英語音読学習の効果は本当なのか?

「音読すれば英語は上達するよ。とにかく音読しなさい。」

そんなアドバイスを聞いてあなたはどう感じますか。
「確かに音読がいいっていうのはよく聞くね。でもホントに音読で英語力上がるのかな?」と半信半疑ですよね。

しかし、先に結論を言っておきます。

絶対、音読を英語学習に取り入れましょう。

最大の理由は音読によってこそ英語ネイティブのように英語を英語のまま理解する英語回路ができるからです。
この英語回路ができなければ英語を読む・聞く・話す・書く能力はなかなか向上しません。

サウスピークの音読学習風景

(この記事の目次)

◆英語回路とは何か?

◆英語音読学習が役に立つ3つの理由

◆英語力を向上させる正しい音読の方法

◆素直に音読学習に取り組んでみよう

英語回路とは何なのか?

英語回路とは何か、わかりやすく図で説明しましょう。

日本語回路で英語を読むと「私は/週末/店に/行く」と英語を後ろから読んでしまいます。これを「返り読み」と言います。「返り読み」すると必然的に読むスピードは遅くなります。一方、英語ネイティブの英語回路では「私は/行く/店に/週末」と前から順に読んでいきます。

私たち日本人もこの英語回路を身に着けなければ英語の会話スピードにはついていけません。

そこで音読学習の出番です。

音読だと返り読みしようがなく必然的に前から順に英語を読んでいくことになり英語回路の形成が促進されます

さらに音読によって英単語や英文法が「無意識に自動的に使える」まで定着。

すると、英語をサクサク読め、スッと耳に入り、スラスラ口から出てくるようになります。

ただし気を付けていただきたいのはやみくもに音読しても英語力向上に役立たないということです。

正しいやり方で音読する必要があります。

以降では音読が英語習得に役立つ3つの理由と英語力を向上させる正しい音読の方法についてお伝えします。

英語回路ができる!音読が英語習得に役立つ3つの理由

音読が英語習得に役立つ理由は3つあります。

➀音読は英語を英語のまま理解する練習になる。


なぜ英語学習では黙読ではなく音読が効果的と謳われているのでしょうか。

その理由は音読する際の英語の読み順にあります。

音読だと必然的に前から順に英語を読むことになります。これが英語ネイティブのように前から順に英語を読む練習になるのです。

黙読だと時間をかけて文を読めることもあって、文を「返り読み」して日本語に訳してしまいがちです。

これではいつまで経っても「英語を英語のまま理解する英語回路」は形成されません。

前から順に英語を読んでいく音読でこそ英語回路の形成が促進されるのです。

②音読で英文法や英単語は自動的に使えるくらいまで定着する

英文法、英単語は暗記しただけでは実践的に使えるものになっていません。英語が口からサッと出てくる、英語をスラスラ聞けるようになってはじめて使える知識になっていると言えます。

英単語や英文法を自動的に使えるようにするための練習が必要です。

たとえば楽器が出来る人は楽譜を見れば自動的に指が動いて楽器を弾きます。なぜなら自動的に弾けるようになるまで繰り返し練習し体に覚えさせてきたのです。

これは英語習得にも当てはまります。

音読で英単語や英語の構文を声を出して繰り返し読む練習を通して、英語が口からサッと出てくる、英語をスラスラ読んだり聞けるようになります。

➂音読は記憶を強固にする

音読することで英単語や英文法は「体に沁み込む」かのように定着します。

なぜなら音読で複数の記憶が相互に紐づき記憶がより強固になるからです。

音読だと口を動かす「運動記憶」、自分の声を自分の耳で聞く「音の記憶」が相互に紐づきます。
そのため音読で英単語や英文法が「体に沁み込む」かのように定着するわけです。

音読が記憶を強化する理由をさらに詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

なぜ、英語は音読が効果的なのか?|音韻ループ・構音記憶での補強について

補足コラム)音読は習慣化しやすい

音読の良さとして音読学習の習慣化のしやすさが挙げられます。

少しの期間、英語学習に熱心に取り組んだとしても学習を継続できないのであれば英語は身につきません。

その点、音読学習は一定期間継続できれば習慣化しやすい良さがあります。やるべきことが「英語テキストを声を出して読む」とシンプルだからです。朝起きたら音読、昼休みに音読、寝る前に音読etc..といった様に。

