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TOEICリーディング問題のコツと攻略法|TOEICリーディング問題と集中力・注意機能

2019年4月26日

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英語学習者の皆さん、こんにちは。前回の記事ではTOEICリスニング問題のコツと攻略方法についてご紹介しました。今回の記事でご紹介するのは、リーディング問題のコツと攻略方法です。

 
 

TOEICリーディングセクションpart5のポイント

 
 

TOEICのリーディングセクションはパート5からパート7の全100問。リーディングセクションのスタートとなるパート5は30問から構成され、短文の穴埋め問題となっています。文章中の空欄に入る最も適切な解答を4つの選択肢から選ぶという形式です。

 
 

1問あたりの解答時間は目安として30秒程度。1分以上考えても分からない問題は飛ばすか、一番適切だと思うものをマークして次の問題に進んでしまいましょう。

 
 

パート5では悩みすぎないことがポイントです。文法と語彙の力が試されているので、知識がなければ解けません。分からない問題はとばして次に進み、分かる問題で確実に回答し正答数を上げましょう

 
 
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また、文脈に依存するタイプの問題であるのかどうかを見極めることが必要です。その問題が文脈に依存しないものであれば、穴埋めの周辺部だけを見れば解答することが可能です。下の問題は典型的な文脈に依存する、つまり問題文をしっかり読まなくては解けない問題です。

 
 

26. The Epsilon 3000 camera allows beginning photographers to enjoy professional-quality equipment, as it is ___ sophisticated yet inexpensive.

(A) gradually (B) technologically (C) annually (D) productively

ー引用:『TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編』p.92より

 
 

一方で下記の問題は空欄前後、“for an ___ in” の部分だけを見て解答することも可能です。文型、品詞を意識することでこのように設問の一部だけを見て解答可能な設問を見極めることも可能になります。

 
 

114. Yakubu Logistics will expand the warehouse loading area in preparation for an ___ in shipping activity.

(A) increased (B) increase (C) increases (D) increasingly

ー引用:『TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編』p.91より

 
 
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TOEICリーディングセクションpart6のポイント

続くパート6は、4つのまとまりのある文章からそれぞれ4問ずつ出題されるため全16問。やや長い文章の穴埋め問題。文章中の空欄に入るものとして最も適切な解答を4つの選択肢から選びます。パート5と同様に1問あたりの解答時間は目安として30秒程度です。

パート5と同様に文脈に依存するタイプの問題であるのかどうかを見極めることが大切です。文脈に依存するタイプの問題の代表例は「文挿入問題、接続詞問題、文意に適した語彙を選ぶ問題」です。これらの問題は時間をかけて文を丁寧に読めば解決しそうなら、時間をかける価値がある問題です。

これもパート5と同様ですが、文型・品詞に注目し時間をかけずに回答できる問題はスピーディーに進めましょう。

そして「捨てる部分をつくらずに全体を読む」ということが文脈を正確につかむこと、点数UPにつながります。できるだけスピーディーに進めようと読むポイントを絞ってしまうと、誤った解答をしてしまうリスクがあります。

The Fern Community Center is an entirely volunteer-run organization serving the Fern Lake community. (131) known among locals as “the Fern,” our center offers high-quality after-school care for local children of working parents. We also (132) educational programs for all ages in our buildings on Quentin Street. (133)

In addition, the community center offers several (134) events throughout the
year. The largest and most famous is our annual Fern Fair. All residents are invited to join us on April 12 this year on the Broad Street Pier to enjoy the area’s best food, crafts, and musical performances while savoring the cool spring breeze.

−引用:『TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編』p.93より

例えば、上の(132)の問題を解くためには上の2箇所の赤文字部分を読む必要があります。“Our center offers high-quality after-school care for….”(私たちのセンターは高品質の放課後のケアを提供しています)の文と“We also ___ educational programs for …”(私たちは…に向けた教育プログラムも___ しています)」は「also」で繋がれているので、共通点があります。

“high-quality after-school care”と“educational programs”どちらも“our center”が提供しているものと考えることができますので、空欄部には“offer”と同義語の英単語が入ると考えることができます。

132. (A) participate (B) claim (C) enroll (D) host

ー引用:『TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編』p.93より

そこまで考えた上で選択肢を見てみると、(D)に「host(〜を主催する)」がありますね。「offer(〜を提供する)」の言い換えです。このように文全体を読むことでより確信を持って正解にたどり着けるのです。

