高校生のみなさんにとって今後待ち構える大きな関門の1つが大学入試です。先行き不透明な世相の中、その先に待ち構える就活を有利に運ぶためにも上位の大学を狙いたい方も多いでしょう。

そして多くの場合、入試において避けることのできない科目が英語です。

本記事では、どの程度の英語力があれば大学入試で戦うことができるのか、狙う大学の難易度別にまとめました。

(目次)

日本の高校生の英語力
入試のおける英語の重要性
英語を勉強するなら高校生の時がお得?
入試において戦えるTOEICの点数
英語力をつけるための戦略

日本の高校生の英語力

日本の高校生の英語力はどの程度のレベルにあるのでしょうか?

参考になる統計としては2016年度のTOEIC DATA&ANALYSISがありますが、それによると大学の新入生のTOEIC L&Rの平均点としては427点です。

ただし、実態としては多くの大学新入生のTOEICの点数は300~400点台が大多数を占めるでしょう。

TOEICで300~400点のレベル感としては、TOEICの試験を受けた際に分かった上で正答できる問題がほぼ無いレベルです。
(参考リンク:TOEIC300点レベルからの脱出法!(中学英語からの再スタート)

さらに、地方のトップ校や超一流を除いた有名私立の学生でもTOEICであれば、600点以下の人もそれなりに多くいるでしょう。

TOEICで900点以上をさほど対策せずに取れる学力があれば、全国模試など英語の試験において3桁の順位を取ることも可能で、場合によっては2桁順位も狙うことができるレベル感でしょう。


こちらは学生全体のデータですが、495点未満の人が68.35%を占めます。
高校生に限るとさらにデータは下方移動すると予測されるので、7割以上の人が495点未満になるでしょう。

高校生の大多数がTOEICでの300〜400点台の英語力であることはやや残念な事実ではありますが、裏を返せば、その大集団の中から抜け出すことができれば、一気に上位3割に入ることができ、入試において選択肢が広がることを意味します。

入試のおける英語の重要性

大学入試において英語は非常に重要な科目です。

もちろん、他の科目も軽視することはできず重要であることには変わりはないのですが、英語はその安定性試験科目に含まれている場合の多さを考慮すると、他の科目よりも重要であると言えるでしょう。

まずは英語の安定性に関してですが、試験の性質故に非常に点数が安定して取りやすい科目です。

英語を安定した科目へとさせているのは、その設問数の多さも一因でしょう。設問数が多い試験の方が1問あたりの配点が低くなり、たまたまその問題ができなかった、あるいはたまたまその分野の知識がなかったため問題が解けずに大きく点数を落としてしまうということがないためです。

対極の例として数学や物理などの科目を考えてもらうとよいかもしれませんが、これらの科目においてはそもそも、全ての出題範囲の知識を満遍なく問われることはかなり少ないです。数ある出題範囲の項目の中から大問ごとに1つあるいは2つ程度の項目に関してしか問われることはありません。

そのため、今回の物理の試験では電磁気に関しては聞かれなかった、というような事態も起こりがちです。その点英語では出題範囲の中のかなりの項目が試験中に問われています。このことにより、たまたま特定の分野を勉強していなかったせいで、本来の実力よりも大きく点数が下がってしまう事態を避けることができます。


英語は極めて複合的な科目で、設問数も多いため、点数が安定しやすい科目です。

安定して点数を確保できる英語を得意になれば、それだけで他の学生に対し、常にアドバンテージを持って試験に臨むことができるのと同義です。

次に英語が入試に含まれている場合の多さに関してです。

様々な大学、学部の入学試験がありますが、英語は最も多くの試験において含まれている科目ではないでしょうか。英語力を全く測られない入試は珍しいので、多くの場合は大学受験をする上で英語は避けては通れない科目となるでしょう。

しかし、それだけ重要視されているが故に、英語ができればかなり入試を有利に運べる学部学科も多く存在します。特に、私立大学では英語と他に1科目の試験のみが課される2科目入試も多くあります。私立の名門校においてもこのような入試の体制はありますので、英語で高得点を取得できれば、そのような学部への合格率は上がります。

このように、得点が安定していて、かつ、多くの入試において必要とされる科目であるために、英語は入試において非常に重要な科目です。

英語を勉強するなら高校生の時がお得?

所詮入試も人生の中の1つのターニングポイントにすぎませんが、大きく影響を与える可能性のある大事なライフイベントでもあります。

英語を勉強すること自体は大学入学後や働き出してからも勉強することは可能ですが、受験にも活かせることを考えると、やはり高校生の時にある程度しっかりと勉強しておいた方が、「英語力自体も上がるし、受験にも使える」ため、一石二鳥です。

英語を勉強するという選択肢を選ぶのであれば、かなりのまとまった時間と努力を要します。いずれにせよ、そのような自分に対する投資を行うのであれば、よりメリットの多い高校生のうちに英語の学習を行うのがおすすめです。

