道は開ける“How to Stop Worrying and Start Living”

道は開ける“How to Stop Worrying and Start Living”

本書は悩みを抱えている人、そしてビジネスでコンサルタントを志望する人に強く強くお勧めします。私の人生を間違えなく変えた1冊です。

問題や悩みを抱えているときにどうやって解決するかという方法をこれまでにどこかで習ったことがある人はいますか?私は『道は開ける』に出会うまでは誰からも、そしてどの学校でも習ったことがありませんでした。確かに学校でも会社でもたくさんの知識は学ぶことができました。でも「問題を解決するための手順・手段」を習ったことはなかったのです。

たとえ知識が豊富にあっても、悩みや問題を解決する方法を知らない人がいざ問題や悩みに直面するとどうなるでしょうか。たいていどう対処したらよいか分からず、自分を追い詰めて結局は自滅してしまうことがよくあります。これは個人だけでなく組織についても同じです。問題に直面した際にその問題を抜本的に解決するための方法を知らない、だから対症療法的に行動して自滅する。そんな企業はたくさんあります。

ここで、本書で紹介されている問題を解決するための具体的な手順をひとつ紹介します。

  1. 問題の事実を把握する。客観的な第三者の視点から、「都合のよい事実」も「都合の悪い事実」も偏りなく公平に把握する。
  2. 事実に基づいた上で、自分たちに何ができるのか、何をすべきかを判断する。ここで今後の行動を決める。
  3. 先ほど決めた、今後とるべき行動をわき目もふらずに全力で実行する。とにかく行動する。

「なんだ、当たり前のことじゃないか」と思うかもしれません。でもこれをちゃんとできている人はどれだけいるでしょうか。特に?に関してはほとんどの人がまったくできていないと思います。

分かりやすい例として「肥満」という問題を取り上げましょう。毎日体重計に乗って、体重の増減を管理している人は肥満になったりはしません。そういう人はたとえ「ケーキを食べ過ぎた翌日」でも体重計に乗って自分の現状を直視します。

私もダイエット経験者なので分かりますが、ダイエットを意識している人は食べ過ぎた翌日に体重計に乗るのは憂鬱に感じると思います。これは「事実を直視する」のがつらいからです。しかし、体重を測るという「事実を直視する」行為なくしては、減量のための対策をとることはできません。特に肥満傾向にある人は自分の平均よりも重い体重を直視するのがつらいと思います。そのつらい気持ちはよく分かります。「事実を把握」するということは、つまりこのようなつらい気持ちを伴う行為なのです。これは簡単なことではありません。

そして、「仕事の失敗」や「金銭の浪費、それに伴う借金」についても「事実を直視する」という行為はつらいものです。自分が目をそむけていた事実、そんな事実は誰もが必ず持っていると思います。そしてそのような苦い現実(事実)を直視せずに問題を解決しようとすると、たいてい失敗します。問題を解決するためには都合のよい事実だけでなく、「自分が直視したくない事実」をも直視する必要があるのです。

ここで話は変わりますが、「空・雨・傘」という考え方は知っているでしょうか。コンサルタントの人たちが問題解決をする際によく使用する概念です。この「空・雨・傘」の概念は、実はいま『道は開ける』から抜粋した問題解決手法とまったく同じ手法です。 

  1. 空を見る(事実を把握する)
  2. 雨が振りそうだなと推測する(事実を元に判断する)
  3. 傘を持っていこう(判断に基づいて行動する)

 このように「個人の悩みを解決する方法」は、企業の問題解決にも適用することができます。コンサルタント志望の方にこそ『道は開ける』をお勧めします。ここでは代表的な問題解決手法をひとつだけ紹介しましたが、『道は開ける』には、他にもたくさんの有益な問題解決手法が紹介されています。

『道は開ける』はもともと1948年に米国で出版されました。そして日本でもこれまでに200万部以上売れています。時の試練を越えて売れ続けている傑作だけあって、とても素晴らしい内容です。私もこの本は一生持ち続けると思います。また、これから100年経ってもきっと残っている本だと確信を持って言えます。100年経っても語り継がれる本なんてそうそうありません。

『道は開ける』は本文の中で月に一度は読み返すことを勧めています。そしてAudio Bookは繰り返し学習に最適の学習手法なので、『道は開ける』とAudio Bookは極めて相性がよいのです。

最後に、私が本書の中で最も好きな名言を紹介します。

  • God grant me the serenity to accept the things I cannot change; the courage to change the things I can; and the wisdom to know the difference.
  • 直訳 「変えられないものを受け入れる心の平安を、変えられることを変える勇気を、そしてこの2つを見分ける知恵を、神よ与えたまえ」
  • 意訳 「変えられるものは自分と未来だけ。変えられないものは他人と過去。変えられるものだけを変えていく勇気を持とう!」

他にも紹介しきれないくらいのたくさんの名言があるので、ぜひ『道は開ける』を手にとってみてください。あなたにぴったりの言葉がきっとあります。

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執筆者
柴田 はるじぇー @HAL_J
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柴田 はるじぇー @HAL_J

セブ島にある語学学校サウスピークの英語学習アドバイザー。著書に「3ヶ月でTOEIC300点上げるフィリピン留学」「20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ」