TOEICパート3(Part3 )の特徴と対策勉強法

本記事ではTOEIC L&R試験のパート3(part3)について様々な角度から分析していきます。本記事を読むことでパート3の概要および点数別の勉強法を知ることができます。

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目次
1)TOEICパート3の特徴(問題構成、配点割合、1問の目安時間)
2)TOEICパート3で測っている基礎英語力
3)TOEICパート3を解答するための基礎英語力(勉強法)
4)TOEICパート3の解答テクニック
5)リスニング力を中心にTOEICスコアを上げた生徒体験談
6)サウスピークのTOEICに関する取り組み

1)TOEICパート3の問題構成と特徴

TOEICパート3の問題数は全部で39問です。
リスニングパートにおいてかなりの割合を占めるパートです。

このパートからは今までのリスニングパートに比べて一度に聞く文章も長くなり、より実際の英会話に近い状態となってきます。また新形式では、旧形式に比べて省略した表現や不完全な文による表現も増えているため、実際の会話に慣れていなければ難しさを感じる人も多いパートです。

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パート3は会話問題です。2人または3人による会話を聞いた後に設問に答える形式です。会話は印刷されていませんが、各設問と選択肢は印刷されており、各設問に対する4つの選択肢の中からもっとも適切なものを選択する問題形式です。

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1つのトークに対して質問が3つ、およびそれら質問の選択肢が解答用紙には印刷されています。

パート3から読み上げられる文章が長くなるので、文章に使われている単語や表現は口語のため平易なものも多いですが、その量とスピードに圧倒されて何を言っているのか全然分からないという方も増えてくるでしょう。

今までリスニングパートにおいては、音源に合わせて解いていくので時間配分に関してはさほど心配する必要はない、と書いてきましたが、このパート3とパート4においては自分で時間をコントロールする必要があります。

ただし、それはパート全体としてどれだけの時間をかけるか、といったタイムコントロールではなく、1問の音声が流れる中でどれだけの時間をその問題を解くこと自体に使い、どれだけの時間を次の問題の準備をすることに使うのか、といった設問1問単位でのタイムコントロールです。

この点に関しては4)TOEICパート3の解答テクニックで詳しく解説しているので、そちらの箇所を参照ください。

2)TOEICパート3はどのような基礎英語力を測っているのか?

 

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TOEICパート3で測られている基礎英語力はある程度の長文のリスニング能力、および会話を追う能力です。

文が長くなったこと、複数の文が続けて読み上げられることにより、短文を聞くよりも高いリスニング能力が求められるのが、長文におけるリスニング能力です。ただし、パート3においては単語は口語なので比較的平易な表現が用いられています。

また、このパートの会話の内容を一層つかみにくくにしているのは「会話ならではの口語性」です。会話で行われるテンポのよいやり取りは、口語的な表現や省略によって生み出されていますが、それは一方で文の一部を削ぎ落とすことでもあるので、慣れていなければ意味がつかみにくい場合もあります。

先に長文のリスニング能力に関してから説明していきますが、下記の解説はTOEICパート1対策の記事内のものと同様の内容です。既にそちらを読まれた方はこの項目の最後の方へとお進みください。

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この「長文のリスニング能力」を単体で説明するよりも、「英語を聞いて分かる(あるいは分からない)」とはどういう状態であるのかから説明した方が分かりやすいと思うので、先にそちらの説明をします。

英文を聞き取れないことの原因は、大きく分けて次の3つに分類されます。

1.そもそも読み上げられる英文中の単語を知らない
2.単語は知っているが、英語の音として認識できていない
3.そもそも読み上げられる英文を読んでも分からない

これらの問題を解決することができれば、英語を聞き取って、理解することが可能になります。

1.英文中の単語を知らないことは、単語を学習することによってのみ改善することが可能です。基礎的な知識が欠けている状態ではどれほど良い耳を持っていても話された英文の意味を理解することはできません。

2.単語は知っているが、英語の音として認識できていない問題に関しては、単語の発音の仕方を学ぶ、英文が読み上げられた時にどのような音になるのか理解をすることによって改善可能です。よりシンプルに言うと「自分が発音できる音は、聞き取ることのできる音」です。自分が発音で区別できない音を聞き取ることは困難です。

