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タイ国王崩御にみる、「その国で暮らすことは、運命共同体だ」ということ

海外就職アドバイザーの神農です。タイのプミポン国王が死去され、タイが激動の時代を迎えています。

タイ プミポン国王が死去

そこで、タイで働く日本人の方にお話を伺いました。タイにも多くの日本人が暮らし、働いていますが、現地ではどのような影響が出ており、現地で働く外国人である彼らはどう感じているのでしょうか。

タイ人全員が、哀しみの当事者。タイ国王死去の衝撃

ーータイ国王が死去されました。日本語のニュースでもその衝撃は伝えられていますが、現地ではどうでしょうか。

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プミポン国王死去後のショッピングモールの様子。喪に服するため、黒い服を着ている方ばかりです。

亡くなる数日前からFacebook上で「タイ国王の容態が危ない」という話がタイ人の間で飛び交っていました。うちの会社のスタッフ、元スタッフたちは「LONG LIVE FOR KING」というメッセージを表明していました。この時点で、彼らがどれほど国王の身を案じていることがひしひしと伝わってきていました。

亡くなられる前日の12日水曜日には、職場でも仕事は上の空になってしまい、表情もとてもシリアスで、「今日はもう帰ろうよ」と話す方もいました。そして翌日、残念なことに国王が亡くなられました。目を腫らして出社しているタイ人スタッフもいて、もう可哀想で顔を直視できませんでしたね…。

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「駅の改札も通勤時間なのに証明が落とされ、いつもより暗い」と話すAさん。

日本語のニュースでも報じられていますが、街中の屋外広告モニターはすべてモノクロの追悼メッセージに変わり、普段は賑やかな通勤電車でもみんなうつむいて、誰一人声を発していませんでした。バンコクくらい賑やかな都市でも、このくらい静かになることなんてあるのか、と思うくらい、街は静かです。

ーーそうなんですね…。

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国王の死去について「タイ全土が当事者」。いつもはカラーで放送されているTV売り場も、すべてモノクロ。

日本でも東日本大震災が2011年に起きましたが、あのときの空気、いや、それ以上かもしれません。あの頃日本では、「不謹慎」という言葉が流行るくらい「自粛派」「非自粛派」に二分されていたじゃないですか。今タイでは、タイ人全員が悲しみに暮れています。おそらく「全員が当事者」だから、でしょうね。

その国で暮らし働くということは、その国と運命共同体であるようなもの。受け入れる以外、他に余地はない。

ーーAさんは、タイに住まれてもう数年ですよね。タイで働く外国人としては、本件にはどのような感情を抱くものなのでしょうか。

私は外国人であり、タイ国王がとても慕われていることは存じ上げていましたが、彼らと同じような愛情があるわけではありません。だから、共感はできないんです。彼らも、外国人に国王への感情を共有してほしいとは思っていないでしょう。

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「黒い服なんてそんなにない」Aさんがアパレル店に向かうと、そこは黒い服ばかりだった。

しかし、彼らにとって失礼にあたらないように振る舞うことは最低限必要だと感じています。今回、30日間は喪に服すために黒い服を毎日着用しなさいというアナウンスがありましたが、それくらいはしないとと思いますね。もちろん、黒い服はそんなに持ち合わせがないので、今から買いに行きます。

ただ、これは強制ではないんです。政府からの圧力もありませんし、あくまで個人に任せますというスタンス。スーパーでは3日間お酒の販売を控えます、というところもありますが、まばらですね。そこらへんは、タイってすごいなと感じるところです。ただ、私は最低限は気を遣います。

ーー郷に入っては郷に従え、ということですかね。

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Googleタイのトップページ。Googleはいちはやく企業として対応した事例のひとつです。

もうなにかを考えても仕方がなくて、この状況を受け入れるしかありません。同じくタイで働く日本人とは、「まさか自分達がタイで働いている間に、Xデーが来るとは・・・」と衝撃を受けています。日本も東日本大震災をきっかけに、ある種の価値観の変化があったじゃないですか。いま、タイで起きていることも、そういったものに近いと思います。

タイ人に新国王について聞いても、「I can't tell anything(何も言えることはない)」という答えが返ってきました。タイでは国王に対してネガティブなことを発言すれば、不敬罪にあたります。ただのいち外国人の私には、いま彼らはとても複雑な心境なのだろうな、と推し量ることしかできません。

(Aさんのインタビューはここまでです。)

日本人も持つべき「外国人として生きる」という感覚

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とあるオフィス前には、国王の像が。

私も日本語のニュースで目にはしていたものの、Aさんお話を伺ってみて初めて、「日本語で報じられているニュースだけではわからないくらいの、外国人同士がXデーとさえ表現するくらいの衝撃が走っている」ということを感じました。それは、タイ人にとってはもちろんのこと、現地で働く外国人にとってさえ、です。そして、その国で働くということは、ある意味運命共同体なのでしょう。

一方、先日も日本では相変わらず、外国人絡みのトラブルがありました。大阪のわさび事件もそうですし、電車の車内放送事故の件もそうです。

大阪のすし店、外国人客に過剰わさび ネット炎上で謝罪

「外国人乗車でご不便を」…南海電鉄車掌が放送

海外で働いていて、「現地の方々をリスペクトしなければいけない」ということは、ことあるごとに思い出します。この方の話を聴いていても、衝撃を受けつつも、現地を尊重していることが伝わってきます。そしてだからこそ、現地の方々も日本人に対してリスペクトの念を感じてくれるわけです。

大阪の件も、南海電鉄の件も、「日本人以外の人達へのリスペクトが足りないからこういうことが起きるのでは?」と感じます。みんながみんなそうではないことは承知していますが、「外国人として生きる」という感覚が欠如していたゆえの事件だったのではないか、と思います。

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