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コラム

アメリカ人や中国人と交流しながら言語を相互に学び合う無料サービス「HiNative」について、創業者の喜洋洋さんに聞きました

2016年8月16日

アメリカ人が日本人に英語を教え、日本人がイタリア人日本語を教える、あらゆる言語を相互に学び合う日本初の無料サービス「HiNative」が快進撃を遂げています。既に今年だけで利用者数が6万人から23万人に急成長。そして、日本人だけでなく、アメリカ人、メキシコ人、中国人、韓国人など、幅広い国籍の方に利用されています。

英語学習者にとっては、「この表現が自然な表現かどうかちょっと試してみたい」「この発音で合っているか、アメリカ人やイギリス人に確認してほしい」といった必要性を満たす注目サービスです。

今回は、HiNativeを開発した株式会社Lang-8の喜洋洋さんに、HiNativeと、ご自身のこれまでの歩みについて伺いました。

?yangyang_top 喜 洋洋(き ようよう)さん

2002年 京都大学工学部入学
2004年 大学を休学、中国上海市の上海交通大学に留学
2007年 在学中に株式会社Lang-8創業。同年大学卒業。
2012年 半年間のフィリピン語学留学
2014年 HiNativeリリース

ネイティブが言語を教え合う「HiNative」とは?

「HiNative」について教えてください。

HiNativeは、「イギリス人が日本人に英語を教える」「メキシコ人が中国人にスペイン語を教える」というように、あらゆる言語を相互に学び合うサービスです。文章だけではなく、写真や音声などでも質問ができます。120言語に対応しているので、世界中に利用者がいます。
例えば、
「『ペンを渡して』と言う時に "Pass me a pen"と"Pass me the pen"のどちらが正しいか?」
「ゴッホの絵画『ひまわり』の黄色を、どう英語で表現するのが適切か、絵を見てもらい意見を聞きたい」
「LとRの発音の違いについて、かなり発音練習したが、問題なく発音できているか、私の録音音声を聴いて意見が欲しい」
などと質問を投げるとアメリカ人やイギリス人などの英語を母国語として話す利用者が添削をしてくれます。

単に正しい、間違っているだけではなく、「自然な表現かどうか」を教えてもらうところにも価値があります。日本語が母国語の人は、英語や中国語を教えてもらうだけの一方通行のサービスではありません。日本人の利用者は、日本語を学習したいアメリカ人やイタリア人などの質問に「日本語を母国語として話す人として」添削してあげることで、互いに言語・知識・経験を交換しあうことができます。

より学習意欲が高い方向けには、上位版の「HiNative Trek」という有料サービスがあります。通常のHiNativeは、投稿された質問への回答は、あくまでボランティアなので、回答がくるまでに時間がかかる場合があります。また、英語学習プロに毎日添削してほしいという学習者の方もいます。こうした方向けに、「毎日課題やお題があり、英語学習を継続に役立てる」「英語のプロが必ず添削してくれる」「IT業界に特化した実践的な内容である」という3点を満たしたサービスで、大変好評です。

 

4歳で来日、3言語の中で育つ、日本に残るため猛勉強

言語について関心を持った経緯について教えてください。

私の生まれは中国の江蘇省南通市(上海市の北に位置、人口730万人)です。両親が日本に留学する際、4歳の時に日本に来て、はじめは京都、その後大阪で育ちました。言語的には日本語、中国語(普通話)、そして南通市特有の南通語の3言語が飛び交う家庭でした。

私は4歳の時に日本に来たので、日本語は苦もなく覚えました(現在では、日本語、中国語、英語の順で得意です)。当時、両親から「大人が言葉を覚えるのに苦労する中、子供はすごいね」と言われたことをよく覚えています。私の両親は、大人になってから日本に来たため、日本語の微妙な表現や発音が完璧にはなりません。そうした光景を見て、言語学習に関心を持ったように思います。

小学生くらいの頃から、両親に「中国に戻ったほうがよい」と何度か打診されていましたが、私は帰りたくありませんでした。そして、高校受験の時、親に「この高校に受からないと中国に帰す」と言われ、日本に残るには何としてでもその高校に受からねばならないと思い、無茶苦茶勉強しました。結果、目指す高校に合格し、その後、京都大学工学部に入学しました。

中国留学時に体得した言語学習法

大学在学中に、中国に留学されたのですね。

大学に入学してから2年間、中学校や高校時代のように単なる勉強の繰り返しのようだと感じていて、大学生活が楽しくありませんでした。そこで、自分が生まれた中国の文化や言語を知ろうと思い立ち、中国へ行こうと思いました。私が留学したのは、上海市にある上海交通大学です。

私はあえて、留学生向けの寮ではなく、中国人の大学生が暮らす寮に入れてもらいました。大学の寮は4人1部屋が基本だったので、24時間中国語漬けでした。しかし、中国語で話しているだけでは、細かい発音の間違いなどを指摘してもらえません。そこで、中国語で書いた日記をルームメイトや友人に添削してもらっていました。会話では、やや不自然でも意味が通じれば、誰もいちいち指摘してくれませんが、文章だと不自然な部分もきちんと直してもらえるので、良い言語学習方法だなと思いました。これは、現在の「HiNative」につながっています。

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起業、別れ、プログラム学習、そしてフィリピン留学

その後、日本に戻ってきて起業されたのですね。

中国から帰国してから、言語学習のサービスを作りたいとずっと思っていたので、大学4年生の時(2007年)、起業し、株式会社Lang-8を設立しました。その後、2年強、HiNativeの元となったサービスを作ってきたのですが、2009年の年末に転機が訪れました。当時、会社は2名体制で、私は開発以外全てを担当、もう1名のプログラマーは開発を一手に担当していたのですが、私の未熟さ故に喧嘩別れになってしまいました。自分はプログラマーではなかったので、プログラムを書くことができませんでした。

1人になって、プログラマーがいなくなるというのは、相当大変ですね。

はい、めちゃめちゃ大変でした。作ったサービスはすでに稼働していて、それの対応もしなくてはなりません。その対応をしつつ、プログラムの学習を1からはじめました。「努力して何かを学習する」ということは、高校受験、大学受験、そして中国語学習の際に経験してきたので、プログラムも何とかなるだろうと思っていました。2年間ほど学習したところで、1人である程度プログラミングできるようになりました。

システムを運用する手間を減らすため、サーバーの管理もインターネットから簡単にできるように構成を変えた後で、会社が1人の時にしかできないことをやろうと思いました。そして、前から苦手意識があった英語を、フィリピンに留学することで強化しようと思い立ちました。サウスピークができる前の、2012年の時です。

当時の私の英語力は、一般的な大学生と同じようなレベルでした。つまり、読む、書くはある程度できるが、話すのと聞くのは苦手というものです。中国留学の経験から、英語を学ぶには「現地に行って、英語で話し、英語で聞く環境に身を置き、現地の人に指摘してもらいながら学習するのがベスト」という思いがあったので、フィリピン留学がベストだと思いました。

フィリピン留学中はどのような学習をしていましたか。

1日にマンツーマンレッスンが6時間あり、自習は任意という学校で半年間過ごしました。私が留学した学校は、設立後間もない学校で、まだ手探り状態で運営されており、学習カリキュラムがしっかりしていないところもありました。マンツーマンの先生が主導的に教材やカリキュラムを提案してくれなかったので、自分から「今日はこれをやる」と提案していました。マンツーマンレッスンを続けることで、話すことに抵抗はなくなりましたが、3ヶ月経ったくらいから6時間のレッスンのうち3-4時間で飽きてしまって、残りは仕事をすることもありました。また、仕事があったので、自習や予習復習はせずに過ごしました。なお、就職や転職をするわけではないので、TOEICは受験したことはありません。

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休学してでも留学はおすすめ

もしこの時点でサウスピークがあったら行ってみたいと思いますか。

はい、そう思います。サウスピークはカリキュラムがしっかりしており、学校の学習への本気度が違うイメージがあります。

英語学習者向けにアドバイスをお願いします。

英語ができると、人生の幅が大きく広がります。ですので、休学してでも留学はしたほうがよいと思います。「留学は明確な目的を持たないと行く意味がない」という人もいますが、私はそうではないと思います。現地で日本人とつるんでいなければ、必ず語学力は上達します。あまり悩まずに、とりあえず行ってみるのをお勧めします。

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言語学習者全員、1億人にHiNativeを使ってもらいたい

最後に、喜さんの夢について教えてください。

世界の言語学習者全員にHiNativeを使ってほしいと思います。具体的には、利用者数1億人を目指しています。それぞれの言語を使う人たち同士が持っている知識を流通させ、よりよい言語学習ができる環境を実現したいと思っています。

また、弊社Lang-8では人材を募集しています。我こそは、という方はこちらのホームページをご覧いただき応募ください。


今回は「HiNative」の開発元であるLang-8の喜さんにお話を伺いました。英語学習をしていると、「この表現で合っているかな?」「この発音でOKかな?」と確認したくなることが多いと思います。HiNativeは、そうした「ちょっと困った」時に、アメリカ人やイギリス人のような英語を母国語とする人に無料で確認をお願いできる、とても便利なサービスです。
そして、HiNativeは教え合うことが重要なので、英語ネイティブから無料で添削を受けるだけでなく、皆さんは日本語を母国語とする人として、世界中の日本語学習者を文章や発音を添削してあげて、ともに学力を伸ばしていきましょう。

「無料説明会」を開催中です。

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