私が米国で出会った金持ち母さんと金持ち父さん

私が米国で出会った金持ち母さんと金持ち父さん

この記事は『金持ち父さん貧乏父さん“Rich Dad, Poor Dad”』の補足記事で、私が米国で出会った金持ち母さんと金持ち父さんを紹介します。

一人目の金持ち母さんはGrace、彼女は私が米国留学の際に一緒に暮らしていたHost Familyの奥さんです。黒人で50代半ばの女性です。彼女の自宅はNew York CityのBrooklynの閑静な住宅街にあります。この家はバミューダBermudaからの移民であるGraceの両親が身を粉にして購入したもので、部屋数は15部屋くらいある3階建ての家でした。

そしてこの広い自宅には常に各国から集まってくる留学生がいました。私もその留学生の一人でした。他の近所の家々もそれほど大きさは変わらず、間取りは同じくらいものだったと思います。しかしその地域では彼女の家だけが他国から様々な留学生を受け入れていました。

Brooklynのその地域は黒人とユダヤ人のみが暮らす地域で、Asia人はほとんど見かけませんでした。私も住んでいる間に他のAsia人は2?3人くらいしか見かけませんでした。言ってしまえば、かなり閉鎖的な地域です。しかしGraceは以前は空港に勤めており、また彼女の年代では珍しく黒人にも関わらず若い内に大学に通っていました。そのため彼女は非常に開明的です。だから彼女は好んで他国からの留学生を自宅にあるたくさんの空き部屋に受け入れてくれました。その結果、彼女は自分で働かなくても良いくらいの収入を得ていました。

近隣の他の住人も大きな家を持っているため同様の選択を出来るはずでした。しかし、なぜだかそういう事をしている人達は近所では全く見かけませんでした。おそらく自分たちとは全く異なる生活習慣・考え方をする他国からの留学生を受け入れるという考えがないのが一番の原因だと私は推測していました。治安の良い地域でした。でも、文化的には非常に閉鎖的な地域だったといま振り返るとそう思います。

そんな地域に住んでいながらGraceは開明的でした。そして留学生達を受け入れるために自宅内で様々な規則をつくり、常に留学生を自宅に受け入れられる仕組みをつくりました。その結果、彼女は留学生たちからの定期収入に得ることになりました。彼女はこの定期収入があるため無理して働く必要がなく優雅な生活を送っていました。例えば、彼女は去年(2009年)のNY市長選挙を手伝ったり、Haitiで地震が発生したときには進んで慈善活動に励んでいました。また地域の大学に通ってなにかの教養講座を受けたり、ヨガに通っていたのも知っています。

その間の家事はどうしていたかというと、二人の家政婦を雇って家事を代行させていたのです。家政婦の一人には自分の母親(御年95歳)の介護も任せていました。年老いた両親をすぐに老人介護施設に入れてしまうという米国では珍しく、Graceはちゃんと母親を自宅で介護していたのです(自分ではなく家政婦任せですが)。彼女はちゃんと親孝行をしているのです。

そしてまた彼女はFloridaに別荘を持っていて、それだけに飽き足らず海外旅行も年に数回行っていました。また3人いる娘さん達もみな高学歴です。この学費も十分払えるくらいの収入があるのだからなんだかもうため息が出るばかり。私は「Graceは貴族みたいな生活を送っているよな」といつも思っていました。

次に別の金持ち父さんを紹介します。彼の名前はMickey、私がInternをしていた法律事務所のボランティアをしていた40歳代の黒人男性です。私は最初Mickeyは有給で働いていると思っていたのですが、その後実は無給で働いているということを知ってとても驚きました。その時は奥さん(地元の高校の英語教師)の収入に依存している人なのかなと思いましたが、実は全く違いました。彼は中南米諸国に大きなホテルを一軒持っていたのです。そのホテルから定期的な収入があったため、あくせく働く必要がなかったのです。ちなみに私はその定期収入で購入したBMWに私は載せてもらったことがあります。はじめて私が彼からこの話しを聞いて、件のホテルのWebsiteを見たときは驚きのあまり呆然としました。

Mickeyの場合はGraceの時のように親から資産を受け継いだ訳ではありません。自分で苦労してホテルを購入したのです。Mickeyは20歳?40歳にかけて厳しい小売の仕事をして、少しずつお金を貯めて、商売の規模を大きくしていきました。また、低収入だった時代から銀行との友好的な関係を持てるように苦労した話を聞かせてもらいました。そしてある時、銀行から資金を借り入れてホテルを建設したとのことです。その結果、現在彼はもう働く必要がなくなりました。40歳代で引退できるまでになったのです。

またMickeyはPC関連の技能はほとんど全くないにも関わらず、ホテルのWebsiteも他の人に依頼して制作してもらいました。そのWebsiteを使って上手く集客していました。自分の得手不得手を把握して、任せるべきところは他の人に任せる賢明な人だなと思いました。

Mickeyの生き方は多くの日本人の生き方と大違いです。日本人の場合だと借金して、転売することも出来ない持ち家を苦労して購入する。そして一生銀行に借金を返し続けなければならない、一生働き続けなければならないという生活ですから。

さてまとめです。GraceとMickeyの生き方を見て思ったのが「二人ともちゃんと頭を使って生きている」ということです。一方、私が知っている多くの日本人は自分の資産を上手く活用しようなんて考えたこともないような人達が大半です。「真面目に働く」というのは結構だと思います。でもそれは「頭を使っている」とは必ずしも言えません。もしかすると「真面目に働いている人」は思考停止してただ目の前に与えられた仕事、作業をこなしているだけかもしれません。

日本人はなぜか「不労所得は汚いもの」だと思っている価値観があります。でもそれは何故でしょうか。不労所得を得るためには頭を必死に使わなければいけません。不労所得で得るお金は決して汚いお金ではありません。私は日本人のこの不労所得を軽視する価値観は「自分の頭を使うことを否定している愚かしい価値観」だと今は思っています。GraceやMickeyは不労所得を得ることによって、家族がより良い生活を送れるようになりました。またそれだけに飽き足らず社会を良くするための活動を積極的にしています。私は彼らの生き方は素晴らしい生き方だと思っています。この記事を読んでいるみなさんはどのように感じましたか。

以上、私が米国で出会った金持ち父さん・金持ち母さんの紹介でした。

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執筆者
柴田 はるじぇー @HAL_J
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柴田 はるじぇー @HAL_J

セブ島にある語学学校サウスピークの英語学習アドバイザー。著書に「3ヶ月でTOEIC300点上げるフィリピン留学」「20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ」