ヒロ前田先生(中央)、サウスピーク経営者、学習カリキュラム総責任者・柴田(右)、学習カリキュラム作成リーダー・内田(左)

TOEIC LR試験の点数アップトレーナーのヒロ前田先生。サウスピークでは、著書「究極のゼミ Part7」を使わせていただき、多くの生徒様がTOEIC LR試験の点数アップおよび英語力アップを実現されています。

本記事では、そんなヒロ前田先生に本書にまつわることを中心にインタビューさせていただきました。

ヒロ前田先生 プロフィール

TOEICスコアアップ研修トレーナー。全国の企業・大学・高校などでTOEICスコアアップの指導、講演に飛び回るほかメールマガジン、ブログなどでも積極的に情報発信中。著書に『TOEIC 究極のゼミシリーズ』『新TOEICテストはじめての解答技術』(アルク刊)、ほか共著・連載多数。

【この記事の目次】
最初に TOEIC LR試験 Part7についての説明

数少ないPart7対策書「究極のゼミ Part7」を執筆された経緯
リスニング音源が付いている数少ないPart7本、究極のゼミ Part7
前田先生が経営されている「T’z 英語ラウンジ」について

「速く読むのは、TOEIC試験で2,000点とれるようになってから」速さより、正確さ

参考書の英語部分について、著者よりも詳しくなってください

1日10時間の英語学習を継続すると、別世界に足を踏み入れられる

最初に TOEIC LR試験 Part7についての説明

Part7についての補足説明です。Part7は、TOEIC LR試験で最後の最後にあるReading Partの長文問題です。最後まで終わらずに回答を塗りつぶす(通称 塗り絵をする)人が多い問題です。

(Part7、長文読解問題に関しての参考記事) 【新形式対応】TOEIC パート7(part 7)の特徴と対策勉強法|TOEICパート7の攻略方法とは?

リスニングパートに比べて伸びにくい、リーディングパートにおける伸び悩みを打破する方法、リーディングパート7の長文読解を時間内終わらせるヒントなどが本記事に有ります。

数少ないPart7対策書「究極のゼミ Part7」を執筆された経緯

(柴田)まずは本書、数少ないTOEIC Part7対策の参考書「究極のゼミ Part7」を書かれた経緯を教えてください。

(前田)本書は、TOEIC Part7を含めたTOEIC LR参考書シリーズの1冊として、本書を出版しました。「究極の模試」というシリーズが先に世に出ていき、後続するシリーズとして「究極のゼミ」を作るという大きな戦略がありました。本書は、そのうちの1冊です。

当時自分が研究していた分野の、世の中に発表されていない考えを詰め込んだものにしました。

リスニング音源が付いている数少ないPart7本、究極のゼミ Part7

(柴田)本書はPart7対策本にもかかわらず、リスニング音源がついています。Reading Partの参考書ではリスニング音源が付いていないものが多いので、「究極のゼミ Part7」はリスニング音源がついており、とても助かっています。そして、語学学校サウスピークではリスニング音源を使って、音読・リスニング学習を行っています。

TOEIC Reading試験に関わる英語参考書で、リスニング音源が付いている参考書って、現在でもほとんど有りません。

(前田)そうでしょうね。そもそも世の中では、英語参考書についているリスニング音源はあまり使われていないんですよ。ひとりの英語講師としては、リスニング音源を活かした勉強法の提案はありますが、音読やシャドーイング(リスニング音源に少し遅れて音読をする)といった勉強法は、世の中の人々は全然していません。英語参考書に付いているリスニング音源は使われないことが当たり前なんです。

ただ、リスニング音源・CDが付いている方が参考書は売れます。だから出版社としては、参考書を買ってもらうために、リスニング音源・CDを付けているんですよ。

(柴田)意外な現実でした。私は普段リスニング音源が付いている教材ばかりを買っているので、他の人もみなリスニング音源を活用しているのかと思っていました。

そして、語学学校サウスピークでは、生徒の方々にはリスニング音源を使用しながら、1つの英文記事毎に音読・リスニングをそれぞれ20回ずつ取り組んでもらっています。でも、世の中の方々はそういう使い方はされていないんですね。

(前田)意外でもないですよ。もし100人の本書利用者かつ独学で本書を使用している人にインタビューしたら、95人はリスニング音源のダウンロードをしていないのではないでしょうか。

英語の先生に指導されて、勉強法を指定されて取り組むような環境だと、リスニング音源も欠かさず利用されます。そういう学習環境があるのであれば、リスニング音源が活用されて、英語力向上に良い影響があると思います。

ただ、英語参考書は本来ひとりで勉強する際に使用することを想定されて出版されています。ですので、「ご自由に英語参考書を使用下さい」と言うしかないんですよね。そのため、「英語参考書は持っているけど、リスニング音源は使用していない」という方も少なくないと思います。

(柴田)音読・リスニング学習を義務化しているサウスピークの生徒は、少数派である5%に所属するのですね。

前田先生が経営されている「T’z 英語ラウンジ」について

関連してですが、前田先生が経営されている「T’z 英語ラウンジ」は、英語を1人で学ぶ中で伸び悩んでいる方に向けて作られたのでしょうか。

(前田)私が経営する「T’z英語ラウンジ」は、1人で勉強する姿勢を持っているひとが、独学をより効果的・効率的にすることを目的として立ち上げました。

独学はする前提だけど、英語学習セミナーに参加したり、ほかの学習者と交流することにより、情報収集でき、結果的に独学に活かされるような機能を想定していました。

セミナーに来られる方々を拝見していると、自分で独学をやりたいし、やっているんだけども、なんらかの不満を持っているわけです。例えば、勉強場所がない、わからないところでモヤモヤしている、勉強する時間がない…そういう方々をいままで見てきました。

セミナーでは、長文英文読解のPart7は特にニーズがあるジャンルです。なぜかというと、Part7対策は長時間しっかりと集中できる環境が確保できないと勉強ができない、と考えている人が多いんですよね。

最近本書を使ってのセミナーを開催したのですが、この「T’z英語ラウンジ」で朝10時から夜7時半まで行いました。そして、自分一人の意思でPart7 長文読解問題を勉強する、しかも10時間以上勉強する経験などない、という方々が集まってきてくれました。

セミナーに参加すれば、少なくとも参加した時間分だけは勉強する、と。逃げることが許されない環境で、集中して取り組める、という価値があります。「参考書をは持っているけど、使っていない」という状態よりは、よほど良いですよね。

『究極のゼミ Part7』は販売部数は多いのですが、読んでいないという人は実際多そうです。

(柴田)サウスピークでも、この1年だけでも300名の生徒が本書「究極のゼミ Part7」を使って学習をしました。また、フィリピン・セブ島にある語学学校という「勉強せざる得ない環境」を自主的に選択して留学されている方々ですので、ほとんど全ての方が『究極のゼミ Part7』を最後までやりきっています。

先程もお伝えさせていただきましたが、リスニング音源も活用させていただいております。

「速く読むのは、TOEIC試験で2,000点とれるようになってから」速さより、正確さ

(柴田)繰り返しになりますが、長文読解問題であるPart7で伸び悩む生徒様が多いので、Part7特化型の参考書は本当にありがたいです。

(前田)「リーディングパートで伸び悩む」は世間でもよくある話です。その原因として考えられるのは、実は英語が正しく読めていないことが多いということです。

実は1つ1つの英文を読めていないんです。英文を理解したと思っているのだけど実は読めていないんです。

Part7は目の前に絶対に回答に繋がるヒントが有ります。けれど、不正解を選択するというのは、それは読解ができていないということです。Part7で高得点が取れない人は、不正解を正解と誤解してしまうくらいにひどい状況なんですよ。

よくセミナーでもいうことなのですが、「速く読もうと思うな」と言いたいですね。どんなに遅くても、正しく読めることが大事なのだ、と。正確性をとにかく高めることが、まず必要なことです。

精読で英文を正確に読めるようになって、そしてその精読自体が速くなっている状態が理想です。「速く読む」のではなくて、「正確に読めるようになれば、自然と速く読めるようになる」んです。

特にテストにおいては、「飛ばし読み」や「理解出ていない状態での速読」をしても、理解が甘ければ点数には反映されません。正確さを高めずに、読む速度を上げるのは夢物語であって、まずは正しく読めることを優先させてください。

(柴田)リスニングパートの点数は取れるけれど、リーディングパートは苦手、という生徒の方は多いです。

サウスピークには、このパターンの生徒が定期的に来ます。大学受験で英語科目をやりこんでいない方の多くがこのパターンに該当します。

属性でいうと、語学留学をすでにしたことがある人、ワーキングホリデー経験者といった方々が多いです。

(前田)「リスニングパートが先に上がる」ということはありますが、もしかしたらリスニング力が上がっているのではない人もいらっしゃるかもしれません。

英文を読んで理解できないけれど、リスニングパートの点数は取れてしまうことが実はあったりします。リスニングパートは、回答にある間違っている選択肢に気づくことによって、正答しやすくなっています。そのため、必ずしも英文を理解出来なくても、正答にたどり着けることがあるのです。

一方、リーディングパートは、理解度が100%に近くないと正答率が上がらないような仕組みになっています。だからこそ、リーディングパートの方が、より正しく英語力が測れているような気がします。

Part7を勉強中の方、本書の読者の方にお伝えしたいのは、「英文を読む速度を速くするのはTOEIC LR試験で2,000点取れるようになってからで良い」ということです(笑)まずは正しく理解できるようになるための勉強をしてください、ということを伝えたいです。

TOEIC LR試験においては問題に軽く目を通して、パパッと正解にたどり着く手段はありません。

参考書の英語部分について、著者よりも詳しくなってください

(柴田)現在TOEIC LR試験で400~600点くらいで伸び悩んでいる人に、激励のメッセージやアドバイスをいただけないでしょうか。

(前田)複数の本を浅く取り組む必要は全くありません、それは失敗への道です。1冊の英語参考書に集中して、狭い範囲でいいので、著者よりも詳しくなってください。著者よりも詳しくなり、他人に説明できるようになるくらいに英語参考書をやりこんでください。

例えば、「あのことなら、あのページの右上に書いてあったな」というくらいやり込んでください。

現在もし特定の英語参考書を使って勉強しているのであれば、本当に自分はその参考書について深く理解出来ているのかを疑ってほしいです。

今日学んで理解したことが、1か月後の自分はよく分かっていない、ということはよく有ります。ですので、繰り返し、英語参考書内にある「英語力を高める素材」を吸収するという観点で勉強してほしいです。

正答がどれだということではなくて、中に書いてあることは全部知っています、というくらい努力をしてほしいです。

あともうひとつ、「英語に関わる比率」を高めてほしいです。

1冊の英語参考書に10時間取り組んだとしても、実はそのうちの5時間は日本語の解説を読んでいる場合があります。それは英語の勉強ではありません。

リスニング音源を聴いたり、英文を読み込む比率を英語100%に近づけるようにしてください。日本語の解説を読んで理解しても、それは日本語が分かったということです。

勉強を始めたら、最初の1年で最低でも500時間は勉強しなさい、と話しています。500時間を達成するためには、単純計算で1日1.5時間は勉強する必要が有ります。それくらいにどっぷり、没頭することが大事ですからね。そのためには、取り組んでいる本の英語部分について、著者より詳しいくらいになってください。

正しい努力の仕方をすれば、語学留学サウスピークさんが提唱する「3か月(13週間の留学)で750時間の勉強をすれば、TOEIC LR試験で200点アップする」というのも、頷けます。

(柴田)ちなみにサウスピークでは本書『究極のゼミ Part7』の想定終了期間は4~6週間です。そして、毎日4~5時間の学習を本書を使って行ってもらいます。1週間当たり、28時間の学習をすることになるので、140~168時間はこの1冊に取り組みます。

第2言語習得論(SLA)で提唱されている「大量のインプットと少量のアウトプット」を意識した時間配分で勉強してもらっています。

具体的には、50分のマンツーマンレッスンの前後において、レッスンの予習・復習として、毎日2時間の音読、2時間のリスニング学習をそれぞれすることを学習カリキュラムの標準として定めています。

(前田)ということは、サウスピークで本書を使うときには、主に英語の部分を読んで、聴いているということですよね。音読をするということは、必然的にその瞬間、瞬間を英語で考えて、英語を発していることになりますよね。

本書は元々Part7対策を目的としたものではありますが、語学学校サウスピークさんの使い方では、総合的に英語力が上がるものですね。そのように学習していただけているのであれば、成果が出ると思いますよ。

1日10時間の英語学習を継続すると、別世界に足を踏み入れられる

(前田)それにしても、「語学留学中・外国で勉強をしている時に、日本で販売されているTOEIC LR試験向け参考書を使用する」という使われ方は、まったく想定していなかったので驚きましたね。でも、おもしろい使い方ですよね。

(柴田)語学留学中に使用して、英語力の階段を登っていくためには、現状ではTOEIC LR試験向け参考書が最善です。大学受験はだいぶん学術的な内容に寄っていますし、また英検は海外では受験できません。

一方、TOEIC LR試験であれば、語学学校サウスピークがあるフィリピン・セブ島でも受験できます。

また、TOEIC LR試験で高得点を取れば、帰国後の就職活動・転職活動でも活用出来ます。そして、TOEIC LR試験の点数を指標にして英語力を上げていけば、英語のビジネス文書も読めるようになりますからね。

留学している人でも、ついつい楽な「日常会話」ばかりしている人がいます。そして、そういう人の場合だと、失礼にならない、丁寧な英語を使いこなせる人が少ないです。

そしてまた、「英会話は出来るけれど、英文はまともに読めない」という人は少なくないです。

(前田)そうですね。TOEIC LR試験は、ビジネスマンのために作られたテストですから。仕事をして、英語を使っていきたいという方にとっては実用性が高いと思いますよ。

本書、究極のゼミPart7の英語部分をそれだけしっかり読み込んでいただいているというのは、普段わたしが著者・講師として願っていることそのものです。本書を執筆して良かったなと思いますし、一講師としては、そのやり方を続けていればしっかり成果は出ます、と言えます。

今セブ島で勉強しているサウスピークの生徒様達が、本書でそれだけしっかりと使っていただいていること。さらにフィリピン人講師とのマンツーマンレッスンで本書を使って、英会話・英作文の練習をしていることを嬉しく思います。

(柴田)そういった勉強法を、サウスピークでは1週間で58時間、3か月で750時間、半年で1,500時間取り組んでもらっています。

(前田)半年間でそんなにも長時間の勉強されるんですか。それはおもしろいですね。

普段勉強時間が3分の人が「1時間やりました!」といっても、そこに大した違いはないんですよね。

1日10時間、しかもその生活を数ヶ月続けるとなると、一つの別世界に到達することが出来ることでしょう。おそらく夢を英語で見るようになったりしますね。

「英語漬けで生活することは、不可能じゃないんだ」と分かることで、英語もどんどん吸収できるようになると思いますよ。

さいごに

サウスピークでは、「究極のゼミ Part7」を活用し、リーディングパートを向上させた生徒様が多数いらっしゃいますので、最後にご紹介します。

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