sevenspirit_最終日1

⇒ 第一回 留学後に現地NPOでのインターンを開始
⇒ 第二回 留学後に現地NPOでのインターンを開始

成長させてくれるという期待と現実

インターンを始めた当初は、ここに来れば何か成長できるのではないか、と勝手に期待をしていました。「途上国のNPO法人でインターン」という言葉の響きだけで、何か面白い経験を成し遂げたような気分になっていました。しかし、最初の頃は、何をしたらよいのだろうと考えることが多く、やるべきことが見いだせない日々が続きました。そこで、まずは現状を把握しようと、音楽教室を毎日見学したり、職員の方々と話をしたり、インターネットでフィリピンについて調べたりしていく中で、少しずつ、やりたいことを増やしていきました。

スケジュール表の効果

例えば、オフィスに使われていないホワイトボードがありました。もし月間スケジュールをここで管理できれば、職員の方々が口頭だけでやり取りしていた内容を書き残したり、子ども達が「計画性」を意識するきっかけになるのではないか、と思い、油性ペンで枠を書いて、月間スケジュール表を作成しました。すると、職員の方々が積極的に予定を書き込んでくださり、イベントの調整事項がある際は、このスケジュールを見ながら話をすることで、共通認識を持ちやすくなりました。子ども達もこまめにスケジュールを見に来るようになり、先々のスケジュールを意識する姿が見られるようになりました。

現地の声を聞く

こういった小さなことを、一つ一つ積み重ねていくうちに、私の仕事の範囲も少しずつ増えていきました。規模の小さいNPO法人ということもあり、様々な仕事に携わらせていただく機会が多く、だんだんと全体像が見えてくるようになってきましたが、それに伴って、細かい課題に気付きにくくなってきたように感じました。そこで、現地の方々の声をなるべく聞くようにしました。当初は、フィリピン人スタッフの方々とは、簡単な英語で雑談をする程度でしたが、次第に、現在課題と感じていることや、改善したいこと、やりたいことなどを話し合うようになりました。英語を勉強しておいて良かったと改めて実感しました。

NPOだからできること

日本とは異なる点が多かったので、現地の方のお話を伺うのはとても新鮮でした。インターンとして日が浅かったので、気づくことが多かったのかもしれません。また、現地の子ども達のためにできること、に注力できる環境があったことも新鮮でした。利益の追求よりも、社会的使命の実現が優先されるNPO法人だからこそ、実現できたことも多かったように思います。今回初めてNPO法人に関わらせていただきましたが、営利企業にはない気付きもたくさんあって面白かったです。

NPOで働くという選択肢

私は大学卒業後、周りの新卒生と同じように一般企業に就職をしました。NPO法人で働くという選択肢は、想像すらしていませんでした。今回インターン生として働いてみて、NPO関連の方々にお会いしたり、NPOについて調べたりする中で、思ったよりも、世界中でNPO法人の存在感が増してきているのを実感しました。これから先、NPO法人への就職という話がどんどん増えていくのではないかと感じました。

人気就職先としてのNPO

NPOは「Non Profit Organization」の略で、非営利組織という意味です。様々な社会課題の解決に取り組む民間の組織のことを指し、アメリカでは、NPO法人を就職先に選ぶことが、ひとつの潮流となってきています。文系大学生の就職先人気ランキング(出典:Universum)では、最近は、NPO法人が上位に入り込んでいます。NPOは、行政や企業と比べると財源は豊富ではないため、周囲の人を巻き込みながら迅速かつ柔軟に行動していく必要があり、そこに多くの学生がやりがいを感じているそうです。日本国内でもNPO法人数は年々増えており、将来は日本でも、人気就職先ランキングにNPO法人の名が挙げられる日が遠くないかもしれません。

帰国後の進路

帰国2ヶ月前になって、帰国後を考えるようになりました。NPOセブンスピリットのような団体を支える仕事ができたら、と考えていたところ、ファンドレイザーという、非営利団体の資金調達を主に行う職業があることを知り、興味を持ちました。海外で働けたら、という思いもありましたが、自分のこれからの人生のために、まずは何か軸となる職業を持ちたい、と考えていました。そのため、ファンドレイザーに関する知識と経験をしっかり身につけようと思い、帰国後は日本で働きながら、資格取得を目指すことにしました。

留学がもたらしたもの

セブンスピリットでの約6ヶ月間はあっという間でかけがえのない思い出となりました。もしサウスピークでの9週間の留学がなかったら、ここまで充実したインターン業務を行うことはできなかったと思います。将来の目標もまだ決まっていなかったかもしれません。留学に行くか否か、長らく迷っていた時期もありましたが、最終的に留学を選んで良かったと思っています。

今回の留学について

最初は2ヶ月程度の留学では、せいぜい英語に慣れる程度だろうと思っていましたが、想定以上に英語力を向上させることができました。留学の後に何をしたいか、留学の先にどんな未来を描きたいか、を事前にイメージできたことが、今回の成果を生み出した大きな要因の一つだと思っています。今後は、再び英語を忘れることのないようにしつつ、英語を使って「何をしたいか」を常に考え続けていきたいと思います。