サウスピーク塾長日誌

フィリピン留学で韓国系、韓国人経営の学校が日本人に向かない理由

この記事ではフィリピン留学で未だに大多数を占める韓国系語学学校の現状についてまとめました。2017年現在においても、フィリピン留学の世界で大きなシェア(フィリピン留学業界の8割以上)を占める「韓国系語学学校」の事はあまり知られていないのではないでしょうか?


学校選びの大きな基準の1つに「日本人経営なのか」「韓国人経営なのか」という部分があります。これを知らずに留学エージェントの話を鵜呑みにして、学校選びを大失敗してしまう事例が後を絶ちません。

この記事では、その「韓国系学校」の実情と日本人留学志望者が学校を選ぶ注意点について詳しく書きました。特に、タイトルにあるフィリピン留学で韓国系、韓国人経営の学校が日本人に向かない理由について詳しく解説します。

韓国系のフィリピン留学スクールとは

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韓国社会では日本よりTOEIC試験をはじめとする「英語力」が就職で求められています。そして、「フィリピン留学」自体が、そういった英語力を高める必然性に迫られた韓国人が始めたものなのです。そのため今でもフィリピンにある語学学校の大多数(8割以上)は韓国人経営のものです

そしてこれらの語学学校は当たり前といえば当たり前ですが、韓国人のために作られ、韓国人向けに最適化されています。食事は唐辛子やキムチのせいで全体的に赤い、という話は韓国系語学学校ではありふれた光景です。その他、いろいろと韓国系スクールは日本人経営の語学学校とは異なる特徴があります。

日本人の受け入れを行っている韓国系の語学学校も多く有りますが、やはりもともとが韓国人のために作られた語学学校であるため、生活の多くの面で日本人は違和感を覚えることが多いです。細かい小ネタを出すと、エアコンのリモコンが全て韓国語で書かれていたので、韓国語が読めない日本人留学生はそのリモコンを勘で使っていたなんて話も有ります。

ご飯キムチ

学習カリキュラムに関しても日本人と韓国人の目標は異なります。例えば、日本人にとってはまだまだ馴染みの薄いIELTS試験を専門にする語学学校があったり、そもそも聞いたことがないOPIc 試験(Oral Proficiency Interview-computer)の対策を行っていたりします。また、すでに述べた「子供を遊ばせないためのスパルタ語学学校の存在」など、日本人学習者と韓国人学習者では学ぶ内容・方向性がかなり異なります。

これは良し悪しではなく、当たり前の事なのですが、韓国系学校は韓国人の生徒のために作られている為、日本人が生活、学習する上で合わない部分が沢山あるのです。

韓国系語学学校で使用される教材は依然として韓国人向けのものばかり。はたしてこれで成果が上がるのか。

フィリピン留学では日本人経営の語学学校が増えてきてはいますが、依然として語学学校の大多数は韓国人経営の語学学校です。そして後者の韓国人経営の語学学校は韓国人生徒が主な客層であるため、当然の流れとして、教材は韓国人生徒に最適化されています。韓国の有名教材を主に採用し、時に英語のみで記された教材を使用します(しかも大多数が未だに海賊版教材を使用している)。

「韓国人経営の語学学校では教材が韓国人向け」という基本的な事実を知らずに韓国系語学学校に入ってしまった生徒(主に初級者)が、教材に書かれている内容を理解できなくて、日本人向けの教材を採用しているサウスピークに転校してくるという事例は定期的に有ります。

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韓国系語学学校の留学エージェントや学校スタッフは「英語力があまり高くない日本人生徒には、フィリピン人が英語で”ゆっくり”と説明するので、問題有りません」と言いますが、これは現場をよく分かっていない発言です。初心者はゆっくりと説明されても説明は理解できません。この文章を読んでいる時点で「名詞、動詞、助動詞、前置詞、冠詞を英語でなんというのか」を即答できない初級者はまず理解できないです。

中上級者以上の人にとっても、そもそもそんな出所不明の韓国人向けの英語参考書で勉強するよりは、日本の有名英語参考書教材で学習した方が段違いに効率が良いです。例えばTOEIC LR試験対策をしたいのであれば、日本人の有名TOEIC LR試験対策の講師達が執筆した有名参考書で学ぶのが一番です。

すでに日本人向け参考書が使える語学学校がある2017年のフィリピン留学において、あえて韓国人のための教材で学ぶのは何の罰ゲームでしょうか。

私個人として韓国系語学学校も日本人生徒を相手にするのであれば、もう少しまともな日本人向け教材を教材を提供すべきだとは思います。でも、やらないってことは日本人生徒向けにまともな教材を提供する意志はないということでしょうか(あるいは能力が不足していて出来ないのか)。

「TOEIC LR試験点数保証制度があるので、必ず点数を上げます」は本当?