音読自体が楽しくなり、それが報酬刺激として生活の中で習慣化されます。

一定期間音読学習に打ち込んだ人は音読に「ハマってしまい」止めれなくなります

以下、音読学習を習慣化することに成功したサウスピーク卒業生へのインタビューから引用します。

サウスピークでは音読学習を強く推奨されていたので、留学期間中は音読専用自習室にひたすら籠もって人生で初めての音読学習を行いました。その結果、音読する時は集中力が高まり、快感のようなものを感じるようになりました。いわば、音読をすることにハマってしまったようです。…(略)…

日本に帰国した後も、仕事終わりには近所の喫茶店(コメダ珈琲)で音読学習を続けようと思いました。

体験談全文は以下の記事をご覧ください。

「音読で英語力は伸びる」4週間の留学で英語の苦手意識を克服したNorihitoさん


ここまで音読が英語回路を形成し英語習得に役立つ理由について解説しました。

音読には英語を英語のまま読めるようになる、英文法や英単語を自動的に使えるよう定着させられる効果があります。

しかし、これら音読の効果というのは正しく音読学習した場合にのみ発揮されます。

以降では英語回路が形成される正しい音読の方法を解説します。

英語力を向上させる正しい音読の方法

英単語の意味や文法の構造を把握せずただテキストを棒読みする音読では英語力は向上しません。棒読みで音読する意味は全くないと言って良いでしょう。

音読前に音読するテキストの文法や意味を理解する品詞分解に加え、発音チェックが必須です。

左:サウスピーク代表柴田 右:安河内先生

正しい音読の重要性に関しては東進衛星予備校の人気英語講師である安河内先生がサウスピーク代表柴田との対談で言及されています。

音読学習はただやればいいってわけでは有りません。だらだら読む音読では意味が有りません。
(対談全文はこちら


サウスピークでは以下の様な方法での音読を推奨しています。

◆サウスピークが推奨する音読の方法

➀音読に使用する英語のテキスト(音声付き)を用意する。
②テキストを見ず、5回〜10回を目安にリスニングする。
➂テキストの文章の精読と品詞分解する。
➃英語の文章の「リスニング2回+音読2回」を1セットとし、それを5セット分繰り返す。

また音読する際には以下3つのポイントをおさえて音読してください。

音読の必須ポイント➀:文法を意識する

音読する前に音読するテキストを品詞分解して文法を把握しておきます。TOEIC600点に到達するまでは文法を意識しながら音読しましょう。音読を通して文法を自分のモノにできます。

3ヵ月でTOEICのスコアを315点アップ(TOEIC450点(L:255, R:195)→TOEIC765点(L:410, R355))させたサウスピーク卒業生のSoheiさんは文法を意識して音読することの重要性を説いています。

以下Soheiさんへのインタビューから引用。

「これは動名詞だよね、これはこの後に目的語が来るんだよね」と、文法的な骨格を常に意識しながら、音読していました。…(略)…

TOEIC600点に到達するまではとにかくまず英文の品詞分解をして、その後に英文の骨格を意識しながら音読学習に励むことにしました。」

インタビュー全文は以下をご覧ください。

「それでも、とにかく音読学習をやりなさい」文法と音読学習でTOEIC450点から765点までアップ!Soheiさん


音読の必須ポイント②:会話の場面をリアルに想像する

音読ではネイティブスピーカの様に早く流暢に話す必要はありません。ゆっくりと正しい発音で音読しましょう。

早く流暢に話すよりも遥かに大切なのが「登場人物の感情を想像・理解しながら、音読すること」です。

仕事をテーマにしたテキストなら実際に場所(ビル・会議室など)で仕事している場面をリアルに想像しながら音読しましょう。

3ヵ月でTOEICのスコアを305点アップ(TOEIC450点(L245 :R225 )⇒755(L385 : R370))させたサウスピーク卒業生Koyuさんも「登場人物の感情を想像・理解しながら、音読すること」の重要性を説いています。

以下Koyuさんへのインタビューから引用。

実際に参考書に登場する人物になりきったり、目の前で登場人物がそのやりとりをしていることが具体的に想像できれば、1回あたりの音読の効果は向上します。私は「実際の状況を具体的に想像すること」に徹底的に取り組みました。…(略)…

私は12週間で明示的な成果(TOEIC(R)試験の点数向上)を納めることができましたが、それはこの「参考書に書かれている英文を、出来るだけ具体的に想像する」ことに取り組んだ結果だと考えています。

インタビュー全文は以下をご覧ください。

TOEIC対策と音読学習|305点上げたKoyuさんが解説「TOEIC試験の為の音読学習」

音読の必須ポイント➂:正しい発音を意識する

間違った発音で音読学習すると間違った発音を身につけてしまいます。
すると伝わらない英語になってしまうのみならず、英語を聞き取れなくなってしまう恐れがあります。

私たち日本人の日本語に影響されたカタカナ英語を英語ネイティブは聞き取れません。

日本人のMcDonaldの発音「マ・ク・ド・ナ・ル・ド」は英語ネイティブには伝わりません。

同様に彼ら英語ネイティブのMcDonaldの発音は「メクダァナァズ」なのですが、日本人には聞き取れません。

正しい発音で音読することでカタカナ英語ではない正しい発音の英語を身につけましょう。

英語力を大幅に向上させる人は正しい発音で音読学習する傾向にあります。

4ヵ月でTOEICのスコアを320点アップ(TOEIC660点(L:255, R:195)→TOEIC980点(L:410, R355))させたサウスピーク卒業生のRyodaiさんは徹底して正しい発音にこだわって音読学習していました。

鏡を使って、正しい発音の口の形ができているか、チェックしているRyodaiさん

Ryodaiさんの正しい発音で音読することへのこだわりは以下の記事で確認できます。

1日密着!たった1ヶ月でTOEIC660点から820点に上げたRyodaiさん、「ストイックに15時間勉強」の1日に迫る。


日本人の英語がなぜカタカナ英語になるのか詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

赤ちゃんの頃から日本人は英語の聞き取りが苦手に|理化学研究所が一端を解明

素直に音読学習に取り組んでみよう

本記事を通して、英語音読の効果に納得いただけたのではないでしょうか。

最後にサウスピーク卒業生のSoheiさんがインタビューで語られていることが印象的だったので紹介させていただきます。

私も最初は「これで英語力上がるのかな」って不安になりましたよ。何度も日本人スタッフの方に自分の学習が合っているかどうか、確認しにいきました。その度に「音読学習をがんばってください」と言われていました。

私たちは音読に対して「ホントに効果あるのかな?」と不安を抱きがちです。Soheiさんは不安を抱いてしまう理由を私たちが慣れ親しんだ英語学習のあり方にあると指摘します。

留学中に音読学習を怠る方を拝見していると、どうやら英語学習は英語の問題を解くものだとお考えの方もいらっしゃるようなんですよね。おそらく、中・高の英語教育はそうなのでしょう。問題を解いている実感がないと不安になってしまう。みんな、マルバツが欲しいんですよね。

ただ、それで英語力が伸びなかったから、みんなわざわざセブまで来て、サウスピークで勉強しているわけじゃないですか。そして、そのサウスピークが音読学習をこれでもかと推奨していて、しかも卒業生も音読学習で成果を出しています。

だから、この体験談を読まれた方は是非、この機会に音読学習に励んでいただきたいです。今までの経験は思い切って捨ててしまって、素直に音読学習に励みましょう。

Soheiさんが言うようにまず音読学習に取り組んでみましょう。

一定期間音読をすると音読は習慣化しやすいです。毎日わずかな量でも良いので音読することを目標にしてはいかがでしょうか。それで音読が毎日の習慣になったらしめたもの。そこから徐々に音読する量を増やしていくと良いでしょう。

自分1人だと怠けてしまいそうなら、英語学習という共通の目的を持った仲間のいる英語教室に通うなど環境をガラッと変えてしまうのも1つの手段です。