「新卒海外就職には覚悟が必要」ベトナム・ホーチミンのIT企業へ就職したTaishiさんインタビュー

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↑ベトナム人の同僚とTaishiさん(中央)

名前 Taishiさん
年齢 23歳
留学時英語力 TOEIC705点
就労国?新卒で海外就職後、ベトナム・ホーチミンのIT企業にて内定!

新卒で海外就職活動を行ったTaishiさんのインタビュー。後編では、「新卒海外就職のリアル」を詳細に伺いました。

前編:いかにして新卒からの海外就職を決意したのか?ベトナム・ホーチミンのIT企業へ就職したTaishiさんインタビュー

現地の人材紹介会社・コンサルタントの相性もあるので、人材紹介会社の複数社登録はメリットがある

ーー応募後に現地の人材紹介会社のコンサルタントと面談されたかと思いますが、いかがでしたか。

そうですね、基本的には自分の経歴と希望を話していました。ただ、今まで働いたことがなかったので、希望職種なんてないんですよね。希望職種を聴かれても答えられず、「イメージがつきません、なんでもやります」と答えていました。

現地のコンサルタントの方から、「もう少し考え直した方がいいんじゃないか」と言われたこともありました。せっかく日本の新卒切符があるのだから、そちらで勝負すればどうか、と。私としては、その新卒切符を捨てる決意をして来ているので、今更そう言われてもとは思いましたが、「現地に渡航した後でさえ、こういうことを言われるくらい新卒で海外就職は厳しいのか・・・」と思いました。

ただそれでも、「そこまでやる気があるのなら、応援します」と求人をご紹介頂くことも多かったです。

感じたのは、「現地の人材紹介会社及びコンサルタントとの相性の善し悪し」も確実に存在するということでした。応募時点で、ベトナムでは3社の人材紹介会社に登録しましたが、紹介頂く案件も違いますし、上記の通り現地のコンサルタントの方によって頂けるアドバイス・方針も異なります。

やはり、なるべく多くの方にお会いする機会を得るためにも、人材紹介会社複数社に登録して就活することが良いです。ちなみに、最終的に内定した企業をご紹介頂いた人材紹介会社は、3社中1社のみでした。

「市場価値のない新卒」であることと向き合う

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ーーそうして満を持して就職活動を開始されたわけですが、新卒として就職活動を行うのはいかがでしたか。

やはり、「職務経験がない中で、自分の価値をアピールしていく」ことの難しさを思い知りました。書類作成のサポートをしていただいたものの、当然ですが、基本的には「新卒は市場価値がない」と認識されます。それこそわかりやすい話が、「なにができるの?」と聴かれて回答に窮するということです。

これは散々就職活動をして、腹落ちしました。「新卒としての現在の自分に全く市場価値はないんだ」ということだったんです。正直、そう気付いた時点で、自分は無謀だったんじゃないかとも思いました。国内新卒の就職活動は、ポテンシャル採用だといわれていますが、これほどそのことを思い知ることになるとは思いませんでした。

ーーとても厳しい話ですね。実際には、どういうことをPRすることになったんですか。

自分が相手に対して表明できることは「自分はこういう人間です、職歴はないけどやる気だけなら負けない」ということくらいだと気がつきました。まさに「売るモノがなければ、やる気を売る」です。面接でも問答したことは「なぜ海外で働きたいのか」「今後どうやって生きていきたいのか」「○年後の自分はどうありたいのか」といったことでした。

個人として、何を考えていて、今に至るのか・・・私は理系の大学院を出ていたので、「なぜ理系大学院を卒業してまで、海外就職なのか」ということもよく聴かれました。

新卒海外就職の厳しさを改めて知った「内定切り」

ーー本当に「人となり」を見られているとしか思えないような問答ですね。結果はいかがでしたか。

まずは、インドにある日系の物流企業にて内定を頂きました。面接で社長に気に入って頂けたのだと思います。日本本社は大きな会社でしたが、インドではまだ規模は小さく、そんな社長の下で機動力をもって働くのも、やりがいがありそうだと感じていました。ただ、「本社決済を待ってくれ」と言われ、結局2ヶ月間正式回答を待つことになりました。

