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農業分野におけるIoT事例4選を紹介!スマート農業が課題を解決する?

「農業でIoTはどのように使われているんだろう」と考えていませんか?

農業とIoTは一見かけ離れたものという印象を受けます。しかし山積する農業分野での課題を解決するものとして、IoTの活用が期待されているのです。
実際に農業の分野では、様々な場所やシチュエーションでIoTが活用されており、人手不足など問題が深刻な農業分野での生産性の向上が期待されています。

この記事では、IoTが農業の分野でどのような役割を担うのか、具体的な事例とともに紹介します。この記事は以下の内容となっています。

・農業の課題
・スマート農業について
・IoT導入事例4選
・IoT導入における課題

IoTが農業でどのように活用されているのか、大まかな概要を理解しましょう。

農業分野における課題

日本の農業はある深刻な問題を抱えています。

それは「農業人口の大幅な不足」です。

日本全体の人口減少に伴い、農家に従事する人の数も減少しています。1960年には1454万人いた農業人口は、2015年には210万人まで減っているのです。農業地域の高齢化や社会資本設備投資の減少は、農業にさらなる影響を及ぼすことも考えられます。

さらに農業は従事する若者の数も少なく、後継者不足も問題となっています。これには農業に対する「きつい」「収入が少ない」といったイメージが影響しているようです。

日本全体の人口も減少しているため、農業人口を大幅に増加させるという施策はハードルが高いでしょう。ですがこのままでは、人手不足によって農業従事者の負担は大きくなり、生産性や品質を維持することが難しくなってしまいます。

こうした状況下において、効率化と一人当たりの生産性を向上させることは欠かせないと言えます。このような課題を解決するために、IoTやビッグデータをはじめとしたテクノロジーを活用した農業が今注目されているのです。

【参考記事】
IoTでビジネスはどう変わるのか?IoTの影響力や今後を解説
IoTの身近な事例8選!IoTがもたらす未来や課題もあわせて解説

IoT・ビッグデータを活用した「スマート農業」とは

ロボット技術やICTを活用した農業の超省力・高品質生産を実現する新しい農業を、「スマート農業」と称します。

これは農林水産省が推進しているもので、日本は国を挙げて最先端テクノロジーを活用した農業の課題解決に取り組んでいることがわかります。

農業の生産性や品質の向上、労働力不足の解決などを行う取り組みが進められているのです。

以下では農林水産省の「スマート農業の実現に向けた研究会検討結果の中間とりまとめ」より、スマート農業が目指すものを5つ紹介します。

超省力・大規模生産を実現

スマート農業では人手不足の解決策として、あらゆる作業を自動化させることにより、生産性を向上させています。例えばトラクターなどの農機を自動で走らせたり、本来人が担ってきた農園内の監視など、大規模な生産や管理を最小限の労力で行うことができます。

作物の能力を最大限に発揮

農作物の収穫量や品質を一定以上確保するためには、天候や気象条件などに臨機応変で対応しなければなりません。こういった部分は経験がものをいう領域であると言えます。ただ後継者不足などから、なかなか実現が難しいという部分もあります。

そこでスマート農業では、様々なセンサーを用いて農地や作物のデータを取得し、得られた大量のデータから適切な圃場の管理などを行います。水や肥料、農薬も、データに基づき、生育状況や土壌のコンディションを分析することで、もっとも適したタイミングでの散布を行うことが可能になるのです。

きつい作業、危険な作業から解放

農業の作業は、かなりの重労働です。肉体的な不安も大きく、怪我のリスクなどもあります。特に農業従事者は高齢者が多いということもあって、こちらも問題視されています。

スマート農業ではアシストスーツを着用したり、危険な作業はロボットが担う仕組みにするなどして、きつく危険な作業から人間を解放することができるのです。農業への「きつい仕事」というイメージも払拭できるかもしれません。農業人口不足にも寄与するのではないでしょうか。

誰もが取り組みやすい農業を実現

IoTを活用すると、これまでデータとして存在しなかった情報を数値として取得することができます。これまでは経験や勘などで行ってきたことを、再現性のあるものにすることができるのです。

経験の豊富な農家の技術をデータ化することで、誰でも簡単に高いレベルの栽培を行うことができるようになります。一見難易度の高い農作業を、誰でもできるものにすることで、若者の参入なども促すことができるかもしれません。

消費者・実需者に安心と信頼を提供

農作物には「安心・安全」という観点が欠かせません。消費者はより安全で美味しい農作物を求めています。スマート農業では、透明性のある情報により消費者の信頼を獲得するという活用方法もあります。

クラウドシステムの導入によって、生産過程や農作物の詳しい情報などを、一般消費者が手軽に閲覧することができるようになるのです。

農業のIoT導入事例4選

奥野田ワイナリー

山梨県甲州市の奥野田ワイナリーは、ワインの製造においてIoTを有効に活用しています。

農園内の状況を確認するのは半日から1日かかっており、湿度が急上昇することによるカビ被害なども防ぐことができていませんでした。カビ被害などは農園に非常に大きなダメージを与えるものとなります。これを解決するためにIoTの技術が活用されています。

奥野田ワイナリーは、富士通が開発したネットワーク機器を農園に設置し、農園の気温や湿度、雨量データなどを10分感覚で取得。農園には小型カメラも設置しており、リアルタイムで農園内の様子を確認できる体制を整えています。

これにより農園内の状況を短時間で確認でき、問題の早期発見、対策を行うことができるようになりました。各種データを分析することにより、ぶどうの適切な収穫時期なども判断できるようになっています。

これは従来までデータとして存在しなかった情報を数値として取得することにより、効率化を実現する事例であると言えます。

また以前であれば農園の状況を常に確認しておく人員が必要でしたが、IoT化により、従業員の負担を減らすこともできたようです。

ドローン米

空飛ぶIoTと言われることもあるドローンを使い、お米の栽培も可能になっています。農薬や化学肥料に頼らないお米づくりをドローンが「見える化」するドローン米です。稲作地のデータ収集、生育情報の記録などをドローンを使って行うことにより、農薬や化学肥料を減らし、より自然と近い環境でお米を育てることができるのです。

ドローン米は、消費者が生産者から直接お米を購入する仕組みも整えており、プロジェクトで作られたお米は誰でも購入することができるようになっています。

農作物の管理:株式会社ベジタリア

様々なスマート農業のプロダクトを開発する企業である株式会社ベジタリアの「Field Server」は、農作物の安全な管理を実現するプロダクトです。農作物の圃場の環境情報や生育情報を常にモニタリングし、データを解析することで、生産者は圃場に足を運ばなくても、農作物を管理することができます。天候予測や生育環境の傾向を分析する機能も搭載しており、さらに品質の高い農作物の栽培を行うことが可能になります。

アメリカ ドローンの活用

最後に海外の事例を紹介します。農業大国であるアメリカでも、スマート農業は盛んに導入されています。アメリカでは「AgTech(アグテック)」と呼ばれており、これは、Agriculture(農業)とTechnology(科学技術)とを掛け合わせた言葉となっています。

アメリカの農地は日本よりはるかに広大な土地を使われていることが多いです。そこで、農業分野においてドローンは有効に活用されています。上空から農薬を適切な範囲に散布したり、農地分析を行なっています。センサーの技術も高精度になっており、害虫や病気の検出なども可能であると言われています。

農業のIoT導入の課題

農業分野へのIoT導入には様々なメリットがありますが、同時に課題も残されています。

具体的には以下の3つの課題があります。

①導入コストが高額であること。

特に小規模の農家に高額のIoT機器を導入するというのは、現実的ではありません。またIoT機器は導入だけでなく、維持費や通信費が固定でかかるので、毎月の出費も増えてしまいます。農業へのIoTの普及は、導入の段階でかなりハードルが高いと言えます。

②的確に機器を活用し、収集したデータを活用できる人材がいないという点。

高齢者が集まる農村部に仮にIoT機器を導入できたとしても、「そもそも操作方法が分からない」となってしまう可能性は大いにあります。さらに収集したビッグデータも、正しく分析するスキルがあれば問題ありませんが、データの分析・活用方法を知らなかったらただの数字の集まりにすぎません。IoT機器は使いこなすことが難しいと言えるでしょう。

③農村部にはIoT機器を導入するためのインフラが整備されていない可能性があるという点です。

通信環境や電気などを導入するためには、労力もコストも余計にかかってしまいます。

このようにIoTを農業に導入する上では、少なからず課題も残っていると言えるでしょう。

【参考記事】
必見!IoTの普及に向けた課題とIoTが持つ可能性とは?

IoTは日本の農業の救世主になる可能性を秘めている!

この記事では以下の内容について解説しました。

・農業の課題
・スマート農業について
・IoT導入事例4選
・IoT導入における課題

事例を見ると、想像もしていなかったような部分でテクノロジーが活用されていることがわかるでしょう。農業従事者の労力を減らす、害虫や病気を未然に防ぐなど様々な役割を担っています。

IoTは日本の農業の課題を解決する可能性を大いに秘めています。私たちの生活に欠かせない農作物の生産に欠かせないツールになっていくのではないでしょうか。

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【参考記事】
医療・ヘルスケア分野におけるでのIoT活用事例を紹介!医療の現場でIoT技術はどのように活用されているの?

観光分野におけるIoT活用事例!課題や今後の需要についても解説

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Naoki Kitayama

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