フィジー留学とサウスピークの比較①〜フィジーという国の英語学習環境に迫る〜

フィジー人伝統のダンス

こんにちは。サウスピークライティング担当のはなえです。私は、2015年、ワーホリ前に4ヶ月フィジー留学をしました。そのあと1年間オーストラリアでワーホリ、6週間サウスピークで留学しました。

ワーホリ前の留学先としてよく比較される、フィリピン留学とフィジー留学。私がフィジー留学に決めた理由は「フィジーは遠すぎて、今後の人生で行くことがなさそうだから」という単純な理由です。(2014年当時はサウスピークについて知りませんでした。)
この2つの違いがどこにあるのか、実際に両方とも体験した私の経験をもとに紹介していきます。

フィジーとはどこにあるのか?

南太平洋に位置する、約330の島々で構成された国です。首都はビチレブ島のSuva(スバ)という場所です。総面積は日本の四国より少し大きい1万8000平方キロメートルほどで、三大産業は観光業、砂糖業、衣料となっています。

休日にクラスメイトと遊びに行った離島。学校から港まで1時間、そのあとさらに船で1時間くらい。

日本からフィジーまでの直行便はありません。韓国やオーストラリアなどで乗り換える必要があります。所要時間は、短いものだと15時間、乗り継ぎ2回の便だと20時間以上かかるものもあります。値段は、一番安いもので片道8万円くらいです。
フィジーという国自体に惹かれて観光を楽しむには、多いに価値がありますが、英語学習のみを目的とした渡航の場合、ここに時間とお金を費やすのにはもったいないような気もします。
通常、時差は3時間です。フィジーのほうが3時間進んでいます。11月から1月のサマータイムの時期は、時差が4時間になります。

人種比率

フィジーで伝統的な飲み物「カヴァ」を飲んでいるフィジー人たち。

フィジー系(57%)、インド系(38%)、その他(5%)(外務省 フィジー共和国基礎データ参照)

フィジーになぜインド人が住んでいるのか…その答えは、100年以上前にさかのぼります。1800年代、フィジーはイギリスの植民地でした。当時西洋とのからの伝染病が原因でフィジー人絶滅の危機にさらされた際、イギリスは砂糖のプランテーション農業のために大勢のインド人労働者をフィジーに移民させました。その多くがフィジーに定住したことから、フィジーにはフィジー人に加えインド人が住んでいるといわれています。(ウィキペティア参照)

インド人であるホームステイ先のファミリーに連れて行ってもらった、ヒンディー教の結婚式の様子。

ホームステイをする場合は、フィジー系、インド系のどちらかに割り振られます。私は、インド人家庭で4ヶ月ホームステイをしました。どちらの家庭に滞在するかによって、食生活はかなり異なります。(詳しくは、フィジー留学での生活編で述べます。あとで3本目のリンクをはりつける)

フィジーの公用語とは

学校帰りにときどき立ち寄っていたマーケットの様子。よく英語で話しかけられていました。街の人は、初心者には聞き取りやすいゆっくりした英語を話してくれます。

公用語は英語です。その他には、母国語であるフィジー語、ヒンディー語を使用しています。それぞれの家庭では母国語を話しますが、家庭から一歩離れると、小学校でさえも英語が中心に話されているようです。一部のテレビやラジオを除くと、ほとんどのメディアが英語です。

フィジーの人の話す英語はネイティブと比べるとゆっくりで、初心者には聞き取りやすいです。そのあとオーストラリアやカナダなどの先進国に行くと、ネイティブの英語のスピードにびっくりします。
残念ながら、なまりはあります。多くのフィジー人は二ヶ国語目として英語を勉強しているので、当然かもしれません。英語の発音の詳細については、フィジー留学の学習内容編で述べます。(後で2本目の記事リンクを貼り付ける)

宗教

首都(スバ)に旅行に行った時に立ち寄った教会。日曜日はミサが行われていました。

フィジー系はほぼ100%キリスト教、インド系はヒンズー教、イスラム教。
全人口に占める割合はキリスト教52.9%、ヒンズー教38.2%、イスラム教7.8%となっています。

町のところどころに教会がありました。典型的な無宗教の日本人である私は、留学中にフィジー人の教会の集まりに参加したと思えば、翌週はホームステイ家族(インド人)と一緒にヒンデュー教の行事に参加したりと、短期間で2つの宗教に触れました。

インド系のホームステイ先で参加した、ヒンデュー教の行事「ディワリ」。一年を通してヒンデュー教で一番大きなお祭りです。

物価

ホームステイ先での食事はほぼカレー。毎日カレーばかりで飽きたときは、レストランに行って中華料理などを食べていました。スープ5ドルくらい(約275円)、ポテト3ドルくらい(約165円)。日本食レストランまでは遠かったです。

1フィジードル=55.3円で計算してみます。
(2017年7月25日現在)

フィジードル 日本円
牛乳 1ℓ 3ドル 約165円
米 5kg 8ドル 約440円
ミネラルウォーター 500ml 1ドル 約55円
コーラ1缶 1ドル 約55円
フィッシュ&チップス(外食) 5~10 ドル 約275〜550円
シャンプー 400ml 4ドル 220円
トイレットペーパー4ロール 2ドル 110円
ローカルバス 0.7ドル 約39円
タクシー初乗り 1.5ドル 約83円

全体的に日本よりは安いです。アメリカに比べると、1/3くらいだと言われています。ローカルレストランでは10ドル以内で食事ができます。日本食レストランは20ドル前後と割高です。交通費は安いと思います。
学校の寮にステイする場合は、食事は自分たちで準備しなければなりません。物価は日本より安いですが、日本と同じ質のものが手に入るとは限りません。ホームステイと比べると食事の自由度はありますが、食材を買う手間や味を考えると長期間自炊するのは大変であると思います。

なぜ近年フィジーで英語を学ぶ「フィジー留学」というサービスが生まれたのか?

ホームステイ先の子供と、そのいとこたち。親戚同士の繋がりが強かったように思います。

もともとフィジー留学が生まれた根底には、「今まで経済的な理由で留学を諦めていた人にも留学の機会を与えたい」というのがあったようです。
ある学校の設立者は、とあるきっかけで訪れたフィジーで少子化問題を目の当たりにしました。学校には空き教室がたくさんあり、先生の雇用先もできない状況があったといいます。そんな中、政府から空いた学校の教室を借りて先生の雇用対策を行い、ホームステイの受け入れ先に収入源を与えることでフィジーの経済に貢献しようという流れで始まったのがフィジー留学といわれています。

学習面の環境整備

夏休み中の誰もいない学校。普段は直射日光を防ぐための日よけがあります。

フィジーの語学学校は3つあります。全ての学校が押しているフィジー留学の良さは「フィジー人のフレンドリーな人柄」と、「スピーキングに特化した授業」です。実際に留学した私もこれは感じました。街を歩いていると、フレンドリーなフィジー人に毎日のように話しかけられていました。そして、学校によっては厳しいEOP(English Only Policy)があるため、日本人相手でも常に英語を喋らなければなりません。英語を話す機会を作ろうと思えば、作れると思います。海外生活が初めての人、とにかく英語を話してみたい人、海外旅行レベルの英語を話せるようになりたい人にはいい環境だと思います。

ステイ先の家族が食事の支度をしているところ。

ですが、「基礎的なことからみっちり学べる授業が少ない」です。英語はコミュニケーションのツールの一つなので、もちろん机に向かっての勉強だけが大切だというわけではありません。ですが、ワーホリでローカルの仕事につきたい人、海外の大学への進学や海外就職を目指す人にとっては、ただ「話せる」だけではなく、「正しい英語で」「ネイティブにも伝わる発音で」「説得力を持って」話せる能力が必要です。そのような初心者から一歩進んだレベルを求める人には、フィジー留学の「とにかくスピーキング力を強化する」授業は足りないのではないかと思います。

次の記事では、語学学校の学習内容、講師の英語レベルなどについて述べます。

 

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執筆者
HirataHanae

HirataHanae

元看護師。フィジー留学を終えて、2016年、オーストラリアでワーキングホリデーを満喫する。ワーホリ後、英語力をさらに高めたいと思いサウスピークへ留学。現在は、留学中に縁があった日本人経営のゲストハウスCaravanで管理人をしながら、サウスピークのライティングや個人ブログをしている。 趣味は、旅行と音楽。