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基本情報

使用するクラス:Pronunciation class (発音矯正)

目的:単語同士のリンキングを学ぶ、イントネーション・文単位での発音をきれいにする

初めまして、4月からサウスピークでインターンとして働いているShunです。

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↑左の赤いTシャツを着ているのが僕です。2016年3月サウスピーク日本語禁止校に留学中の一コマ

現在TOEICで910点を取得していますが、インターンとしてサウスピークの業務に関わる傍で英語学習を続けています。これから不定期ではありますが実際に僕が使ってみた教材のレビュー記事を書いていくことになりました。今回、第一回目の記事では、僕が毎朝日課として音読している参考書について紹介します。

目次
1.日本人に耳馴染みのない「リンキング」とは?
2.分かりにくいリンキングを男女の痴話喧嘩を通して分かりやすく

まずは以下の二つの動画を見比べてみてください。

一つ目がこちら、サウスピークで留学8週目のKeigoさんです。

リンキングの比較用動画 Keigo's version. #サウスピーク #Souspeak #セブ #語学留学 #英語

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もう一つがこちら。僭越ながら、僕の動画です。

リンキングの比較用動画 Shun's version. #サウスピーク #Souspeak #セブ #語学留学 #英語

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どちらも同じ文章を読んでいるのですが、結構違いませんか?

この違いを一番生み出しているもの、それがリンキングです。

日本人に耳馴染みのない「リンキング」とは?

リンキング。あまり聞きなれない言葉ではないでしょうか?

ざっくり説明するとリンキングとは隣り合う単語の音が結合して音が変化することです。と言っても全く特別なものではなく、ネイティブスピーカーであれば英語を話す時にごく自然に適応しているルールです。

例えば、最初に読んだ文章でリンキングが生じている箇所を見ていきましょう。

But, we didn’t even get to sing. That’s just not fair. You owe us an explanation.

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↑参考書の該当箇所です。授業で使用後はこのようになります。

最初にリンキングが出てくる「we didn’t」の部分では「ウィー ディドント」ではなく、二つの音が繋がって「ウィディ(ド)ント」という音になっています。

次の「get to」の部分では「ゲット トゥ」のようには発音せず、「ゲットゥ」というようにgetの”ト“の音が発音されずに、二つの単語の音が繋がるように変化しています。

最後の箇所「owe us an explanation」では、今度は音が足されています。「オゥ アス」という音の組み合わせの間にwの音、カタカナで表現しようとすると「ゥ」のような音を追加します。結果として「オゥゥアス」というような音になります。その後も音が繋がっているので全体としては「オゥゥアスァンネクスプラネイション」といった音になります。

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↑発音記号でSharmaine講師に説明してもらうとこうなります。

このように一定のルールに従って音が足されたり、混ざり合うことにより生じる、単語と単語の境界部分の音の変化がリンキングです。

海外の俳優のように話せたらなぁ、と洋画を見ながら思う英語学習者の方も多いのではないでしょうか?もちろん、そのために個々の英単語の発音を練習することは必要不可欠ですが、それだけでは十分ではありません。

そもそも日本語の文と比べた時に英語の文が特有の音を構成する要素は二つあります。

1つはそれぞれの単語の発音です。waterなど、日本語にはない音を含む単語は単語単体で見ても日本語とは大きく違います。もう1つの要素が今回紹介したリンキングです。今回の例で見たようにそれぞれの単語が続けて発音される時に音が消失したり、足されたりすることで日本語とは大きく異なる音が作り出されます。

分かりにくいリンキングを男女の痴話喧嘩を通して分かりやすく

2点目のリンキングの練習に使えるのが今回紹介している“恋するブルックリン”です。

この本を使うことの利点に関して昨年度ベストティーチャーに選ばれたSharmaine講師からもコメントをもらいました。

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↑“恋するブルックリン”に関してSharmaine講師に質問してみました。

“英語の音をどうすれば適切に発音できるのかを学ぶにあたって、恋するブルックリンは非常に役に立つ本だと思います。イントネーションの変化やアクセントといった、母語である日本語にはあまり見られない概念も教えてくれます。やりごたえのある本だとは思いますが、非常に有益ですね。

内容に関しても、日本語ではあまり見られないものが含まれていますね。(笑)例えばシーン1の最後の方には”I love you.” “I love you, too. I think.”という会話が出てきます。

講師として私は内容は気にせずに生徒の発音に耳を傾けていますが、日本人の生徒はLの音、Vの音が苦手な人が多いので、このセリフを繰り返してもらうことが多いですね。気づいた時には生徒の顔が真っ赤だったということが以前ありました。(笑)

生徒にとってはこのようなセリフを繰り返し言わされるのは変な感じがするでしょうね。その言語が使われる文化を学ぶのも言語学習において必要なことなので、いいことではあると思います。”

Sharmaine講師も言っているように、内容に関してはラブストーリー(という名の男女の痴話喧嘩)なので人によって様々な受け止められ方をしています。

僕の観測範囲で言えば、留学中に彼女にフラれた男性生徒からの呪詛の捌け口としての役割を一身に担っていたり(毎日10時間以上勉強してもらうので当然LINEも満足にはできません。一定数フラれる人はいます)、女性生徒からは“あの女、何なの”という冷ややかな視線にさらされている場合が多いです。

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↑この3人の三角関係がメインテーマです。

話の内容自体は堅苦しい内容ではないので非常に取り組みやすいと思います。真偽のほどは定かではありませんが、そもそもこの教材が採用された背景には「サウスピークの生徒は恋愛する暇がないから、せめて参考書にラブストーリーを採用して雰囲気だけでも楽しんでもらおう」という意図があったという話を聞いたこともあります。

使用法としては自分が使いたい(使えそうな)セリフを探して実際に使う場面を想定しつつ、覚えてしまうくらいまで音読するのがオススメです。

ネイティブスピーカーのような発音を身につけるための参考書として、新しい文化への扉として、本書を使ってみてはいかがでしょうか。