私が英語学習を通じて学んだ論理的な文章の書き方

私がblogに書いた「Kennyが日本の大学ではなく、米国の大学を選んだ理由」という文章を@elm200、酒井英禎さんのblog、「Railsで行こう!」にTrackbackした際に「文章がしっかりとしている」と褒めていただきました。下記にその時の言葉を引用します。

トラックバックを頂いた記事が秀逸なのでご紹介。アメリカで勉強されている方のようです。英語学習の重要性を日本語で説いていますが、文章の構成がすばらしい。これは英語の作文の訓練を受けたおかげだと思います。是非読んでみてください。

英語圏の文化として、文章を構造化(主張+証拠+結論)することへの強い意志がある。学生たちは文章を書かされる機会が多く、繰り返し当たり前のように訓練を受ける。こういう訓練を受けた日本人の文章は非常に引き締まったものになる。

酒井さんから指摘があったように、私は文章の書き方は英語で学びました。ですから「文章を構造化(主張+証拠+結論)すること」はいつも意識しています。

私は大学受験時代に英文読解を効率的に行う「Paragraph Reading 段落読み」という手法を通じて、この「文章を構造化(主張+証拠+結論)すること」を学びました。この「段落読み」はすでに紹介した参考書『徹底長文読解講義 中澤の難関大攻略』(中澤一著、桐原書店)で学びました。

ここで「段落読み」について簡単に説明します。英語の論文では1段落に必ずひとつの主張(主題)があります。2つは決してありません。これは文章を書く際に最も大切な決まりごとです。そして段落の構成は(主張+証拠+結論)となっています。

まともな英語の文章は必ず上記の型を守っています。そして英語論文はすべてこの型に沿って書かれています。だから極端なことを言えば、すべての段落の最初の一文だけ読めば、文章全体で何を言いたいかを把握することができます。

この最初の一文だけを読む読解方法をスキミングSkimmingといいます。このSkimmingという手法を使えば、手早く要点だけをすくい取る(skim)ことができます。Skimmingは速読に使える便利な読み方です。私はTOEIC試験でとても重宝しました。Skimmingの技術を活用したおかげで私は早い段階からTOEIC 試験のReading partで400点超えを出し続けることができたのです。

私自身10代後半から現在に至るまでの10年以上、この英語の型を意識して英文を読み続けてきました。したがって私も自然とこの型、「?結論(主張)」「?結論を補足する文章」「?もう一度結論を繰り返す」に沿って文章を書くようになったのです。基本的にはこの書き方を守っているので、私の文章は読みやすい部類に入るのだと思います。逆にこの型を守っていない文章は読みづらくて仕方がありません。(ただblogの文章については読みやすいように改行を多用しています)

振り返ると、この型について日本の学校では一度も習いませんでした。こういう論理的な文章を書く型こそ「国語」「現国」の時間に教えるべきだと思います。この型を知らずに論理的な文章を書いたり、建設的な議論をしたりすることができるとは到底思えません。

もうひとつ英語から学んだ文章の書き方を紹介します。それは「文章をなるべく短く書くこと」です。特にS(主語)とV(動詞・述語)はひとつの文章にひとつずつにしましょう。ときどき接続詞を多用していてどれが主語か述語か分からなくなるような文章に出会います。これらは最悪の文章です。読みづらい日本語の文章や英語の文章はたいていS(主語)とV(動詞・述語)が複雑に絡み合っています。

また日本語は単語同士が助詞で「くっついている」ので、英語よりも構成が分かりにくくなります。言い換えると、日本語のほうが英語よりも非論理的になりやすいということです。

ここでひとつ具体的な例を出しましょう。英語の第2文型「SVC、主語・動詞・補語」の構成はとても分かりやすいものです。私には美しいとさえ感じられます。「主語=補語」「動詞が “=” の役割を果たしている」という構成なので日本語の文よりもはるかに分かりやすく、論理的に思えます。

I am a blogger → I=a blogger、

amが “=”の役割を果たしています。

私は英語を学んだことで日本語の文章力を高めることができました。これは英語という日本語とは別の言語を学んだことで、日本語を客観的に見ることができるようになったためです。外国語学習は母語の水準も引き上げます。英語の文章を読む際にはこの項で紹介した点について意識して読んでみてください。そうすれば自然と日本語の作文能力も向上します。

最後に私が「段落読み」を学んだ参考書を再度紹介します。

「段落読み」についてはたぶん他にも参考書はあると思います。しかし私は昔のこの本しか知りません。もしよい参考書を知っている方がいらっしゃったら教えてください。