結果としては残念ながら、日本本社で実施された役員会議にて承認がおりず、現地での内定は頂いたものの、採用にはなりませんでした。社長からはほぼ内定と言われており、私としてはこの企業で働かせていただく気でいたのですが、2ヶ月待って駄目だった・・・というのはなかなか衝撃的な体験でした(笑)

本社承認が下りなかった理由は、「経験不足」とのことでした。やっぱり新卒だと海外就職は非常に厳しいのだなと改めて痛感すると共に、日本の伝統的企業の意思決定はここまで時間がかかるものなのか・・・と勉強になりました。その後、気を取り直して、再度就職活動を仕切り直しにし、次はベトナムで活動することにしました。

ーーここでも、新卒海外就職の厳しさを体感されたわけですね・・・。本当に苦労されましたね。

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↑ホーチミンの夜の風景。

はい、本当に苦労しました。ただ、この時点からどんどん吹っ切れてきて、「経験がなくても必要としてくれるところを探そう」という気になりました。恐らく、有名大学出身であるちっぽけなプライドも、正直あったのだと思います。海外経験も多少ありましたし、自信があったんでしょうね。

しかし、改めて「自分の市場価値の無さ」に向き合いました。こういうのって、市場に曝されて初めてわかるものなんですね。それゆえ、経験がない自分にも期待してくれるところがあれば働かせてもらって、その期待に大いに応えるために仕事を頑張ろうと思いました。

そんな気持ちで就活していたら、最後に拾ってもらったのが、内定先のIT企業でした。その企業の社長は、「新卒現地採用でもやれるんじゃないか」とおっしゃってくれた方でした。

経験がないことと向き合って、なぜ海外就職なのか?を自問自答し、自分の言葉で表明できるようにしておくべき

ーー捨てる神あれば、拾う神あり、ですね。新卒として海外就職活動されて、大きな苦労をされたTaishiさんですが、「新卒でも海外就職をしたい!」と考えている方々にアドバイスを頂けますでしょうか。

結論からいうと、新卒で海外就職は非常に厳しいです。人材としての市場価値は、日本の新卒は皆無だと考えた方が良いです。なぜなら、職務経験がないからですね。日本国内の新卒就職活動だと、職務経験がなくても、ポテンシャル採用として採用されます。しかし、海外で「新卒です」と言っても、それは「市場価値がありません」と言っているようなものなんです。

ですので、新卒で海外就職するには強い意志と、覚悟が必要です。周囲からも反対されるでしょうし、人によっては、現地の人材コンサルタントの方から否定されることさえあります。そこを振り切って、「○○だから今、海外で働きたい」と明確に言葉で言えるくらいでないと、就職活動中に迷ってしまうと思います。迷うと、非常に辛い思いをされると思います。

「職務経験がない」ことと向き合いましょう。その上で、「自分が働く企業に何が提供できるのか?」を自問自答しましょう。私の場合、それは「やる気」でした。やる気は誰にも負けない、でも職務経験はない・・・そんな自分を拾ってくれるご縁があるまで、根気強く就活しましょう。

そして、そのためには「なぜ今海外就職なのか?」を自問自答し、強い意志と覚悟を持ちましょう。

ーー職務経験がない新卒であることと向き合って、「なぜ海外就職なのか?」を自問自答することですね。勉強になります。新卒で海外で経験を積むことは甘くはないですが、是非その強い意志で頑張って下さい!

↓サウスピークは本気で新卒・海外就職を志す方を応援しています。

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執筆者
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Ryo Kanno

海外就職アドバイザー。インドネシアでの勤務経験を生かし、海外就職・海外転職対策講座にて海外就職のサポートを行っています。海外就職をメイントピックにした個人ブログ Keep Rockin’!BRO を運営中です。Twitter IDは@kanchan_r