入試において戦えるTOEICの点数

現状を踏まえた上で、入試で戦うために必要な英語力を考えてみましょう。

地方国立

国立大学においては2次試験において私立に比べて多くの科目が課されることが多いだけではなく、さらにセンター試験においても安定して得点をする必要があるので、入試全体の中で見たときに英語の占めるウェイトは低くなります。

ですが、他の科目で特に大きな穴もなく、それほどの得意科目もない平均的に点数を取る予定であれば目指す点数はTOEICでは500点以上です。これだけの英語力があれば英語で他の受験生に大きく差をつけられてしまうことはほぼないでしょう。
(参考リンク:TOEIC500点レベルを徹底分析(初心者が日本人受験者の平均水準TOEIC500点を目指す)

英語が苦手という方が戦える最低限度の英語力としては400点でしょう。400点というとほぼ英語は何も分かっていない状態ですが、最低限基礎的な中学レベルの単語と文法をしっかり理解していると、他の科目で周りの受験生より点を取る前提で合格を狙うこともできます。
(参考リンク:TOEIC400点レベルを徹底分析|TOEIC400点台から脱出する勉強法

旧帝大

旧帝大の場合も地方国立と同様に、英語単独が占める入試におけるウェイトは低いです。とはいうものの、地方国立よりも高い学力が必要とされるため、最低限戦えるために必要な英語力も高くなります。

他に得意科目がある方でも、TOEICで最低500点以上の英語力は確保して試験に臨みたいところです。これよりも英語力が低くなってしまうと、文章が全く読めずに一気に英語の点数が下がってしまう可能性があります。

平均的に得点を重ねる場合にはTOEICで600点以上の点数が1つの目標となるでしょう。TOEIC600点相当の英語力があれば、難解な文章を読み解くことは難しいものの、一般的な文章であればなんとか読むことができるので、多くの入試問題にそれなりのレベルではありますが対応することが可能です。
(参考リンク:TOEIC600点レベルに届く最短勉強法(TOEIC600点への道)

もちろんより高度な英語力があれば受験をかなり有利に進めることができますが、対策する必要の多い国立大学では英語にばかり時間をかけるわけにもいかないので、TOEIC 600点程度が現実的な目標でしょう。

私立トップ校

私立トップ校においては受験の際にセンター試験も必要とせず、受験科目自体も少ない場合も多いので、国立大学に比べて、英語力の有無がより直接的に入試での合否へと結びつきます。そのため、より高い英語力が要求される場合も多いでしょう。

その点も加味して考えると、TOEICならば700点以上、できれば800点以上が欲しいところです。
(参考リンク:TOEIC800点を徹底分析(勉強法・体験談あり)|TOEIC800点の英語レベルとは?

医学部

医学部に関しては近年、その人気と共に難易度が高騰しているので、別の記事にてまとめました。地方国立、私立、旧帝大、東大・京大・阪大などとレベル毎の分析も行なっているので、医学部を狙う場合にはこちらの記事も参考になるでしょう。
(参考リンク:医学部入学に必要な英語力

その英語力を身につけるための戦略は?

英語力をつけるための戦略は意外なほど単純で、それは身体性を帯びるまで音読を繰り返すことです。

あまりにあっけない戦略なので、愚直に日々継続して取り組む人は少ないのですが、音読こそ英語力をつけるための正攻法であり、近道です。

ただし、音読をするだけ、といっても、さらに学習効率をよくするためのポイントもいくつかあります。下記の項目を押さえつつ、音読することでさらに大きな成果を出すことが可能です。

意味の分かった文章を音読するようにする
英語の発音を学ぶ
学習時間を十分に確保する
多くの英文に触れる

これらの音読学習を行う際のポイントに関してさらに詳しい説明を読みたい方は下記の記事を参照してください。
(参考リンク:英語を話せるようになるには?|1つの基本戦略と実行すべき4つの行動。

「英語を話せるようになるための方法論」を書いた記事ですが、英語で話すことができる内容は読むことも聞くことも多くの場合は可能であり、話す能力の方が読む能力、聞く能力よりも上位にくる能力ですので、この方法で学習してもらうことで他の受験生よりも力をつけることができるでしょう。


今後の入試においては英語の4技能を身につけることが必要とされてきます。

また、英語入試問題の4技能化の流れもあるので、今までは読解、聞き取りができればよかった英語ですが、話して、書けるようにもトレーニングをする必要があります。

なお、自分で上記の学習方針に沿って継続的に学習することができれば、英語力の向上が見込めますが、自分の力だけで学習するのは非常に困難を伴います。

環境を変える、というのは学習を促進させるテクニックの1つでもありますが、独学に難しさを感じる場合には留学をしてみるのも学習の大きな助けになるでしょう。

サウスピークの学習カリキュラムを通して効率的で留学後も活かすことのできる英語の学習方法の習得、セブ島の語学学校の中でも特に定評のある発音矯正、そしてそれに伴うリスニング力の向上など、長期休みを利用した短期留学でも得られることは大いにあります。

サウスピークでは専任スタッフによる学習サポートも含まれている高校生プランも用意していますので、高校生の留学に興味のある方はぜひ、下記のリンクもご覧ください。高校生の本気留学 ~ 選べる2つのプラン ~