第1章 今、注目されるフィリピンへの語学留学

フィリピンで日本人留学生が急増中

成田空港から直通で5時間半のフィリピン・セブ島への、日本人留学生が急増しています。
日本人留学生数の推移

フィリピン全体では、2010年には年間4,000人程度だった日本人留学生数も、2014年には年間30,000人にまで増加しました。また、後を追うように語学学校数も増加しています。なぜ今これほどまでにフィリピンへ留学する日本人が増えているのでしょうか。それを理解するために、隣国の韓国のフィリピン留学ブームを見てみましょう。

現在日本人だけでなく、多くの韓国人がフィリピン・セブ島へ語学留学に来ています。日本人の間で起きているフィリピン留学ブームは、実は韓国でのフィリピン留学ブームの後に引き続き起こったものなのです。現在毎年10万人もの韓国人留学生が、フィリピンに来ているとも言われています。

では、なぜ韓国でフィリピン留学が流行しているのか、その経緯を見ていきましょう。

韓国人留学生がフィリピンで英語を学ぶ理由

1997年アジア通貨危機が勃発し、国家破綻(デフォルト)した韓国は、IMF(国際通貨基金)の管理下に置かれることになりました。IMFの緊縮政策下で、元々狭かった国内市場は大打撃を被りました。いよいよ、韓国企業は本格的に海外へ活路を求めなければいけなくなりました。結果、 日本人もよく知るサムスンやLGといった代表的な韓国企業はエレクトロニクス関連や自動車といった分野で急速にその存在感を強めています。

そして日本企業が凋落する中、なぜ彼らは自社製品の世界シェアを広めていくことができるのでしょうか。秘密は韓国企業で働く人材にありました。上述したような韓国の超一流企業では、採用の時点で高い英語力が求められます。サムスンでは、新卒採用の時点でTOEIC900点以上という足きりラインが設けられ、課長以上の役職に就くためには、TOEIC920点以上が必須です。さらに、既に9割の社員がこの基準を達成しているというのですから驚きです。

つまり、韓国で良い仕事に就こうと思えば、TOEIC試験900点という英語力がなければ話になりません。元々狭かった韓国の国内市場では仕事の数はそれほど多くはなく、英語ができなければたちまち職にあぶれることになります。そんな状況で、多くの韓国人の若者は積極的に英語力を高める必要がありました。勿論、日本と同様、国内に居てはなかなか英語力を上げる場所や機会はありません。そんなときに彼らが目をつけたのがフィリピンでした。TOEIC900点獲得を目指し、フィリピンへ留学する韓国人学生が多く居ます。また、欧米の一流大学での学位取得を目指し、その前段階としてフィリピン留学を利用する韓国人学生も多数居ます。

韓国人が英語を特訓する場所としてのフィリピンですが、なぜそれがフィリピンなのでしょうか。

フィリピンの公用語は英語

第1の理由は「フィリピンの公用語は英語である」ということが挙げられます。これは19世紀末から50年間、米植民地下であり、その際英語公用化が行われたことに端を発します。また、1987年にフィリピン語が公用語に制定されるまでは、異なる島々の人とコミュニケーションを取るために、長らく英語が公用語として使われていました。

そういった背景を元に、現在でもなんと初等教育から大学まで、国語以外の授業は英語で行われます。それゆえ、高等教育を受けていないタクシー運転手ですら英語で簡単なやりとりを行うことが可能ですし、街中の看板や広告の多くは英語表記です。フィリピン人にとって英語はまさに「第2言語」なのです。

また、フィリピン人の英語力が世界的に見ても評価されているということも、ひとつの理由です。2013年、アメリカのGlobal English社の調査で、フィリピンは「世界で最もビジネス英語能力が高い国」として選出されました。

表2

主に就業人口の半分以上が、コールセンターなどのBPO産業(Business Process Outsourcing 顧客企業の業務の一部を請け負う事業)で就労しています。その電話の相手は欧米人です。欧米人と対等に英語で渡り合えるほど、フィリピン人の平均的な英語力は高いと言われています。

また、フィリピン人の間では海外へ出稼ぎにいくことが一般的となっています。こうしたフィリピン人の海外出稼ぎ労働者はOFW(OverSeas Philipinoes Workers)といわれています。英語力が高ければ、海外へ出稼ぎに出ることができる可能性は高くなりますし、給与等の面でも交渉上有利です。

こうした理由から、フィリピン人の英語力の高さには定評があります。それゆえ、フィリピンに英語を学びに来る外国人が急増しているのです。

とはいっても、今まで海外留学といえばアメリカやカナダ、イギリスといった欧米地域だったはずです。では、なぜ欧米へ留学に行くのではなく、今敢えてフィリピンに語学留学に来るのでしょうか。韓国人や日本人がフィリピンを選ぶのには理由がありました。

次の記事ではそんなフィリピン留学の3つの魅力をご紹介します。

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