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「モヤモヤ」は目標までの道しるべ?現場に精通した経験が強みのエンジニア

マレーシアの日系オフィス家具メーカーでデザイン・設計エンジニアの仕事をする杉浦さんに、20代の頃の経験がどのように生きているのかを聞きました。

どんな環境でも目の前のチャンスをポジティブに捉えてベンチマークまでの道のりに生かす姿勢は、職種やポジションに関わらずヒントになりそうです。これまでの経験で得た、現場に精通した技術者としての考えが随所に伝わります。

プロフィール
名前:杉浦哲馬さん
年齢:40歳
仕事:オフィス家具メーカーのデザイン・設計、マレーシア在住7年目


「面白そう」を積み重ねた先のキャリア

––杉浦さんは学生の頃からエンジニア志望だったんでしょうか?

いえ、そんなことはなくて、大学の専攻はドイツ語でした。在学中はやりたいことが見つからなくて、目的意識も低かったと思います。

そんな中でも家具や建築には不思議と興味が湧いたので、週末に建築を学べる学校に行っていました。通ってみると、「やっぱり面白いな」という感覚があったので、大学卒業後、2年間の専門学校に進みました。

––実際に建築を学んでみて、いかがでしたか?

興味のある環境に身を置いてみると「デザインって楽しいな」という感覚はあったし、もっと実用的な設計にも興味を持ち始めました。「こんな風になりたい」と思える先生との出会いもあって、将来的にデザイン・設計の道に進もうと決める要因になりましたね。

––そうすると、最初から「絶対にエンジニアになる!」という強い願望があった訳ではないんですね?

そう、「絶対にコレがやりたい」というのはゼロに近くて。強い意志を持って今の世界に入ったというよりは、興味・関心の先に偶然の出会いが重なっていました。今の会社に入ったのも、たまたま声を掛けてもらったからで、振り返るとラッキーでしたね。

––声を掛けられた時は、どういう気持ちだったんでしょうか?

「就職しなければいけない」という現実的な部分と、あとは、せっかく家具に関われる機会が来たんだからしっかりチャンスを取りに行こうという感覚でした。

器用に思い通りに事を進められるタイプじゃないから、それぐらいしか自分の強みは思いつかなかったですね。当時は売り込めるスキルもなかったし、目の前に来たものはしっかり吸い取っていくことを意識してました。

「モヤモヤ」はベンチマークまでの道しるべ

––仕事を始めてみて、どうでしたか?

デザイン・設計の仕事を始めるには本当に良い環境でした。工場で作業着を着て、現場とのやり取りが多くて。イメージしてた「エンジニア」とは違ったけど、すごく面白かったですね。そもそも「デザイン」がなにかも漠然としか理解していなかったので、実際に「作れるもの」を提案する力が身についたのはとても良い機会でした。

外形だけ描けても、材料の知識や内部の構造、強度まで考慮しないと作れないことも多いんです。これは現場に近い環境で仕事をしてきたから得られた強みだし、必然と現実味のある話を関係者とできるようになりました。

––エンジニアとしての「基礎体力」を鍛えたイメージでしょうか?

そうですね。学校の授業では作りたいものを1個だけならどうにか作れるんですけど、自分が設計した製品を別の誰かが製造ラインで10個、20個って作るのは全く違う話で。

自分がイメージしたものを第三者の手を介して作られて、カタログに載ったりするのは感慨深いものがありましたね。今でも当時の経験に裏打ちされた仕事をしていると思います。

––最初の勤務先は栃木県と聞きました。都会で働く同級生への羨ましさとかはなかったんですか?

まったくない訳ではないですが、栃木ならではの面白さがあったので。勤務していた鹿沼市は木工が盛んな地域で、イベントを通じて日本を代表するような大御所デザイナーの方と接したり、木工関連の人たちと一緒にモノを作ったり、今の自分の考え方に大きな影響を与えてくれました。

東京には東京の、マレーシアにはマレーシアの機会や面白さがあると思うので、それはどこに居ても同じでじゃないでしょうか。

––確かにそうですね。

当然、当時も今も仕事でモヤモヤすることはあるけど、それは何かやろうと思うと必ず起こり得る感情だと思うんです。全然ネガティブなものではない。反骨精神というか、目指したいものがあるからこそ発生するものであって。

今の自分と理想の自分のギャップをネガティブに捉えるんじゃなくて、ベンチマークにたどり着くために何が必要なのか考えるきっかけになると思うんです。

––杉浦さん、すごくポジティブですね!

