フィリピンセブ市にある公立の小学校。生徒は2,500名以上。フィリピンの新生児の数は日本の二倍以上。人口が増加し続ける若い大国

人口減少の進む日本とは逆に、フィリピンでは人口が急激に増え続けています。

この記事では、フィリピンの人口増加について紹介いたします。

今後の人口予測、年齢構成や平均年齢などデータをもとに解説をいたします。

また、人口が急激に増加するとどのようなことが起こるのかについて、利点と問題点を書きます。

フィリピンの人口は1億人を突破。急激に増え続ける人口

2018年12月現在、フィリピンの人口は約1億700万人程度で、日本に次ぐ世界第12位です。

人口減少が進む日本とは逆に、フィリピンの人口は急激に増加しており、2025年から2030年の間には日本の人口を抜くことが予想されています。

フィリピンの人口増加率は年間1.69%と非常に高く、2018年の1年間ではフィリピンの人口は180万人増加しました。

これは、福岡市や神戸市の人口を上回る数です。

また、1日当たりの換算では4,965人、1時間当たり206人も人口が増加しています。

2000年のフィリピンの人口が7,600万人だったことを考えると、この20年弱で約3,000万人の増加があったことになります。

3,000万人というとオーストラリアとニュージーランドの人口を足した程度の数となりますので、いかにフィリピンの人口が急激に増加しているかがわかります。

フィリピンの人口推移/ データ:国際人口予測/ 作成:サウスピーク

また、フィリピンには、出産年齢(15歳から49歳)の女性が約2,770万人います。

こちらも増加しており、2018年の年間で40万人増加しました。このため、フィリピンの人口増加は今後も続き、2100年までは人口増加傾向が予測されています。

フィリピンの人口ピラミッドは綺麗な三角形。平均年齢はなんと24.3歳!

PopulationPyramid.netより作成
左は日本の人口ピラミッド、右はフィリピンの人口ピラミッド

上の図は日本とフィリピンのフィリピンと比較したものです。

フィリピンの人口ピラミッドが綺麗な三角形となっていることがわかります。

そのため、若年層の人口が多く、フィリピン人の平均年齢は24.3歳です(ちなみに日本の平均年齢は46.7歳です。親子でもおかしく無い年齢差ですね)。

フィリピンの人口ピラミッド

フィリピンの人口ピラミッドを見ると、下に行くほど人口が増えていることがわかります。

0-4歳が一番人口が多く全体の10.9%を占めています。これは、1世代230万人程度で、日本の団塊の世代と同じくらいの数の人口です。

現在の日本の新生児は年間100万人を切っていますので、フィリピンでは日本の二倍以上の新生児が生まれているということになります。

さらに1世代200万人以上の新生児が今後も30年以上に渡って増え続けると予測されています。

2050年のフィリピンの人口ピラミッド

上記は2050年のフィリピンの人口ピラミッドの予測ですが、現在の日本の壺型のような形ではなく、まだ釣り鐘型のような形で、高齢化は進行していないことがわかります。

人口増加が支えるフィリピンの経済成長

都市圏ではコンドミニアムの販売も盛んに行われている。

フィリピンの人口増加はフィリピン経済にも大きく寄与しています。フィリピンの経済成長率はこの数年は6-7%で推移しており、ASEAN諸国の中でも高い成長率です。

フィリピン経済の約60%はサービス業で占められており、潤沢な労働力で経済を支えています。

それを示すように、マニラやセブなどの大都市圏には巨大なショッピングモールがあり、レストランやショッピングで賑わっています。

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豊富な労働力の供給があり安い人件費と英語を活かした産業も盛んです。

とくにコールセンターを中心とするBPO産業はインドを抜き、世界一の規模を誇るフィリピンの重要産業です。

サウスピークのように安い英語留学ができるのも、このようなフィリピンの人口増加が背景にあります。

フィリピンの人口爆発問題。校舎が足りず、1つの校舎に2つの学校が共存する現状

人口が減少していく日本から考えると人口増加は良いことづくめに見えると思いますが、実際には人口増加が急激に起ることで多くの問題が発生します。

その中でも的確にフィリピンの人口爆発問題を表しているのが、フィリピンの公立学校の現状です。

ここでは、セブ市のプンタプリンセサ小学校の事例から、フィリピンの人口増加問題の一端をお見せします。

セブ市にあるプンタプリンセサ小学校では、1年生から12年生まで2,500名以上の生徒が学んでいます。

ただし、これは1年生から12年生なので日本の小学校と同じ6年生として考えた場合は1,200名となります。(1,200名でも、日本と比べるとかなりの大規模校なのですが、セブ市で一番大きい小学校は、12年生までで7,000名を超えるそうです。)

目眩のするほどの人数ですが、最も驚くのは、この小学校は昼だけではなく、夜も授業を行なっていることです。

つまり、生徒数が多すぎるため、現状の校舎では足らず、朝の部と夜の部の2回に分けて学校が運営されているのです。

英語の授業の見学をしたが、生徒たちが積極的に英語を話していたことが印象的だった

そのため、授業は午前に終了となり、午後からは同じ学校の校舎を別の学生が利用します。この学校の二交代制を採用している学校がフィリピンの中ではたくさんあります。

授業が終わり学校前でアイスキャンディーを買う生徒たち

このように人口が急激に増えすぎるあまり、そもそも学校の建物自体が足らないという状況がフィリピンでは起きているのです。

一人当たりの豊かさを実現していくためには、生徒ひとりひとりの教育水準を高めていく必要がありますが、現在のフィリピンではそれがまだ十分には実現できていないと言えるでしょう。

人口爆発問題。都市の過密化は今後もさらに深刻化する

フィリピンの首都マニラの交通渋滞。

フィリピンの1キロ平方メートルあたりの人口は、1990年には202人だったのが、2016年には347人になり、急速に人口密度が高まっています。

とくに都市圏での人口密度は非常に高く、交通渋滞なども問題となっています。

マニラでは交通渋滞があまりにもひどいため、ナンバーコーディング・システムという交通規制が導入されています。

これは、車のナンバープレートの最後の数字が奇数か偶数かによって、その車を運転できる日が定めれるというものです。

田舎に行っても子供だらけです

しかし、フィリピンの都市の人口比率は現在、約48%程度ですので、今後も都市への人口増加が続くことは間違いないでしょう。

そのため、フィリピンでは都市圏の開発が重要な課題となっています。

サウスピークの位置するセブ市では、隣町であるタリサイ市とを結ぶ大きな道路(SRP)の開発が日本の援助をもとに行われるなど、急速な開発が行われています。

フィリピンの人口爆発問題。人口抑制政策が実行しにくい文化背景

フィリピン人の多くがカトリックを信仰している。

当然ながら、フィリピン政府も人口増加問題を懸念しています。

人口抑制法が2012年に成立し、貧困層への避妊具の配布や学校での性教育を実施しています。

しかし、国民の8割以上が信仰するカトリックが人口抑制政策の実施を困難にしている面があります。

フィリピンのカトリック協会では、避妊も中絶と同じであると強く反発しています。

また、フィリピン人には大家族主義という考え方があり、子沢山が幸せという価値観が根付いていますので、人口抑制に対する感情的な反発を覚える人も少なからずいます。

フィリピンにいると子供とふれあう機会が多くあります。やっぱり可愛いです。

いかがでしたか。

日本の隣国であるフィリピンの現状を少しでも知っていただければと思い、急速に増加するフィリピンの人口について書きました。

フィリピンに興味が出た方は、現地の現状を知りつつ、本気留学サウスピークで英語を学んでみるのはいかがでしょうか。