以前Bess講師をインタビューした後、彼女のグループレッスンに参加させてもらったことがありました。今回はそのグループレッスンに関する記事です。
Express Your Opinion(ディベートのグループレッスン)が実際にどのように行われているのかの具体例でもあります。

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”Which information is more reliable, newspaper or the internet?”(新聞とインターネット、どちらの情報がより信頼できるのか?)
これが僕がディベートの授業に参加した日のテーマでした。

まずは導入として、

「How do you protect your privacy?(プライバシーをどのように守るか)」

「What kind of information do you want to hide from others?(どのような種類の情報を他人から隠したいか)」

「What do you think of when you hear the word “information”?(情報という言葉を聞いた時に何について思うか)」

「How will you know if the information you get is reliable or not?(自身が得た情報が信頼できるものかどうかどのように判断するか)」

などの質問を聞かれました。

その後、賛成、反対の立場に分かれて正式な形での2対2のディベートを行うことになりました。

「1分間の準備時間→意見表明→その意見に対して1問質問」という流れでディベートは始まりました。

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↑自分の考えを書き出してまとめている様子。皆、真剣です。

では、どのようなディベートがレッスンの中で行われたのか、見ていきましょう。ディベートのチーム分けは以下の通りです。

インターネット派:Shun, Student A
新聞派:Student B, Student C

意見表明&質問

Student A(意見表明)
Internetの方が便利だと思います。理由は情報収集における便利さです。スマートフォン、ノートパソコンの普及に伴って、現在では情報を簡単に手に入れられます。またそれに派生する情報も手に入れることができます。例えばレストランの情報など、新聞では手に入れられません。

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Student B(質問)
インターネットを信頼できると思いますか?

Student A
はい。私は新聞に載っている情報がすべて正しいとは思いません。だからインターネットの方が好みです。

Student C(意見表明)
新聞の情報の方が信頼できると思います。母が新聞社で働いているので、小さい時から彼女が働いているのを見てきました。彼女が記事を書くとき、最初にインタビューをしてたくさんの情報を手に入れます。さらに、他の情報源からもたくさんの情報を手に入れます。その後、どの情報が信頼できるのかを比較して取捨選択しています。インターネットは早くて、便利ですが、情報があまりにたくさんありすぎるので、新聞の方が信頼できると思います。

Shun(質問)
私たちもインターネットで同じことをしていると思いませんか?最近の問題に関して調べて、比較していますよね。

Student C
いいえ、インターネットでは自分たちでその作業をやらなければなりませんが、新聞では編集者たちがその作業をしてくれているので、より信頼できて便利だと思います。

Student B(意見表明)
新聞の方が信頼できると思います。理由は信頼性です。インターネットの記事は編集者が誰か分からないので、信頼できるとは言えません。新聞は誰が編集したのかはっきり分かりますし、その分野に詳しい人が編集しているのでインターネットよりも信頼できると思います。

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Student A(質問)
新聞社など公式のウェブサイトもあるがそれに関してどう思いますか?

Student B
ちょっと面倒くさいと感じています。というのも、私もウェブニュースの会員なのですが、すべての記事を読めない場合が多いです。なので、あまり便利とは言えないですね。

Shun(意見表明)
情報収集の手段としてインターネットの方がいいと思います。なぜなら大昔から、私達が自分の意見を深める時にはお互いに議論することを通して深めてきました。インターネットでは同じ過程が行なわれています。インターネット上では現在の問題に関して多くの議論がなされています。自分もその議論の一部になれます。これは新聞にはない利点だと思います。

Student C(質問)
このような議論の中では誰かが中傷されることもあり、有害な場合もあると思うのですが、それに関してはどうでしょうか?

Shun
確かに、それはインターネットの有害な側面ですね。ただ、便利である以上は使わざるをえないと思っています。それにインターネットは有害だと感じたら自分で一旦離れることもできます。

Bess講師
さて、追加の質問はあるかしら?

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(一同心の声:うわ、さっきので終わりかと思ってた……)

自由討論

Student B
インターネットではたまに間違った情報が広まることもありますが、それに関してはどう思いますか?

Student A
新聞でも同じ状況が起こることがあります。特に情報源が間違っている場合です。新聞の編集者にとってもその間違いを見つけるのが難しい場合もあると思います。

Student B
ですが、新聞社には正しい情報を伝える責任があると思います。なので、新聞の方が情報が正しく、信頼できるのではないでしょうか。

Shun
それに関してもインターネットの方が優れていると思います。というのも、新聞は基本的に間違った情報を流したことを認めませんから。その点インターネットは間違った情報が流れた場合でも自浄されることも多いです。誤情報だと分かった場合にはその訂正も回りますが、新聞では基本的にそのような訂正はありません。

Student C
違う話ですが、たまにインターネットを使っていると、リンクなどを踏んで自分の情報が漏れてしまうこともありますよね。スパムみたいに。とても危険だと思うのですが、それに関してはどうでしょうか?

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Shun
教育を通じて、どのように個人情報を守るか学ぶ必要があると思います。最近はもうインターネットなしでの生活は考えにくいので、使わないという選択肢は僕にとってはありません。僕が言えるのは個人情報を扱うときは気をつけないといけないということですね。

Student A
インターネットに接続するデバイスと個人情報を扱うデバイスを分けることで、そう言った個人情報の流出を防ぐことはできます。

Student C
新聞に関してはそういったリスクを気にしなくていいので、より安心して信頼できると思います。

Shun
でも、No pain, no gain.(痛みがなければ、得るものも無い)と言いますよね。インターネットが提供する膨大な情報を利用するためには多少の痛みを払う必要があるのではないでしょうか。

一同
No pain, no gain.(笑)

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Bess講師
それでは、最後に自分の立場を擁護する最終弁論を一人ずつ述べてください。
誰からいきますか?じゃあ、Shun!

最終弁論

Shun
個人情報のリスクや誤情報を掴む危険性もありますが、情報というのは私たちが行動を決める上でとても大切なものです。そして、行動を決めるときには情報の量がとても大事になってきます。ですから、インターネットの方が優れていると思います。

Student C
自分たちの生活を豊かにするために情報を手に入れようとしているのですから、その作業の途中でリスクをとる必要はないと思います。なので、新聞の方がより信頼出来る情報源だと思います。

Student A
インターネットを使う欠点について考えた後でも私はインターネットの方がいいと思います。その情報が正しいかどうかを考えるのは新聞であれ、インターネットであれ情報を受け取る人です。それであれば私はたくさんの情報を取得できる方法の方がいいです。

Student B
間違った情報が深刻な状況を招くこともあります。新聞に載っている情報を選択する方がより安全だと思います。なので、新聞の方が情報収集の手段として優れていると思います。

Bess講師
みなさん、ありがとう!とても良かったわよ。

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Bess講師
みなさんはこのディベートから何を学びましたか?今回のディベートで気づいたことは何ですか?

Student A
うまく即答できていたと思います。

Student C
質問も前回よりも今回の方がより簡潔で、直接的でしたよね。(笑)

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Bess講師
他に何かありますか?Shun!

Shun
時折、質問に直接的に回答できていないと感じることもありました。なので、僕は論点をずらしたりしていましたね。

Bess講師
その通りね。他には?

Student B
前回よりもとても積極的だったと思います。

Bess講師
みんなこのクラスの前に何を食べたの?(笑)

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Student B
でも、今回も的確に応えることに苦しんでいましたが、それでもディベートを楽しむことができていました。

Bess講師
とてもよかったわよ。私からも全体的なコメントをします。今回は私もみなさんのディベートを聞くのをとても楽しむことができました。先週のディベートの授業とは大きな違いでしたね。(笑)

なぜよかったかというと、まず私たちがしたことは、みんな先週のディベートを覚えているかしら?みんな先週は質問をするのが難しかったみたいだったけど、今はみんなとても素早く質問していましたね。私はショックを受けましたよ。(笑)

他によかったことはうまく答えれない質問があるときに、それをうまくかわしていましたね。私はそれもすごくいいと思います。私はいつも彼女たちに、もし質問がよくわからない場合にはうまく回避する方法を見つけなさいと言っています。もちろんトピックに関連したことで、です。それであればいいことだと言っています。質問に窮することがあっても質問に関連したことを答え続けれていましたね。

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むしろ問題はdelivery(話しっぷり)ですね。subject, verb, agreementなど。
これらのシンプルなことを忘れがちになりますが、常に心がけるようにしてください。まだ完璧ではないということはいつも言っていますよね。

deliveryに関して言えば、フィラー(考えている間を埋める”あー”など)もありましたし、何度か同じ単語や内容を繰り返すこともありましたね。時々、センテンスが終わりなのか、それとも続くのかわからないこともありました。ピリオドの箇所でのイントネーションにも気をつけてください。

ピリオドのところではポーズも取って、イントネーションは下がらなければならないけど、まだ皆さんは日本語のアクセントを持っていますよね。
ピリオド、ストップ、ポーズにおいてはイントネーションは下がります。聞いている時に、最初のセンテンスがまだ続くのかしら、それともこれは次のセンテンスなの?と思うこともありました。

内容は本当に良かったですよ。トピックに関連していて、的確なディスカッションになっていました。課題はdeliveryとgrammar(文法)ですね。

覚えておいてください。
常に向上してください。次の授業で同じフィードバックはしたくありません。
では、また明日。

雑感

Bess講師にインタビューした流れから、彼女のグループレッスンにも参加させてもらう運びとなりました。普段はマンツーマンレッスンしか受けていないので、久しぶりのグループレッスンでした。今回の参加者の皆さんのレベルが非常に高く、知的に興奮するディベートでした。特にインプットがある程度完了している方には是非受けていただきたい授業です。英語のスピーキング力を身に付けるだけでなく、どのように説明したら人に伝わりやすいのかも模索する良い機会になりました。

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↑レッスン終了後にグループレッスンのメンバーとBess講師を囲んで。