自分はあまり器用じゃないんです。ある程度決められた範囲でなら挑戦はできるけど、急にあまりにもかけ離れたところには手を伸ばせない。それができる人もいるんだろうけど、自分はそうじゃない。

だからシンプルに与えられた環境の中でベストを探すか、与えられた環境から少しはみ出たぐらいを意識してやってみています。

––今はどんなチャレンジをされていますか?

これまで新製品を作る時はゼロベースですべて自社で賄っていたんですが、最近は台湾や中国、欧州のサプライヤーとのネットワークができ始めたので、一部を仕入れに切り替える取り組みをしています。

会社の仕組みとしては、駐在員である以上、いつかは異動のタイミングが来ますよね。次の人が来て、またゼロから対応するのは効率が悪いので、サプライヤーを活用した設計手法を取り入れたり、社内の標準化に取り組んでいます。

––なるほど。

以前よりは能力や責任範囲が広がっているので、最近は責任とリスクを負った上で、はみ出す量が増えてきたなと感じています。できるかできないか分からない、微妙なラインのことにもチャレンジするイメージですね。

エンジニアは、やりながら必要な技術を身につける

––今、もし20代の自分に声を掛けるとしたら、どんなことを話しますか?

うーん、もしその機会があるなら、「やりながら技術を磨くスキルを身につけよう」って言うかもしれません。英語でもデザインでも、ある程度のレベルまで達しないと出来ないのではなく、何かをしながらそのスキルを磨けないか考えるのはどうかと思います。まずはやりたいことの近くに身を置いて、そこから本当に必要な技術を磨いていけば良いと思うんです。

今の大学はどうか分かりませんが、僕らの頃はどちらかというと、スキルを学んでから興味あることに向かうという考え方が強かった気がします。でも、そうしていると時間が絶対的に足りないし、いつになっても準備万端にはならない。そうこうしている間に、機会は失われていきますよね。

––一歩踏み出してみる感覚ですね?

英語に自信がなくても「できます、得意です」と言ってしまえばチャンスが来て、本当に必要な英語力を磨けるかもしれない。そのぐらいの気持ちで構えていて良いかなと、今になって思います。

––英語の話が出たところで、英語は勉強していますか?

波はありますが、未だに勉強していますね。と言っても車の中で聞いているぐらいで、あとは日本人のコミュニティーに入らない、ゴルフをしないこと(笑)。英語のためだけではなくて、1つ線引きすることで、別の機会や出会いがあったり、人とは違った何かが生まれると思うんですよ。

––なるほど!

キャリアとしては堀江貴文さんがいう「100万分の1の人材」のように、自分の持つ技術を掛け合わせて能力や存在を希少化させるべきだと思うんですが、そこに英語を掛け合わせると、希少化しながらも世界はグンッと広がるんですよね。

家具のデザインや設計で考えても、英語が分かることで海外の生の情報に触れられるし、取れる情報が格段に違う。世界を広げるという意味で、やっぱり言葉は面白いなと思います。

決めつけないフレキシブルさ

––理想のエンジニア像みたいなものって、あるんですか?

そんな格好良いものはないですけど、やっぱり楽しく仕事したいですね。ネガティブな感情をポジティブに出す方法はいつも考えています。

––どういうことですか?

よくやるのが、ミーティングで予定してないプレゼンを勝手に始めるんですよ。一般的なマーケティングやビジネスからちょっと脱線した話、例えば凄く個人的だったり感情的な話を突然入れたりして、その時溜まってるフラストレーションを発散したりしていますね。

ネガティブに伝えちゃうと対立するので、ちょっと笑いも入れながら話すと、なかなか動かないことでも動き出すことがあります。上司には「内緒でそんなプレゼンするな」って言われますけどね。

––なかなか勇気がいりそうですね…。

自分も緊張しながらやってますよ。幸いにも、今は日本とはちょっと違う環境で仕事してるし、受け入れてくれそうな素地があれば良いんじゃないですかね。

––なるほど。

あとは、「自分はこうだ」という決めつけは持たないようにしています。「この話は良いな」とか「あの人の言ってること正しいよな」とか、後で違うと思うことがあったとしても、最初からシャットダウンしちゃうと入ってこないじゃないですか。

––確かに…。

エンジニアとか設計とかおこがましいタイトルですけど、物凄くこだわりがある訳ではなくて、常にフレキシブルにいたいですね。だから、もし明日すごく優秀な人が入社して来て、大いに刺激を受けたとしたら、何十年働いてる人でもその人に付いていくべきだと思います。純粋に良いものに追随していく流れが「正」にならないと、これからの時代は難しいのかなと。

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サウスピーク編集室

Naoki Kitayama

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