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【この記事のポイント】

  • インドネシアで働くには英語は必要最低条件
  • 他の国にもいきたいなら英語はマスト
  • セブ留学が発展途上国に対する免疫になった
  • 日本では考えられないミスが多発する
  • 業務を通して二国間の文化的背景を埋めている

 

サウスピーク卒業後に海外就職活動を行ったKiyotoさんは、インドネシアの日系製造業にて内定、現在既に働かれて数ヶ月が経過しました。そんなKiyotoさんに、現地での生活はどのようなものか?インドネシアでどのように働かれているのか?を伺いました。(神農)

「チャンスの多い場所で働きたい」年功序列の日本企業を抜け出してインドネシアで就職を決めたKiyotoさんの海外就職体験談

インドネシアに骨を埋めるならまだしも、他の国でも働く気があるならTOEIC700点レベルまではやっておくべき

ーー前回インタビューさせていただいてから、はや半年以上が経過しました。改めて、現在のご状況をお伺いできればと思います。まずは一番気になる語学力の点についてお伺いしたいです。

私はTOEIC785点までサウスピークで到達してから、ジャカルタへ渡りましたが、今のところ自分の英語力について問題を感じることは特にありません。自分の所属している部署のインドネシア人社員は英語を話せるので、仕事では基本的に英語を使えているのが現状ですね。

但し、一緒に働くインドネシア人社員の英語の発音は訛りがひどいですし、そこまで英単語を知らなかったりします。彼らにとっても日本人と同じように、英語は第二言語でしかないんですよ。例えば、日本語英語にすらなっている「promise」という単語を知らない担当者がいました。インドネシア語では「janji」という単語に当たるのですが、さすがに驚きましたね。

ーーなるほど。そうなると英語力があっても有効でない気もしてきます。インドネシア就職で英語力はあったほうがいいですか。

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↑Kyotoさんのサウスピーク留学時代(右)。

あったほうがいいですね。だって、最初からインドネシア語できる日本人なんて多くありませんから。インドネシアで働くには英語だけではきっと仕事しにくいんですが、英語さえできなければそもそもコミュニケーションは成立しません。インドネシア語が堪能な方が最初からインドネシア就職を狙うなら、また事情は違うでしょうけどね。

まあ、インドネシアで一生働く覚悟があるなら、最初からインドネシア語を学んでインドネシア就職するのもアリだと思います。ただ、多くの人はキャリアを積んでいく上で、他の国でも働きたいでしょうし、そうなると英語を早い段階でできるようになっておく方が良いとは思います。

ーー確かに、そうですね。インドネシア人と英語を使って働くなら、どういうことが英語でできる必要があるんですか。

英語で自分の意見を相手に伝えることです。もっと言えば、「相手に伝わるように伝えること」ですね。管理職レベルはまた違いますが、現場レベルのインドネシア人は英語力が低いことが多いです。この場合、ある程度工夫して伝えなければいけません。単語を理解できるものに変えたり、文法や構文を変えたり、絵を描いたり、伝えるための工夫が必要です。

ーー英語で工夫して伝えられるというのはTOEICの点数で言うと、何点レベルなんでしょうか。

これができるレベルというと、やっぱりTOEIC700点くらいはないと厳しいんじゃないかと思います。英語力が低いのに、伝える工夫をしてやっていける人なんてごく少数なのではないでしょうか。TOEIC600点下回っている段階で、工夫して外国人に伝えられるほど引き出しを持っていることは考えにくいです。

英語が使えて問題なくインドネシア人と働けるのであれば、その後に必要なのはインドネシア語ですね。今私も少しずつ取り組んでいます。一度英語を学んでいるとインドネシア語も学びやすいですし、なにより、インドネシア人社員への伝わり方も違います。

「綺麗」と「汚い」が混在するジャカルタ。セブで満足に暮らせれば、ジャカルタでは暮らせる

ーー英語の次は、インドネシア語ですね。ところで、数ヶ月仕事しながらジャカルタで暮らしてみて、いかがでしょうか。

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↑Kiyotoさんの暮らすコンドミニアムの一室。

自宅はジャカルタ市内にあるコンドミニアムの1部屋を借りていまして、外国人が住んで申し分の無いところに住まわせて頂いているので、問題を感じません。歩いてすぐの所に日本食スーパーもありますし、日本人経営の美容室や、外資の飲食店があるショッピングモールがあります。徒歩で全て住んでしまう環境ですね。

ーー十分過ぎますね。

ただ、5分も歩けば汚い道路が広がっていて、排気ガスも凄いです。インドネシア・ジャカルタは、その差がものすごく激しいと感じますね。ジャカルタで働こうと思ったら勿論目にするのは綺麗な環境だけではないので、そういうところでも暮らしていけるかどうかが、ひとつの試金石になるでしょう。