韓国系語学学校は韓国人向けに最適化されており、教材も韓国人向けです。でも、そういう韓国系語学学校においても「我が校にはTOEIC LR試験の点数が上がらなかった場合は、学費無料で滞在を延長できるTOEIC LR試験点数保証制度(学費保障制度)があるから日本人生徒でも大丈夫。」ということを言われるかと思います。

しかしながら、この点数保証制度は「レッスンを1回でも欠席したら駄目」と適用条件が非常に厳しいものが一般的です。そしてまた、仮に適用されても「学費無料だけど、宿泊料、ビザ費用、その他諸経費は無料じゃない。航空チケットの変更代金も自己負担。」というように、実は全額保障ではなく、留学費用の一部のみが無料になるというものばかりです。特に宿泊料は安くないので、授業料が大幅に軽減されるというわけでは有りません。

(参考記事)TOEIC保証制度、TOEIC保証コースの実態について

現場のことを分かっていない留学エージェント・語学学校スタッフ

TOEIC LR試験点数保証制度(学費保障制度)が一例ですが、韓国系語学学校の場合、現場のことを分かっていない留学エージェントが他にも堂々と嘘をつくことが問題です(嘘まではいかなくても、業界関係者が聞けば、一部の事実の事実を誇張して、不都合な大部分の現実を隠しているとすぐに分かるような発言)。

留学エージェント

例えば、韓国系スパルタ系語学学校のスタッフは「8時間のレッスン時間に加えて、4時間の自習時間。1日12時間の学習で英語力を短期間に伸ばします」という発言をされますが、この発言をする人はまともな勉強をしたことがない人の発言です。英語教育に少しでもまともに関わったことがあればこの発言がどれほど荒唐無稽なものか分かります。

人間の集中力には限界が有ります。1日に本気で集中して勉強出来る時間は一般的には4~6時間です。それ以上の時間を勉強するとなると、負荷が軽い学習しか出来ません。レッスン8時間では、まともに集中して勉強出来ません。もし「そんなことないだろう」と疑問を抱く人がいるのであれば、1回2時間かかるTOEIC LR試験を点数を落とさずに4回連続受験することが可能か想像してみてください。これは無理でしょう。

そして、8時間のレッスンが終わった後に、スパルタ校の場合は自習時間4時間分の宿題が出ます。これを自習時間でこなすことになります。そしてまた、レッスン内容の復習をしたいと考えている人の場合には、この12時間の学習に加えて、さらに自分で自習をする必要が有ります。スパルタ語学学校に通う生徒の苦情として多く有るのが「レッスンで学んだ内容を復習し、定着させるための自習学習の時間がない」というものです。

中にはこういった12時間の長時間学習(+さらなる自習)をこなせる人がいるかもしれません。しかしながら、この12時間勉強させられるスパルタ語学学校では脱落者がかなり多いです。まともに受験勉強をしたことがある人であれば、12時間のカリキュラムと聞いて、その時点でおかしいと気づけます。が、これをおかしいと思わない人も多く、そういった人達がスパルタ系語学学校に留学して、そして脱落します(あるいは英語教育についてよく分かっていない韓国人の親御さんが子供たちをそういった学校に送り込んで、送り込まれた子供たちは脱落しています)。

s_韓国スパルタ

もともと留学している韓国人の子供を遊ばせないために作られたのが韓国系スパルタ語学学校ですので、学習の効率よりも、より長時間の学習時間で机に縛り付ける根性論寄りの管理方法がとられるもの当然です。「子供を遊ばせないため」であることを証拠として、日本人向け語学学校では韓国系語学学校のようなスパルタ方式を採用している語学学校は現状ではゼロです。要は日本人向けではないんですよ、このスパルタ語学学校というやり方は。

何にしろ、1日12時間の学習カリキュラムという脱落者が出ることを前提にしたスパルタ語学学校を英語学習に関してよく分かっていない日本人に勧めるのは不誠実です。

次の記事では日本人経営の語学学校の現状について記します。

(次の記事)2015年秋のフィリピン留学事情 その2「急増する日本人経営の語学学校の課題一覧」

柴田 はるじぇー @HAL_J

柴田 はるじぇー @HAL_J について

セブ島にある語学学校サウスピークの英語学習アドバイザー。著書に「3ヶ月でTOEIC300点上げるフィリピン留学」「20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ」

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執筆者
柴田 はるじぇー @HAL_J
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セブ島にある語学学校サウスピークの英語学習アドバイザー。著書に「3ヶ月でTOEIC300点上げるフィリピン留学」「20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ」

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