3.リスニングの英文をそもそも読んだ時に分からない問題に関しては、英文読解の学習が必要です。文の構造が長くなり、伝える内容が複雑になってくると「単語も分かる、聞き取ることも分かる。しかし、英文の意味が分からない」という状態に陥ることがあります。

その場合、問題はすでにリスニング力の問題ではなく、読解力の問題です。リスニングでは英文が読み上げられた時に即座に理解する必要があります。ですので、英文を読む際にはリスニングよりも時間をかけることが可能ですが、その状態で理解できなければその英文を聞き取って理解することは不可能です。

パート3に関しては単語を理解できないこともあるかもしれませんし、文章構造(特に省略が使われている箇所、簡略化された表現での文章のやり取りなど)自体が分からない場合もあるでしょう。よって、上記3つのポイント全てが問われています。具体的に言うと、下記の3つの能力です。

1.そもそも読み上げられる英文中の単語を知っているのかどうか
2.知っている単語をちゃんと英語の音として認識できているのかどうか
3.読み上げられる英文を瞬時に理解出来る読解力があるかどうか

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ただし、パート3ではこれらの求められている能力に加え、口語的な表現や省略を含む表現から正確に会話の内容を理解する能力も求められています。

また、パート2と同様に、会話の中での応答力も試されている側面もあります。どの選択肢であれば会話の流れと無理なく合致しているかを見極める能力はパート3においても必要とされます。

さらにリスニングパートにおいてもパート3から4にかけて必要となってくるのが、情報処理能力です。当然設問の対話が長くなればなるほど、その対話の内容を質問に答えるまで保持しておく必要が出てきます。ただし、早いペースで英文を理解していく必要のあるリスニングパートにおいては情報処理に限界があるので、保持する能力を高めるよりは、保持する情報を減らしていく戦略をとった方が賢明です。

意外にも必要とされるのが、文章の速読力です。リスニングパートでなぜ速読力?と思うかもしれませんが、正答率を上げるためには質問および選択肢を先読みする必要があります。そこで必要とされるのが、短時間で文章を読み込める速読力です。この速読力に関しては、4)TOEICパート3の解答テクニックにて詳しく記述してあります。

3)TOEICパート3を解くための基礎英語力(勉強法)

このパートにおいてはやや発展的な英語のリスニング力が必要とされますが、どのように勉強していけばよいでしょうか。

英語の音源を聞き込めば自然とリスニング力は上がるでしょうか?もちろん、それも必要不可欠な学習です。しかし、それだけでリスニング力が自然と上がるほど、英語学習は甘くありません。

以下にレベル別の勉強法のリンクと、その記事の中からパート3(part3)の点数を上げるために必要な部分の抜粋を記しておきます。どのレベルにおいても共通することは、リスニング力と文法力、語彙力が強く結びついているため、これらの学習を並行して継続していく必要があることです。

(リスニング能力自体を向上させる学習法として、普遍的な方法・カリキュラムをサウスピークでは採用しているので、下記の学習方法はTOEICパート1対策の記事内のものと同様の内容です。既にそちらを読まれた方は4)TOEICパート3の解答テクニックへとお進みください。)
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手順(1)学習の準備 リスニング音源を聴きこむ
手順(2)本文を精読し、品詞分解を行う
手順(3)音読+リスニングを最低10回し、英文の内容を頭にインプットする
手順(4)リスニング音源を毎日最低2時間は聴き続ける

下記のレベル別の勉強法のリンクにも書いてありますが、基本的には手順(1)から手順(4)までを継続的に学習するのが良いでしょう。その中でも特に、手順(2)及び手順(3)をより重点的に学習すること、及び手順(4)を使用している参考書を理解できるようになるまで継続することでパート3の点数は伸ばすことができます。

注意点としては手順(2)の「本文の精読+品詞分解」および手順(3)の「音読」も必ず必要であることです。英語の聞き取りに慣れること自体は手順(3)(4)の「本文を精読し、品詞分解を行う」ことで訓練できますが、その学習だけでは聞き取れる英文の幅を広げることは難しいです。

文法的な事項も勉強し、構造的に捉えることのできる文章の幅を広げることが、リスニングをして理解できる文章の幅を広げることに寄与します。理解が曖昧なままの文章を聞き続けても、大きな学習効果は望めません。また、自身でも音読をすることにより英文が読み上げられた時にどのような音として聞こえるのかに関する理解を深めることができます。

上記の4つの手順で勉強する上での注意点も説明します。それぞれは細かな注意点ですが、これらの注意を守るかどうかで学習効率が大きく変わるのでご注意ください。

手順(2):英文は自分自身が意味を理解できる速さで音読しましょう。
⇒リスニング音源と同じように英文を速く読むと学習効果は格段に薄くなります。自分が音読をする際には、意味を理解できる速さで「ゆっくり」と音読をしましょう。意味を理解せずにただただ滑らかに音読するのは無意味な音読です。

手順(4):上手く聴き取ることが出来ない箇所があれば必ず復習して下さい。
⇒復習をしてその聴き取れなかった箇所を聴き取れるようになって下さい。時にはその部分の単語の発音や、他の部分との文法面での関連性について復習する必要もあるでしょう。

(音自体を聞き逃したとしても、文法的に聞き逃した部分に来るべき言葉が推測出来れば英文を聞くことは可能です。電車の中での会話などは、周囲の騒音のためにかなりの部分の音を聞き逃しているはずですが、日本語においては周囲の言葉とのつながりから聞き逃した部分を推測することが可能ですので、問題なく会話が成立しています。)

*上記のリスニング音源の聴きこみと復習を終えた時点で「参考書を見ずに、リスニング音源を聞いて、最低9割の内容を聞き取れる」ようになっていることを目標に学習を行って下さい。この目標に到達していない場合には、再度その教材を精読・音読し、リスニング音源を聴きこんで下さい。

以下では、それぞれのレベル別の推奨参考書を紹介いたします。ここで紹介されている参考書はすべて音源付きなので、文法書も含め、リスニングの学習にも使用していただけます。より詳しい学習方法に関して各レベル別勉強法のリンク先をご参照ください。

各レベル別の勉強法の記事リンク
TOEIC300点レベルからの脱出法!(中学英語からの再スタート)

中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。
⇒全ての基礎を支える英文法を学び直すための教材
どんどん話せる 驚異の中学英語
⇒4コママンガとそれに続く解説のページを読み、さらにDialog(英会話文)を読み込むことで、「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。」を自分の中に定着させます。
長文が読めるようになる中学英単語必修1200
⇒英単語を学ぶ教材。長文が20含まれています。

TOEIC600点レベルに届く最短勉強法(TOEIC600点への道)

高校英文法をひとつひとつわかりやすく
⇒最低2周して下さい。丸暗記することよりも理解することを優先して読み進めて下さい。別冊の回答英文をリスニングCDを使って暗記するまで聴きこんで下さい。
高校英文読解をひとつひとつわかりやすく
⇒最低2周して下さい。丸暗記することよりも理解することを優先して読み進めて下さい。本書を使うことで『高校英文法をひとつひとつわかりやすく』で学んだ内容を定着させて下さい。また、空き時間には復習としてリスニングCDを聴きこんで下さい。P122からの「音読用英文の一覧」は暗唱できるようになるくらいに音読して下さい。
TOEICテスト公式プラクティス リスニング編
⇒易しめのTOEIC L&R試験 Listening Part公式対策本。公式本であるため、英単語の選択が適切であり、実際の試験の問題に近いです。
TOEICテスト公式プラクティス リーディング編
⇒易しめのTOEIC L&R試験 Reading Part公式対策本。公式本であるため、英単語の選択が適切であり、実際の試験の問題に近いです。
新TOEICテスト出る語句
⇒これまで本格的に英文読解の学習をしたことが無い方は、本書を使ってTOEIC L&R試験向けの語彙力を増やして下さい。本書は日常英会話の表現も多く使われているため、基礎の英会話表現を学ぶのにも有効です。

TOEIC800点を徹底分析(勉強法・体験談あり)|TOEIC800点の英語レベルとは?

上記TOEIC600点を徹底分析でも挙げている、「高校英文法をひとつひとつわかりやすく」「高校英文読解をひとつひとつわかりやすく」を学習した後、以下の参考書で問題演習をし、学んだ内容を定着させましょう。

TOEIC(R)テスト 究極のゼミ Part?5 & 6
※アルクにダウンロード音源有り
新TOEIC TEST 中村澄子の千本ノック!即効レッスン1
※Febeにダウンロード音源有り
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上記までの参考書の学習が終わった後には、次の2冊の参考書に取り掛かりましょう。さらに英文読解の精度を上げるため、まず英文を読むこと自体に慣れ、そして、英語の語彙を増やしていきましょう。
TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編TOEICテスト新公式問題集〈Vol.6〉
⇒これら参考書に登場する全ての英語表現を暗記するくらいに繰り返し解きましょう。英文法と同様、解けなかった問題を次回以降確実に解けるようにしましょう。同時に、問題に使われている英文を精読します。一文一文を品詞分解し、
知らない単語・英文表現はかならず辞書もしくは参考書で調べて、暗記するようにします。
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◆ここまでの参考書が一段落した時点で、多読・多聴学習にも着手しましょう。
新公式問題を3冊(新形式Vol.1, Vol.6, Vol.5)を音読・リスニング学習でしっかりと丸暗記するくらいにやりこんだら、次はVol.4, Vol.3, Vol.2, Vol.1と古いVersionのものを軽めに流して取り組みましょう。

TOEIC900点を徹底分析(勉強法・留学体験談あり)|TOEIC900点の英語レベルとは?

上記、800点を目指す段階でも行っていた多読・多聴学習も継続してもらいつつ、新たな英文にも取り組んでいきましょう。
◆TOEIC L&R試験対策のための参考書に取り組む
新公式問題を上記2冊(新形式Vol.1, Vol.6)に加え、Vol.5も終わらせる必要が有ります。
◆TOEIC問題集に加えて、ビジネスに関わる英文を読み込み・聴き込む
例えば、NHKの入門ビジネス英語がTOEIC L&R試験との相性が良いです。他にも900点を目指す人であればNHK英語教材で最難関の実践ビジネス英語に着手されても良いかもしれません。難易度は非常に高いですが、最先端のビジネス事情や洒落た会話表現について学べるのでお勧めです。

また、900点以上を目指すのに必要なリスニングの点数(450点、もしくはそれ以上)を安定的にとるためにはリスニング自体の能力を鍛えることも必要ですが、先読みの速度を上げることも重要です。リスニング能力にだけ頼っているとたまに聞き逃すこともあります。全ての文章を先読みできるようになることでより安定して答えを絞っていくことが可能です。

4)TOEICパート3(part3)の解答テクニック(有効な試験対策とは?)

TOEIC試験でよい点数を取るためには基礎的な英語力を向上させることも必要ですが、同時にTOEIC試験の形式にも慣れておく必要があります。ここではTOEIC L&R試験を受けるにあたって必要十分な、解答テクニックをご紹介いたします。

パート3は使われている単語などは比較的平易なものが多いものの、文章自体の分量がそれまでのリスニングパートに比べて増えること、及び2人以上の間でテンポよく繰り広げられる英語でのやり取りに慣れていない人にとっては会話の内容を理解するのが難しいパートではないでしょうか。

そこで、ここではパート3において正答を選ぶ助けになる考え方、あるいは不用意な聞き逃しを防ぐためのテクニックをご紹介します。

1. マークは塗りつぶさない
2. 設問は対話の中から前半、中盤、後半と順番に出題されやすい(ゾーニング)
3. 先読みが正答率を大きく変える
4. 会話表現(特に省略表現)に慣れる
5. 保持する情報の量を減らす
6. 前の問題をいつまでも引きずらない

1. マークは塗りつぶさない
TOEICの時間配分と解答テクニックについての記事においてもマークを塗りつぶさないことの有効性については書きましたが、特に聞く文章の分量も増えて余裕のなくなってくるパート3においては重宝するテクニックでしょう。

読み上げられる英文を聞きながら、答えも探りながら、マークするということは難しい場合もあります。自分では聞いているつもりでも、より簡単な作業(=意識が集中しやすい作業)であるマークの方に気を取られて、肝心の問題を聞き逃してしまうということも起こりがちです。

リスニングパートで特に困っていない人は音声を聞くのと同時にマークもしてもらって構わないのですが、リスニングパートで難しさを感じている人は音声が流れている間はマークシートにはどれが正答だと思うか分かるように印だけつけておいてしっかりマークするのはリスニングパートが終わった後、もしくはPart4のディレクションが流れている時にしましょう。

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左の列ように全てマークを塗りつぶすのは時間がかかります。
右の2列のようにどれが答えだと思う選択肢か分かるようにだけしておいて、マークを塗りつぶすのはリスニング音源が
流れていない時にしましょう。

2.?設問は対話の中から前半、中盤、後半と順番に出題されやすい(ゾーニング)

設問で聞かれる内容は、(流れる音源の前半部の内容)→(後半部の内容)というように、トークの最初から後の方へと順を追って出題されてくるので、多くの問題は非常に素直であるといえるでしょう。まれに異なる問題もありますが、ほぼ素直な出題のされ方だと考えて間違いありません。

このように考えておくことで途中で分からなくなった時に、それ以降の問題まで全滅することを防ぐことが可能です。最初の部分で分からなくなった場合、2問目の正解につながる情報に集中しましょう。いつまでも聞き取れなかった問題にこだわっていても正答率は上がらないので、潔く次の問題へと集中することも重要です。

パート3では1つの音源に対して3つの質問が出題されますが、それらの質問のトピックに基づいて音源を3つのパートに区切る(ゾーニングする)意識で聞くのが良いでしょう。もし、自分が処理できる情報量を超えそうな場合にはその情報の中に区切りをいれて、それぞれのより小さなまとまりごとに考えていくことが情報処理の際のコツです。このことはリーディングでも当てはまり、パート7対策の記事に詳しく書いてあります。

このようにゾーニングを行うことで、一旦分からなくなってしまっても、やり直しがきくことがTOEICパート3の特徴です。

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途中で分からなくなった時の保険としても有用な考え方です。

3. 先読みが正答率を大きく変える

パート3以降のリスニングパートにおいては試験中の時間をしっかりとコントロールする必要があります。その目的はリスニング音源が流れている最中に質問、選択肢の先読みを可能にするためです。

リスニングパートにおいては全ての英文を聞いた後で、そこから正答を選ぶ際に必要となる情報を探しているのでは、到底時間が足りませんし、そこまで情報を保持しておくのはかなりの困難を伴うでしょう。

そこでリスニングパートでの正答率を上げるためには受動的なリスニングではなく、能動的に自分にとって必要な情報を探し当てていくリスニングスキルが必要となります。そこで必要となってくるのが、質問、選択肢の先読みです。

先読みとは、その設問の音源が流れ始める前に質問、選択肢を前もって読んでおくことです。具体的には1問ずつ先回りして読んでおくペースで試験を進めていくのが良いでしょう。パート3を解く際の流れを示すと以下のとおりです。

ディレクションの間に1問目の質問、選択肢を読む→1問目の音源が流れると同時に1問目を解く→次の問題の音源が流れるまでの間に2問目の質問、選択肢を読む→2問目の音源が流れると同時に2問目を解く

これの繰り返しで、その問題の音源が流れ始める時にはその問題の質問および選択肢には目を通している状態を作り上げましょう。

先読みで得ておくべき情報は次の3つです。

1.何について聞かれるのか(質問のトピック)
まずは質問で聞かれるトピックが何であるのかを確認しておきましょう。そのトピックに関連する話がリスニングの音源の中で始まったら一層集中してください。正答へとつながる情報がその周辺で発信されているはずです。

2.誰の発言なのか
質問で聞かれる内容が誰の発言であるのか分かれば、回答に必要な情報を取捨選択する上で非常に優位に立てます。例えば、男性の発言か、女性の発言かが分かれば検討する必要のある情報量を半分に減らすことができます。特に、名前が入っている場合などは最初からそれぞれの登場人物の名前を意識しておかなければ後からは分かりにくくなってしまうので、注意してください。

3.選択肢間の違い
選択肢を見る際にはそれぞれの選択肢の間にある違いに注目してください。その違う部分がリスニングで聞き取る必要のある部分です。このように選択肢の違いから、音源を聴く際に注目する必要のある情報を絞り込むことも可能です。

理想としては先読みの段階で質問、選択肢共に全て読み終割っていれば万全の状態ですが、そのためには読解力のスピードがそれなりに必要です。目安としてはTOEIC 800点程度の英語力は必要なのではないでしょうか。

英語力がそれに満たず、すべてを先読みする時間がない場合には質問と選択肢の全体をさっと見て、上記の3点のみを確認するのが良いでしょう。

上記の3点を押さえていれば、何について聞く必要があるのかは絞ることができるので、ただ漫然とリスニング音源を聴くのではなく、集中するべきところとある程度流して良い部分を強弱つけて聞くことができるでしょう。

また先読みをしておくことで、問題のゾーニングを行う手助けにもなります。次のトピックを知っておけば、いつまでも最初の設問の答えを探しているつもりだったが、すべての音源が終わってしまったという事態を防ぐことができます。

下記の例では部分的に先読みする際に見るべきポイントを解説しています。

Q. What problem do the speakers have?
(A) Their business cards have not arrived.
(B) Their reservations are for the wrong dates.
(C) Their transportation arrangements are not complete.
(D) Their client in Vancouver is unavailable.

Q. What does the woman offer to do?
(A) Reset a password
(B) Explain a policy
(C) Check part of an order
(D) Send a link to a Web site

(青文字の箇所)発言者および質問のトピックの確認
(オレンジ色の箇所)選択肢の違いの確認

時間がない時は上記のように、内容を絞るために必要な情報だけを先読みで確認しておくと、リスニングの音源の中でどこに注目したら良いのかを見極めることができます。

4. 会話表現(特に省略表現)に慣れる

新形式となり、会話表現や省略表現が増えました。特に省略表現は慣れていなければ、意味を正確に追うことが難しいと思うので、公式問題集の問題から初めて、省略されている場合にも文意を追えるようにしていきましょう。短い表現ほど聞き取りにくく、その短いやり取りの間で今までとは全く逆の展開に発展することもあるので気をつけてください。

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”(They have) mostly small folk groups”と省略がされています。
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ここも"Yes, there is (room on the train for...)"と省略がされています。
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「so」「one」「that」など、前の内容を受ける語が連続して続いています。
話の内容が追いにくくなるので、気をつけましょう。

5. 保持する情報の量を減らす

リスニングでは次々と入ってくる情報を処理しなければなりません。しかし、それらの情報をすべて保持しておくことは難しいでしょう。ですので、問題の答えを見つけ次第に回答して、保持しておく必要のある情報の量を減らしていくようにすることが重要です。

当たり前のことですが、リスニングパートを解いていく時の理想は、聞いた瞬間にわかることです。そのためしているのが先読みであり、先読みにより聞いた瞬間に答えが分かる状態にできれば、設問を音源が読み上げている間に次の問題の質問と選択肢を先読みすることができます。

また、聞いた時に分からなかった問題を後から時間をかけても分からないことが多いです。ですので、これもゾーニングと関連するテクニックですが、最初の設問のゾーンが終わったら、そこの部分に関しては気にせずに次のゾーンの内容に集中しましょう。分からない問題に関する情報を保持し続けるより、今流れている音源に集中した方が良いです。

いずれのケースにおいても保持する情報の量を減らしていく方向へと働きかけることが重要です。

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時間の経過とともに矢印で示しているように音源が流れていきます。

上の図では左から右へと1問の中で音源が進んで行く過程と意識の変遷を図示しています。一番左の図は開始直後です。開始直後は最初の質問に対する情報が流れているので、その部分に集中しましょう。

そのあとは、次の質問のトピックに話が移ってきたら、2つ目の質問とそれに対応する情報が流れてくるゾーン2の部分に集中しましょう。この時には1つ目の質問の答えを出せていたら、それに対応するゾーン1の情報は捨ててしまって大丈夫です。

また、さらに次の質問のトピックへと話が移ったら、その部分にのみ集中するようにしましょう。

6.前の問題をいつまでも引きずらない

リスニングにおいては一度聞いて分からなかった問題が後から考えて分かるようになる確率は低いです。ですので、試験中に同じ時間を使うのであれば、聞いてみてよくわからなかった問題について考え続けるよりも、次の問題を万全の状態で迎えられるように準備に時間を使った方が正解できる確率が高まります。

ここでいう万全の状態とは、その問題の質問、選択肢を先読みして、聞かれる内容、誰の発言か、選択肢間の違いなどを認識できている状態のことを示します。ですので、よくわからなかった問題は潔く諦めましょう。それよりも、次の問題を先読みして迎える、解答のリズムを整えることの方が重要です。

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-11-15-14-16-40上の図でグレーのラインの箇所のようにある問題の終わりまで音源を聴いた後でも正答が分からない場合には、
その問題に関して悩むよりも次の問題の先読みなど準備へと時間を使いましょう。

5)リスニング力を中心にTOEICスコアを上げた生徒体験談

リスニング力を中心としてTOEICスコアを上げた生徒の体験談を紹介します。彼ら・彼女らがどのように勉強したのか、リスニングパートでお悩みの方は是非ご覧下さい。

以下の体験談を読むと、リスニング力を上げた生徒の方には、サウスピークで定めている音読の学習(リスニングと音読を交互に繰り返す、学習方法)に真面目に取り組んでいただいた方が多いことに気づいていただけるでしょう。

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6)サウスピークのTOEICに対する取り組み

サウスピークではTOEIC LR試験のリスニングパート対策としても、英文法の学習、語彙の拡充を中心に据えています。これもリスニング力と英文読解力が大きく結びついているためです。

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リスニングで読み上げられる文章を読んで理解することができなければ、聞いた時に理解することはできません。まずは英文法・語彙の学習に取り組むことで、TOEIC リスニングパートの解答に必要な文法知識を漏れ無く習得します。

1. 高校で学ぶ英文法の知識習得⇒2. 語彙の習得、英文読解練習⇒3. TOEIC リスニングパート対策

そのためサウスピークでは上記の順番で学びます。

「リスニングを対策するために英文法・語彙の学習から始めなければならないのか…」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、他の学問と同じように、英語も基礎の着実な積み重ねが最終的に大きな力の差に結びつきます。そして、リスニングパートにおいても最も基礎となるのは英文法の理解と豊富な語彙です。

サウスピークのカリキュラムの特徴の1つとして、英文法・英文読解の学習に用いる参考書は全て音源が付属している書籍を採用しています。ですので、英文法・英文読解を学習する際に同時にリスニングの学習も行うことができる学習プランを用意しています。リスニングと英文読解の学習が独立しておらず、並行して行うことができるので、より効率的に学習を進めることが可能です。

また、「自分で発音できる音は聞き取ることもできる」の考えの元に、発音矯正にも力を入れています。実際に自分で英文が音読できるようになることで、英語独特のリズムや、強弱、単語同士が連結する部分の音の変化も聞き取れるようになります。このような本来独学であれば難しいリスニング対策が可能なのも、発音矯正に定評のあるサウスピークならではの取り組みです。

参考記事:英語発音矯正レッスン?フィリピン語学留学で最も効果的なレッスン?

英語を第2言語として学ぶ私たちにとってリスニングの対策は、「長時間英語を聞いていたら自然と英語が聞けるようになった」というレベルよりも遥かに上のレベルで行う必要があります。

パート3のリスニングが無理なくできるようになれば、会話に参加する上での基礎的なリスニング能力が備わっているといえるでしょう。ぜひ、本記事を参考に日々の学習を継続してください。

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執筆者
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Shun

サウスピーク・ウェブマーケティングインターン。医学部医学科5年生(現在休学中)。インターンの傍でIELTs7.0以上取得、イギリス留学を目標に英語の勉強も継続中です。Twitter IDは@shun_taro_san