「英語学習したい」

でも

「英語学習の時間がない」

英語学習に時間を捻出する必要性は感じているものの、忙しい社会人ともなれば時間のなさは切実なものでしょう。

しかし、忙しい社会人でもTOEICテストで大幅に点数を上げ英語力を伸ばすことに成功している人は確かに存在します。

彼らは特別な能力を持ったスーパーマンなのでしょうか。

そうではありません。彼らも私たちと同じく時間に追われていますし普通の人間です(当然ながら)

ただ、英語学習で成果を出している人とそうでない人の行動にはちょっとした違いがあるようです。

これまで多くの社会人の英語学習者を見てきた英語塾サウスピーク新宿校の渡辺校長に「英語学習で成果を上げた社会人」の特徴をインタビュー。

写真中央が渡辺校長

インタビューの結果分かった「英語学習で成果を上げた社会人」の特徴は意外にシンプルなものでした。

①「言われたことを素直にやる

②「学習を習慣化して時間を捻出している

①「言われたことを素直にやる」

渡辺校長

「自分で学習法をアレンジしてしまい、効率の悪い学習法をしてしまう人が一定数います。そう言った方は伸びにくいですね。しかし、提示した学習法に素直に取り組む方は伸びる傾向にあります。」

これ、なかなか耳が痛くなる話ではないでしょうか。

世の中には様々な英語学習方法が溢れています。

そのため

「あの学習方法のほうが自分にあってるかも」

「もっと効率的な学習法があるかも」

とつい別の学習方法が気になりがちです。これが最も良くないのは自分が取り組んでいる学習に対するやる気と集中力が削がれてしまう点です。

また、効率の悪い学習法に飛びついてしまえば最悪です。

「聴き流すだけで上達する○○式英語学習法」

「とにかく話せば上達する!Just Do It!」などなど…

こういった英語学習法は第二言語習得論(SLA)の観点から見て間違ったものです。一見、効率のよさそうな学習法に見えますが、実はあまり効率的な学習法ではないのです。

英語を含む他言語を習得する上では「大量のインプット(多読多聴)と少量のアウトプット(話す書く)」が必要である点に関して、ほぼすべての言語学者の見解の一致するところです。

忙しい社会人の英語学習者にとっては「大量のインプットと少量のアウトプット」という原則に則った学習方法を知ること、そして脇目を振らずに徹底的に学習にコミットする体制を構築するのが最も効率の良い学習法になると言えそうです。

「大量のインプットと少量のアウトプット」の具体的な学習方法に関しては長くなるため他記事に譲ります(※記事最後にリンクあり)

②「学習を習慣化して時間を捻出している」

渡辺校長

「転職活動中の方や主婦などの単純に時間がある人ではなく『仕事で忙しくても妥協せず、1日の中で英語学習の時間を安定して捻出している人』がより伸びる傾向にあります。」

冒頭で書いたようにほぼすべての社会人は時間がないといっても過言ではありません。NHKの調査で判明した、平均的な社会人の1日の時間配分(東京圏)は以下です。

画像出典:国民生活時間調査から読み解く② 東京圏の生活時間・大阪圏の生活時間

①必需行動(睡眠、食事)      9時間40分

②拘束行動(仕事、家事)    10時間32分

③自由行動(メディア視聴、趣味)  3時間21分

まとまった英語学習の時間を取れるのは③自由行動の3時間21分からとなるでしょう。

他に学習時間を取れるとすれば①必需行動と②拘束行動の中のわずかな細切れの時間(仕事の合間の休憩、通勤時間、睡眠前の時間など)です。

語学学校サウスピークの学習カリキュラム作成者の柴田氏によると英語学習で成果を上げるために必要な1日の学習時間は3時間とのこと(参考:英語学習を続けるための3つの時間戦略)

実際、英語習得に成功している社会人は忙しくても、起床後、通勤時間などのすき間時間、本来は趣味やメディア視聴に充てていた時間を英語学習に充て1日3時間の英語学習の時間を捻出しているようです。

英語学習の時間を捻出するための方法

社会心理学者ガブリエル・エッティンゲン氏はポジティブな成功イメージを描くことの罠を指摘しています。人は成功イメージを描くだけで達成感を感じてしまい、実際の行動に移らなくなってしまう傾向が観察されるというのです。

英語習得を夢見るだけではなく実際に具体的に趣味やレジャーの時間で削ってもよいと考えている時間やすき間時間を細かく洗い出し、その時間を英語学習に充てることこそが重要なのです。その際にフレームワーク「if-then プランニング」が有用です。日本語に訳すと「もし、○○になったら、○○する」というものです。

「if-then プランニング」はモチベーション理論を研究する社会心理学者の多くが推薦しているフレームワークです。

(if)もし、朝起きてコーヒーを飲んだら、(then)必ず1時間リスニングする。
(if)もし、電車に乗ったら、 (then)30分リスニングする。

(if)もし、トイレに行ったら、 (then)10分単語帳を見る。

(if)もし、帰宅すれば、 (then)夕食までに1時間文法を学習する。

「if-then プランニング」は学習に取り組む際の障害となる悪習慣を変更する際にも使用できます。悪習慣と学習習慣を代替えしましょう。

(if)もし、YouTubeを見そうになったら、(then)パソコンから離れてウォークマンでリスニングする。

場所、時間、シチュエーションと英語学習を紐づけることで英語学習の習慣化が促進されます。

英語学習で成果を出している社会人は意識的・無意識的にも具体的な時間、場所、シチュエーションを決めて英語学習に取り組んでいることが見受けられます。

正しい英語学習方法を知り、英語学習のための時間を捻出する。そして、これと決めた学習法を忠実に継続すること。これこそが英語学習に成功する人とそうでない人を分けるのでしょう。

当記事が英語学習に取り組む際の参考になれば幸いです

「大量のインプットと少量のアウトプット」に関連した具体的な学習方法は以下

習慣化をより詳細に説明した記事は以下

参考:国民生活時間調査から読み解く② 東京圏の生活時間・大阪圏の生活時間

参考:英語学習を続けるための3つの時間戦略