全にシフトしました。

スピーチコンテスト出場

スヒ?ーチコンテスト

留学中のもう一つの決断が、スピーチコンテスト出場でした。私の英語への自信のなさは、大きな課題でした。間違った英語を人前で話すのが恥ずかしくて、せっかくのアウトプットの機会を逃してしまうことも多く、人前でスピーチをすることで改善されるのでは、との思いで出場しました。1週間かけて準備したスピーチは、3分間ほどであっという間に終わりましたが、翌日あたりから、少しずつ変化に気付きました。以前よりも、人前で英語を話すことに躊躇しなくなりました。また、講師の会話が少し聞きやすくなった気がしました。長い時間続けて話す練習をすることで、単語や文章のリズムや強弱の付け方が昔よりも理解できるようなったのではないかと思います。

卒業そして始まり

9週間の留学はあっという間でした。卒業翌日に受験したTOEICの点数は、目標の800点に少し及ばない760点でしたが、入学当初はここまで到達するとは想定していませんでした。英語学習に集中できる環境・カリキュラムがあったこと、それらを最大限に活かすために柔軟な目標設定ができ、適宜サポートしていただける体勢が整っていたことが、想像以上の成果をもたらしてくれたのだと思います。英語力が向上したことで、これから始まる海外インターンに対しても、留学当初よりもイメージを広げることができるようになりました。

英語の幅広さ

卒業後は、そのままセブに残り、現地で活動しているNPOセブンスピリットにて約6ヶ月間のインターンを行いました。貧困層の子ども達に音楽を教えることで、生きていくために必要なライフスキルを身につけ、貧困から抜け出せるような手助けをしていこう、という活動をしているNPO法人です。日本人運営の団体ですが、フィリピン人スタッフや音楽教室の子ども達とは英語のやり取りが必要でした。

しかし、早々に違和感を覚えました。向上したはずの英語が聞き取れませんでした。よくよく聞いていると、若干発音やアクセントが異なっている部分があり、おそらく現地の訛りがあるような気がしました。また、9週間の留学中に勉強しなかった言葉の使い回しなどもあり、うまく理解ができませんでした。私の想定よりも英語の種類はとても幅広く、現地の英語に馴染むには慣れが必要でした。卒業後にいきなりその洗礼を受けてしまい、戸惑いからのスタートとなりました。

強い味方現わる

ここで再び「聞き役」専門に戻りそうになりましたが、強い味方が現れました。子ども達でした。音楽教室では、普段の会話はもっぱらビサヤ語という現地語が飛び交っていましたが、学校で英語を習っているので、日本人だったら躊躇してしまうような英語力でも構わず、

子ども達は頻繁に話しかけてきました。高学年の子はスラスラと話す子も多く、英語力の高さを実感しましたが、私のつたない英語を気にする様子もなく、毎日話しかけてくれました。留学中に培った英語力のおかげで早期にキャッチアップすることができ、次第に会話できる量が増えていきました。

外国語という違和感の払拭

インターン先の仕事は、予め決められた仕事をこなす、というよりも、状況に応じて、周りと相談しながら仕事を考え出すことの方が多かったです。最初は、スケジュール表を作ったり、出欠確認表を作るなど事務作業中心でしたが、次第に、音楽を教えるという仕事にも携わるようになりました。

イベントの施設予約の依頼や確認を、フィリピン人スタッフと英語でやり取りすることもありました。週末に開催しているスタディーツアーの内容を一任された際は、英語や日本語を交えて、他のスタッフと相談しながら、内容を詰めていきました。留学中のTOEIC対策では、一生懸命「外国語」としての英語を勉強していましたが、インターンで英語を日々使っていくうちに、あくまで伝えるための手段の一つだと捉えるようになり、「外国語」という意識が次第に薄れていき、英語を使うことに対する違和感がだんだんとなくなっていくのを感じました。

⇒ 第三回 NPOセブンスピリットで働き、ファンドレイザーを志す