高専生が大学編入学を目指す時に必要な英語力

高等専門学校(高専)から大学への編入学を目指す学生が増加しています。主に国立大学の工学部を中心に、大学3年生、または2年生への編入学を受け入れており、年間3,000人以上の高専生が大学への編入学を目指しています。しかし、難関大学の学科によっては、編入学による学生を2人程度しか受け入れないところも多く、狭き門であり続けています。今回は、高専生の編入学、そして編入学時に必要となる英語力についてご紹介します。

なぜ大学への編入学が必要か

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高専は、中学校を卒業した人が高校に行く代わりに入学する5年生の学校です。一般的な学校でいうと、高校3年生と大学2年生がくっついたような学校です。英語名だと”College”となり、5年間を卒業すると与えられる学位も「準学士」ということで、工業系の専門性をつけるための学校です。そもそもなぜ、大学でも高校でもない高専があるかは、時代のニーズによるものでした。

第二次世界大戦後に、日本が復興する中で工業系の人材が多数必要になった際に、研究よりも実学目的で1962年に設立開校したのが高専でした。当時は大学への進学率も低かったため、「子供を大学へ進学させるほどの家計のゆとりはないが、学費が安い高専であれば進学可能」という家庭も多かったようです。高専卒は就職率がほぼ100%で高いニーズがありました(現在も就職率は非常に高いです)。

しかし、現代は大学進学率も高く、企業や研究所で研究開発に携われるためには、最低でも大学院修士を持っていないと厳しい時代となりました。高専の存在意義自体が問われている昨今では、高専卒業してすぐに就職するのではなく、大学に編入学してさらに上の学位を目指す高専生が増えました。工学系の学生の花形職業である研究開発は、高専卒ではなれないためです。

高専生が編入学に必要な英語とは

主に国立大学の工学部では、大学3年次の編入学試験(一部大学2年次への編入学もあり)で高専生を受け入れています。「高専生の編入学を主な目的」として設立された「長岡技術科学大学」と「豊橋技術科学大学」以外の大学にも、編入学で入学することが可能です。

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高専生は、一般的な高校生と比べて、一般教養の時間が少なく、工学系の専門教育の時間が多く取られています。つまり。工学系についての専門性は高いのですが、編入学に必要な英語力が低いというが大きな障害になっています。例えば、高専生の編入学を目的に設立された「長岡技術科学大学」と「豊橋技術科学大学」は、推薦による高専生の受け入れ(英語試験なし)が多いですが、難関大学になればなるほど、英語力が必要になります。

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特に最近増えてきたのが、TOEICやTOEFLのスコアを提出される大学です。例えば、京都大学ではTOEFL iBTのスコア提出が必須で、これを英語試験の代わりにしています。東北大学も同様ですが、TOEICもOKとしています。北海道大学も同様ですが、TOEICのスコアの換算率を明示しています。東京大学はスコア提出は必須ではありませんが、よいスコアを提出するほうが有利であることは疑いありません。旧帝大+東工大の半数の4校が、TOEICまたはTOEFLを試験の指標としています。

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これは高専生にとっては、良い状況といえます。各学校ごとに違うタイプの試験が準備され、それぞれに対応する必要がなく、広範に用いられているTOEICやTOEFLの対策をすればよいわけです。通常の試験と異なり、TOEICもTOEFLも一度ではなく何度でも受けられるのです。準備する時間はたくさんあります。

なお、大学への編入学がうまくいかなかったが進学したい学生は、高専の「専攻科」に進学します。しかし、高専の専攻科に進学しても、大学卒業とはみなされないため、大学編入学に比べて就職も大学院進学も不利になります。

編入学のための英語学習を効率的に行うには

先日、高専の先生とお話しする機会がありました。その先生が勤務する高専では、大学の編入学を希望する高専生のTOEIC平均点が300点台だという話でした。工学系の勉強は一生懸命するが、英語などの一般教養にはなかなか時間を割きたくない、結果英語力が低い、というのが一般的な高専生のようです。

これは、難関大学への進学意欲が高い高専生にとっては、競争が少ない理想的な状況だともいえます。もちろん、試験は英語だけではありませんが、英語力がない人が多い中で、英語ができれば、編入学試験の結果は大きく変わります。ただ、高専生は普通の高校生や、大学1、2年生より授業が多くあるため、自由に学習できる時間が少ないのが現状です。ここでお勧めしたいのが、サウスピークで集中的に英語力を高める方法です。

高専生は授業数が多いので、授業があるときにサウスピークに来ることは難しいですが、授業がない休みの期間にサウスピークにきて、集中的に英語を学習するのです。それも、編入学試験直前ではなく、高専3年生や4年生の頃から長期計画で英語力を高めるのです。難関大学の編入学に必要な英語のスコアや試験内容に変更が生じることはあるでしょうが、英語力が高まっていれば十分に対応できます。TOEICもTOEFLも何度でも受験できますので、対策はいくらでも早くから行うことができます(逆に、TOEIC300点の高専生が、試験2週間前に「TOEICを600点まで上げたい」と言っても事実上不可能です。十分な対策期間を取ることが必要です)。

サウスピークで英語力を高めて日本に戻った後は、継続して英語学習を続ける必要があります。学習のカリキュラムの作成は私たちがお手伝いできます。高専3年生や4年生で最初にサウスピーク留学する場合、1度ではなく2度、3度サウスピークに来て、英語力を高めるチャンスがあります。

なお、サウスピークでは、高専を休学して、24週間のサウスピーク留学でTOEICを295点から750点まで上げたYutaさんもいらっしゃいます。ぜひインタビューをご覧ください。

また、サウスピークでは、TOEIC400未満の方の英語が苦手な方にも対応しています。「中学英語からの再スタート」記事をご覧ください。

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執筆者

村岡英一

北海道生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒。 日本マイクロソフトにて法人営業、ならびマイクロソフトのアジア諸国のシステム導入を行った後、フィンランドのソフトウェア企業にて、日本・台湾・東南アジアのビジネス開拓を行った後、現在フリー。