第2部 フィリピン留学の失敗例、語学学校選びの基準、地雷キーワードに関して

第1部では華々しくフィリピン留学の魅力を紹介しました。けれど、フィリピン留学をした人で英語をちゃんと話せるようになったという人達は思いの外に少ないです。

フィリピン留学をしたのに無残な結果に終わった人達、現状の多くの残念なフィリピン留学の失敗事例や地雷語学学校の回避方法をこの第2部では紹介します。あえて悲惨な失敗例を読みたくないという方はこの第2部を飛ばして、フィリピン留学を成功させるためのノウハウがまとまっている第3部にお進みください。

1章 フィリピン留学の代表的な4つの失敗例

この章ではフィリピン留学の代表的な4つの失敗例を紹介します。

失敗事例(1) 20代女性、フリーター、留学期間27週間の予定だった、韓国系大手語学学校に留学

「『フィリピン留学を半年もすれば嫌でもペラペラになる』と言った留学エージェントの言葉は私には当てはまりませんでした。」

英語力Before After
留学開始前 : TOEIC試験250点(L125, R125) ※1問も分からない状態
⇒留学終了後 : TOEIC試験280点(L155, R125) ※Listeningが30点アップ

英文法も英単語も全く分からない状態で留学しました。そのため語学学校初日に行う自己紹介でも自分の「名前」と「年齢」しか言えませんでした。その後長期間フィリピンで留学生活を送りましたが、英語を聴くことは少しは出来るようになりましたが、まだ英語で話すことは全然出来ません。英単語を並べて、見知ったフィリピン人講師に理解してもらうことくらいしか出来ません。英文法はいまだに分からないし、英単語もよく分かりません。

選んだ語学学校が韓国系の語学学校であったため、日々の生活で感じている不満点も韓国人の学校スタッフに上手く伝えることが出来ませんでした。日本人スタッフはいると聞いていたのですが、実際にいたのは何の権限もない学生インターンだけでした。学生インターンは日本人生徒の不満を聞いているだけのガス抜き役でしかなく、私が伝えた不満に関しては何の改善もされませんでした。

マンツーマンレッスンを最初は毎日8時間受けていました。でも、分からないまま、そして進歩を感じないままマンツーマンレッスンを受けるのが嫌で憂鬱でした。朝になってレッスン室に向かうのが苦痛でした。あまりに英語ができなくてレッスン中に泣いてしまったこともあります。正直に告白すると、途中スランプになって、レッスンに出ないこともありました。

全然上達していないことに焦って、3ヶ月経った段階で予習・復習をするための自習時間を増やすためにマンツーマンレッスンを4時間まで減らしました。それでも教材が英語で書かれた教材は私には理解できないものだったので、日本語の教材で学びたかったです。でも、フィリピンには日本語の教材はありませんでした。「これが日本だったら自分でも理解できる参考書があるのに…」といつも思っていました。

仕方ないので大手オンライン英会話サービスがネット上に公開している無料の教材を使ってレッスンを受けていました。でも、その教材は解説が少ないし体系的にまとまっていないので、市販の参考書に比べると出来はかなりイマイチなものでした。

このままではどうしようもないと思い、留学期間が4ヶ月になった時点で残りの期間をキャンセルして帰国日を早めることにしました。結局、4ヶ月フィリピン留学しましたが、全然英語が上達した実感がありません。

「フィリピン留学を半年もすれば嫌でもペラペラになる」と言った留学エージェントの言葉は私には当てはまりませんでした。今回の留学費用は100万円以上かかりました。途中でキャンセルした分もほとんど全く戻ってきませんでした。この費用の大部分を親に負担してもらったので、こんな状態では合わせる顔がありません。悔しくて涙が出ます。

日本に帰ったらまずはちゃんとした英語の参考書を購入して勉強し直そうと思います。当初は留学終了後に英語を使った仕事に就くことを夢見ていましたが、それは今では文字通り夢物語になりました.

【帰国後の後日談】

帰国後にどれだけ英語力が上達したのか気になって、知り合いの英語教育に関わる方に相談しました。そうしたらBe動詞の理解でさえも曖昧であることが判明し、中学1年生レベルの英文法も満足に身につけられていないことが分かってショックでした。

【失敗事例1】英語初級者の失敗分析

どの教材を使って学ぶが留学の成功・失敗を分けます。

どの教材を使って学ぶかが留学の成功・失敗を分けます。

最初に挙げたこの失敗例は非常によくあるフィリピン留学の失敗例です。別にそれほど珍しいものでもありません。英語が全く出来ない人が留学エージェントの「フィリピン留学を半年もすれば嫌でもペラペラになる」を信じたのがまずそもそもの失敗の原因でした。フィリピン留学は魔法ではありません。長時間のマンツーマンレッスンを受けているだけで英語力が伸びるなんていうのは幻想です。

英語学習は非常に時間がかかるものです。半年程度でペラペラになるのであれば、中学・高校で6年間も英語教育を受けている日本人はみなペラペラになっていないとおかしいです。「フィリピン留学を半年もすれば嫌でもペラペラになる」は留学エージェントが何も分からない生徒を騙すために使う典型的な嘘です。残念ながら、この方も留学エージェントのいい加減な言葉に騙されてしまったようです。

そして、この失敗事例においてはカリキュラムが一番問題です。理解できないマンツーマンレッスンを受け続けても英語力は伸びません。また、英語初心者である彼女をいきなり長時間のマンツーマンレッスンに放り込み、しかも放置するというのは、「その語学学校には日本人向けの英語学習アドバイザーがいなかった」ということでもあります。まともな英語学習アドバイザーがいない語学学校においては、英語学習初心者による同様の挫折が日常的に発生しています。

さらに補足すると、英語で書かれた教材を理解するには最低でもTOEIC®試験600点に到達している必要があります。日本人の初級者が英文法について学ぶのであれば、高校受験・大学受験向けの教材を使うのが一番です。日本のこれらの英語教材は質も量も非常に充実していますが、フィリピン留学における韓国系の語学学校にも多くの日本人経営の語学学校にも、そういう日本人向けの英語教材はまずありません。現時点では一部の「日本人英語教育アドバイザーのいる語学学校」にしかそういう教材は有りません。

サウスピークで採用している英文法教材。日本語で詳細な開設があるので、仮定法や分詞構文など難易度の高い項目でも問題なく理解出来ます。

サウスピークで採用している英文法教材。日本語で詳細な開設があるので、仮定法や分詞構文など難易度の高い項目でも問題なく理解出来ます。

「語学学校はどこを選んでも一緒」というのは誤解です。教材の点から見ただけでも大きく異なります。英語初級者はこのような学校は決して選んではいけません。

(次の記事へ)フィリピン留学 失敗事例(2) 20代男性、大学生、留学期間8週間、日系中堅語学学校に留学
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執筆者
柴田 はるじぇー @HAL_J
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柴田 はるじぇー @HAL_J

セブ島にある語学学校サウスピークの英語学習アドバイザー。著書に「3ヶ月でTOEIC300点上げるフィリピン留学」「20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ」