サウスピークで使用する教材例
サウスピークが使用するのは日本人向け参考書。一方、多国籍の語学学校や韓国系語学学校では海賊版教材が使われることが多いです。

フィリピン留学で韓国系語学学校をあえて選ぶ意味はあるのか

もともとフィリピン留学は韓国人が始めたものであるため、今でもフィリピンにある語学学校の大多数(8割以上)は韓国人経営のものです。そしてこれらの語学学校は当たり前といえば当たり前ですが、韓国人のために作られ、韓国人向けに最適化されています。食事は唐辛子やキムチのせいで全体的に赤い、という話は韓国系語学学校ではありふれた光景です。

日本人の受け入れを行っている韓国系の語学学校も多く有りますが、やはりもともとが韓国人のために作られた語学学校であるため、生活の多くの面で日本人は違和感を覚えることが多いです。細かい小ネタを出すと、エアコンのリモコンが全て韓国語で書かれていたので、韓国語が読めない日本人留学生はそのリモコンを勘で使っていたなんて話も有ります。

学習カリキュラムに関しても日本人と韓国人の目標は異なります。例えば、日本人にとってはまだまだ馴染みの薄いIELTS試験を専門にする語学学校があったり、そもそも聞いたことがないOPIc 試験(Oral Proficiency Interview-computer)の対策を行っていたりします。また、すでに述べた「子供を遊ばせないためのスパルタ語学学校の存在」など、日本人学習者と韓国人学習者では学ぶ内容・方向性がだいぶん違います。

フィリピン留学黎明期には日本人経営の語学学校がほとんどない、またあってもレベルが非常に低いというものでした。しかし、現在は日本人が日本人向けに創った語学学校が多くあり、高度な学習カリキュラムを提供する語学学校もすでに有ります。そのため英語力を高めたいと考えている日本人があえて日本人向けに作られていない韓国人経営の語学学校を選ぶ理由はないと私は考えています。

また、国際交流をしたいのであれば、フィリピン留学のような韓国人と日本人しかいないという語学学校ではなく、アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリアの多国籍で成り立つ語学学校を選ばれた方がずっと良いです。そしてまた、フィリピン留学をするのですから、韓国系語学学校で韓国人と交流するよりも、フィリピン人と積極的に交流した方が良いかと思います。

あえて言えばIELTS試験の対策に関しては日本人経営の語学学校は遅れています。これはそもそもまだ日本ではIELTS試験の需要がないためです。このIELTS試験の対策をしたいというのであれば、韓国人経営の語学学校を選ばれても良いと思います。ただし、TOEIC(R)試験で最低600点、出来れば800点以上に到達していないと韓国系語学学校を上手く活用出来ませんので、これは上級者だけにお勧めする選択になります。

あと、韓国人が好き、韓国文化が好きだから韓国系語学学校を選択するという人もいるかもしれませんが、それならフィリピン留学なんて遠回りをしないで、最初から韓国に行った方が良いと思います。

日本人英語学習者のことを一番分かっているのは日本人学習アドバイザー

フィリピンの語学学校はフィリピン人学習アドバイザーが学習カリキュラムを作成している学校は多いですが、やはり「日本人で英語が出来るようになった学習アドバイザーがいる語学学校」を選ばれるのがお勧めです。そして、2015年時点で日本人英語学習アドバイザーいるのは、日本人経営の語学学校のみです。この点から、日本人英語学習には日本人経営の語学学校をお勧めします。

日本人の英語学習の背景に関して日本人ほどに詳しいフィリピン人学習アドバイザーは現状ではいないと言い切れます。例えば、「日本人が中学・高校でどのように英語を学ぶのか」「大学入試センター試験がどのような水準の試験なのか」といった基本的な事実の把握すら、フィリピン人にとっては至難の業です。私達が他国の英語教育制度がどうなっているのか分からないのと同様に、フィリピン人も日本人の教育事情が分からないのです。例えばあなたは隣国である韓国、中国、台湾、フィリピンの教育制度に関して一カ国の概略でも良いですから分かりますか。

また、日本人にとってのフィリピン留学における「ゴール地点」に関してもフィリピン人では実感を持って理解することが出来ません。例えば、「28歳の文系営業職が中途採用で求められる英語力」や「新卒大学生が到達しておくべきTOEIC®試験の点数」などは通常日本人しか分かりえません。そこまで専門的でなくても、「アメリカ・イギリスの語学学校に行く前のフィリピン留学で学んでおくべき内容は何か」「カナダやオーストラリアでワーキングホリデーをするにあたって必要になる英語力はどれくらいか」といった一般的な質問であっても、同じ日本人でないと的確な回答は出来ません。

今述べた「日本人が通常どのように英語学習をしてきたのか」というフィリピン留学における「スタート地点」と、フィリピン留学で何を学べば帰国後の転職活動・就職活動で成功出来るのかという「ゴール地点」、この「スタート地点」と「ゴール地点」が分かるのは日本人学習アドバイザーだけです。

そういった点から「日本人で英語が出来るようになった学習アドバイザーがいる語学学校」を選ばれるのを強くお勧めします。日本人英語学習アドバイザーがいない語学学校のカリキュラムは、学習上非効率的ですし、また最初から最後まで全てトンチンカンなものであることも珍しく有りません。

生徒が多国籍の場合に発生する”放置”カリキュラム問題

私が監修しているサウスピークは生徒を日本人生徒に絞っているからこそ、質の高いカリキュラム提供が出来ています。日本人の英語学習の「スタート地点」と「ゴール地点」を詳細に把握しているからこそ、日本人にとって最適な学習カリキュラムの提供が出来ます。

もし仮に生徒が多国籍だったならば、質の高いカリキュラム提供は出来ません。例えばですが、もし私が韓国人生徒に現在のサウスピークと同じくらいに質の高いカリキュラムを提供出来るかというと、それは出来ません。私が韓国人の英語学習の「スタート地点」と「ゴール地点」について理解出来ていないからです。韓国人生徒には韓国人の英語学習アドバイザーが必要です。

一昔前の語学学校、従来の語学学校のように、「基礎学力を育成するための自習学習、事前学習は全て生徒任せ、マンツーマンレッスンではとにかく英語を話させる機会だけを与える」という教育方針であれば生徒が多国籍でも問題有りません。ただし、このような教育方針の学校ははっきり言ってカリキュラムの質は極めて低いです。

想像していただけると分かりますが、「マンツーマンレッスンではとにかく英語を話させる機会だけを与える」という学習カリキュラムははっきり言って「放置」です。特に基礎学力がない人の場合、何をして良いのか分からず途方に暮れるだけです。TOEIC®試験で800点以上の上級者はともかく、TOEIC®試験で800点未満の人であれば、日本人専用、もしくは日本人が多数を占める語学学校を選ばれるのがお勧めです。

一方、日本人学習アドバイザーがいても、その学習アドバイザーは他国の生徒が何を求めているのか分からないので、日本人以外の生徒(韓国人やその他の国籍の生徒)には質の低い学習カリキュラムしか提供出来ません。そして質の低い学習カリキュラムで学ぶことになる生徒の学習意欲はどうしても低下してしまうので、結局多国籍の語学学校は単一国籍の語学学校よりも、生徒全体の学習意欲は格段に低くなります。

フィリピン留学の位置づけ

サウスピークではフィリピン留学を「TOEIC860点以上、またそれにふさわしい英会話能力・英作文能力を短期間に身につける機会」と定義しています。

お勧めの留学方法としてはサウスピークで「TOEIC860点以上、またそれにふさわしい英会話能力・英作文能力」を身に付けた後に北米・英国など英語を母語とする国々、また多国籍の人々が集う環境に留学されると良いです。このように「フィリピン留学で英語の基礎力を高めて、その後に他の国で学んだ英語を実際に使用する」という学習の仕方を隣国の韓国人の多くはすでに実践しております。

留学をするのが難しい方は、帰国した後に英語で行われている大学講義を受講されたり、仕事で英語を使用できる機会を見つけられることをお勧めします。フィリピンでの語学留学それ自体を目的化することなく、フィリピンで学んだ英語表現を語学学校の外で実践して下さい。

補足 こういう人に多国籍の語学学校や韓国系学校がお勧め…かも

私が多国籍の語学学校や韓国系語学学校をお勧めしない理由は以下の2つの理由からです。

理由(1)異文化体験は他者(企業)からは評価されない 
理由(2)数ヶ月程度のフィリピン留学では異文化体験をやっている時間はないし、異文化体験していたら勉強時間がなくなる

この2点から非効率的な多国籍環境で英語を学ぶことに関して、私はかなり否定的です。

そして理由(2)に関して補足すると、例えば転職活動目的の人が3ヶ月のフィリピン留学で出来るのは下記の3つだけです。

◆転職活動対策で3ヶ月間フィリピン留学をする人ができる事
1.書類選考突破のために、TOEIC(R)試験の点数を上げる。
2.英文履歴書対策。
3.英語面接対策。

転職を考えるビジネスマン

異文化体験をしていてはこれら3つを十分に終わらせることは出来ません。※このできる事の詳細に関しては 事例1 : 転職活動・就職活動対策のためのフィリピン留学 の記事を確認下さい。

逆に、3ヶ月の留学で一定の成果を収めたいと考えない人、費用対効果とか確実な成果を求めない人であれば、異文化体験・国際交流を重視した韓国系語学学校を選択しても良いと思います。

(次の記事)「国際交流」に逃げる英語が出来ない人達