 
 
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TOEICリーディングセクションpart7のポイント

最後のパート7は長文読解形式の全54問。メール、広告、新聞記事などのまとまりのある文章に対して2〜4問が出題されるので、4つの選択肢から最も適切な解答を選択します。

文章量が増えるため、高い読解力が求められるのが特徴です。パート7では1問ごとの解答時間は気にしないほうが賢明でしょう。問題文が長くなりますし、特定の情報を見つければすぐに解ける問題から解答に時間のかかる問題まで様々だからです。

パート7について特筆したいのが、文法力や語彙力といった英語の能力に加え、情報処理能力が求められるということ。この能力は他のリーディングパートではそれほど重要ではありませんが、パート7を解答するにあたっては非常に重要です。

短時間で大量の英文の情報を頭の中に保持しつつ、質問に答える作業には短期記憶、情報の取捨選択といった情報処理能力が必要不可欠です。脳のワーキングメモリに負荷がかかる課題と言えるでしょう。

パート7は長い文章を読まなくてはなりません。長文の文章問題の場合、ポイントに絞って読むという方も多いでしょうが、できるだけ文章全体を網羅的に読んでいくことがベターです。パート7では1つの質問に答えるために文章の中に散りばめられた情報を選び取り、それらをもとに判断する必要があります。読んでない部分があることはそれだけで誤まった選択肢を選ぶリスクになってしまうのです。

しかし闇雲に読み進めれば良いというわけではありません。そもそも、長文を読んで質問に解答するためには「文章を読んで意味を理解する」+「設問に至るまで理解した情報を短期記憶として保持しておく」ことが必要です。

この後半の「設問に至るまで理解した情報を短期記憶として保持しておく」作業は無意識のうちに行われています。そして短期記憶として保持できる情報量は個人差があります。ですから、自分に合った解き進め方を把握しておくと有利です。

合理的な解き方は問題文を最初から最後まで一度通して読み、その問題文に対する設問を最初から順番に解いていくというもの。このように解いていけば取りこぼしがなくなりますし、問題文の同じ箇所を複数回読むムダも省くことができます。

ですが、この解き方は文章の内容をすべて保持しておける人向きです。一気に文章を読み、情報を保持することができない場合は情報を処理していくかたまりを小分けにしていくことをおすすめします。

パート7の長文問題の設問はほぼ、文章の最初の方の内容から後半の内容へと順番に設問が用意されています。ですから、それぞれの設問に関係ある部分を読み終わったら、その都度対応している設問に答える、という方法をとることで、一度に処理する情報の量を格段に減らすことができます。

左:情報処理能力の高い人向きの読み方。 右:情報処理の負担を減らした読み方。一度に処理しなければならない情報の量が格段に減り、1問ずつ着実に解ける。

また、言い換え表現にどれだけ対応できるかが重要です。英語は言い換え表現を通じて情報を伝達していくため、前半部分で内容が分からなくても後半で拾えることがあるのです。

文章のつながりもより理解できるようになりますし、前半でよく分からなかった部分に書いてあったことと同じ情報が、他の部分により分かりやすい表現で出てくることもあります。言い換え表現に気をつけて読む癖をつけておきましょう。

それから「間違い探し型」に注意しましょう。間違い探し型の問題とは、以下のような「設問の選択肢の中から文章に含まれていない情報を見つける問題」のことです。

178. What is NOT mentioned about Aswebo Toys?

(A) It sells products made by hand.
(B) It operates internationally.
(C) It will introduce a new electronic toy next year.
(D) It is a growing company.

ー引用:『TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編』別冊『解答・解説』p.109より

パート7の大きな特徴として、設問に対する問題文の文章の数が1つとは限らないということが挙げられます。(文章が1つであればシングルパッセージ、2つであればダブルパッセージ、3つであればトリプルパッセージと呼びます。)

これはダブルパッセージ  出典:『TOEICテスト新公式問題集 Vol.6 』106、107ページより

そして、1つの長文によって構成された問題文(シングルパッセージ)には「はじめの方に出題されている問題文は、文章も短く簡単で、最後の方に出題されている文章は長く難しい」という傾向があります。

ですので、時間がない場合には後半にある問題文が比較的長いシングルパッセージの問題は飛ばして、より解きやすい問題へと向かう方がより効率的で多くの問題を解くことができるでしょう。

左の問題のように問題文が長いものは複雑で難しい問題であることが多いので、ここで悩みすぎず難しいと思ったら次へ向かうと良い ー『公式TOEIC Listening&Reading 問題集3』より

このように問題文が長いものは複雑で難しい問題であることが多いので、ここで悩みすぎず難しいと思ったら次へ向かいましょう

確実に言えることは、できるだけパート7に時間を残しておいたほうが良いということ。多くの受験生がパート7で時間不足に苦しみます。パート5・6では分からない問題で悩みすぎず、スピーディーに解答しパート7に進みましょう。

パート7はパート5・6と異なり、文章中に答えが隠れているので時間があれば原理上解くことができます。時間をかければ点数を取れる部分ですので、しっかり考えることができるよう60分程度時間を残せると良いでしょう。

 
 
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TOEICリーディング試験とワーキングメモリ

part7のポイントでご紹介したように、TOEIC受験の際は情報処理能力がものを言います。そもそも私たちは外部からの情報すべてに対応できるわけではなく、必要な情報を瞬時に判断し選び取る必要があるのです。その際に必要となる注意機能には以下の4つがあります。

「持続的注意」長時間にわたって物事に注意を維持する
「選択的注意」いくつかの情報から必要なもののみを選ぶ
「分割的注意」2つ以上の対象や課題を並行して処理する
「転換的注意」関係のない情報の処理や不必要な行為を抑える。

そして人の脳内にはワーキングメモリと呼ばれる部分があり、これらの注意機能はワーキングメモリを基盤として作用します。

一時的に記憶していたことを必要な情報として取り出し、その情報を用いて何か考えるとき、ワーキングメモリが用いられるのです。

TOEIC試験は2時間に渡る長丁場。この時点で既に「持続的注意」が求められます。2時間という長時間に渡って注意力を維持し、集中し続けなければなりません。

またリーディングセクションでは、英文を読み進めながらどこに必要な情報があるのか探すために全体的に注意を配る「分配的注意」が求められます。そして英文の中から必要な情報を選ぶため「選択的注意」が作用します。

そして英文と選択肢を交互に読み、照らし合わせて答えを導き出すこともありますよね。また、リスニングセクションではリスニング音声だけに集中し、それ以外の情報・外界からの刺激(窓の外の鳥の鳴き声、隣の受験者の貧乏ゆすりなど)をシャットアウトする必要があります。ここで必要とされるのは「転換的注意」です。

 
 
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こういった注意機能を意識して英語学習・TOEIC対策学習を継続することで、より集中した状態でのTOEIC試験受験が可能になるはずです。

具体的には、解答の中で見つけた「苦手な処理タスク」を意識して、改善していくのがベターではないでしょうか。

例えば、リスニングセクションにおいて、聞き漏らすまいとするあまり音声タスク(リスニング)に意識がいきすぎ、問題文を読みつつ問題に答える作業が疎かになってしまうケース(「転換的注意」がうまく働いていない)。いかに意識を切り替えて、解答を効率的に解いていくのかが重要になってくるでしょう。

英語力UPだけでなく、情報処理能力を高めることもTOEIC試験対策の大事な要素です。ワーキングメモリと注意機能については以下の記事も是非参考にしてみてください。
参考記事:TOEIC試験中、2時間集中力を切らさないためにー注意機能の観点から

そして、集中して英語学習・試験対策したいみなさんにおすすめなのが、ガムを噛むこと。生理学研究所の実験により、ガムを噛む事で脳が活性化することが科学的に解明されました。
参考記事:「集中したいならガムを噛む」は実際どうなの? 科学的に解明します

TOEIC受験の際にガムを噛む事はできませんが、集中して英語学習したいときや模擬試験の際などにぜひガムの力を借りてみてくださいね。

また、英語学習や学習習慣に関する記事を下にまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

英語学習はすぐに効果が出るものではありませんが、効率的な学習を継続すれば確実に英語力は向上します。まずは英語学習を習慣化し、そこから徐々にスコアUPしていきましょう!

参考記事
エビングハウスの忘却曲線から分かる忘れない英単語の覚え方
英語学習にアウトプットが重要な理由|記憶は「出力」を重視する
睡眠は勉強の記憶を定着させる|勉強の仕上げは一夜漬けではなく睡眠
運動で脳を鍛える!?|長期留学の勉強生活には「適度な運動」も必要である理由

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