ーー汚いところも許容できるかどうか、ですね。

私はサウスピークでフィリピン・セブ島で3ヶ月留学していました。セブ島もそれなりに汚いです(笑)あの環境でも問題なく暮らせていたので、インドネシアでも別に問題はないと考えていましたし、現時点で何も感じることはありません。発展途上国に適応できるか不安な方は、英語力向上も兼ねてサウスピークに留学して、セブ島に対してどう思うかを試しても良いと思います。

「日本では考えられないようなことが起きるインドネシア」で、日本人改善担当として働く

ーー現在はどのようなお仕事をされているのですか。

日系製造業にて、日本人の生産管理アドバイザーとして勤務しています。製造業の企業というのは、みんな何かの製品を日々製造し、顧客に納入しています。その生産計画を管理する仕事が本来生産管理と呼ばれる仕事なのですが、当社ではインドネシア人担当者がその職を担っているんですね。私はその「生産管理業務の改善」を行うことを期待されている役職になります。

ーー前職でのご経験を生かす形で仕事をされているんですね。

そうですね、新卒で入社した製造業の会社で3年程度生産管理として働いていたので、要領としては元々知っている業務です。但し、今回は現状を改善しなければならないという責務がありますので、大変ですね。

ーーはじめての海外就職、ご苦労されることも多いかと思います。どのような点で苦労されていますか。

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今苦労しているのは、日本では考えられないようなミスが発生し、関係各所に迷惑をかけている現状に対応することですね。例えば、この前は2ヶ月後までに製品を顧客へ納入するという仕事があったんですが、納期まで残り1ヶ月にして製品を製造するのに必要な資材が手元にない、という事態が起きました。

結果、日本本社に連絡をして協力を仰ぎ、日本から資材を急ぎで輸入させてもらいました。ちなみに、この緊急対応のせいで通常の7倍程度のコストがかかりました。

ーー7倍ですか・・・こういうことはよく起きるものなんですか。

割とよく起きていますね(苦笑)。

ーーなぜそういうことが現場では起きるんでしょうか。

やっぱり業務に対する感覚が圧倒的に日本とは違うからでしょう。彼らの仕事のペースと、日本側から求められるペースでは、歴然たるギャップがあります。例えば、顧客は日本企業なのですが、日本なら9時に納入するというなら、必ず9時に納入しなければいけません。それが現地のインドネシア人従業員達は、9時に未だトラックが出発していなくてもへっちゃらなんですよね。あと5分!とか言って(苦笑)

この2ヶ月くらいで「この状況を改善するのが自分の仕事なんだ」と明確に腹落ちしました。

共有していない文化的背景のギャップを埋める仕事

ーーKiyotoさんの仕事を一言で表すと、どのようなものになりますか。

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一言で言うと、業務を通じて「共有していない文化的背景のギャップを埋める」ことだと認識しています。当社も日本企業ですし、顧客も日本企業なので、日本企業として仕事をすることが求められます。

日本的な商習慣で仕事できないと、それはローカル企業なんです。このままだとお客さんを失うこともあり得ます。ということは、ここがインドネシアであろうがどこであろうが、日本品質の仕事ができるようにしないといけません。

インドネシアはとてもゆっくりとした時間が流れている国です。それは日常生活でも強く感じることです。例えばスーパーに行っても、お客さんがお札を数えるのに手間取っていたら、日本だと店員ですらイライラすることがあるじゃないですか。しかし、インドネシアはそんなことないんです。人を待つことは別にストレスではないんですよ。

ということは、人を待たせることも何とも思っていません。終わっていないのだから、仕方がない、結局そういう意識で仕事をしているのだと思います。ただ、そんなインドネシアであっても日系企業で働く以上、彼らにも学んで貰うことはありますね。

唯一、笑顔に救われる

ーーなかなかハードな労働環境ですね。とてもやり甲斐がありそうです。一方で、インドネシアで働いていて、これは良いなと思うことはありますか。

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みんなとにかく、よく笑うところですね。男性も女性も、笑顔がとてもチャーミングで、こちらが仕事で焦っていても、思わず心がほっこりします。例えば、現場でできていないことについて事務所で担当者とガンガンやりとりしていても、その後現場の若いインドネシア人社員に進捗確認していると、その会話でだけでも癒やされんですよ。最近どう?うまく製造できる?なんて聞くと、満面の笑みで、ちゃんと出来ていますよ!と製品を見せてくれます。

日本の現場だと、言い方は悪いですが「目が死んでいる」人なんかも居ます。一緒に居るだけでこちらも気分が落ち込んでくるような人達も社内にいたんです。でもインドネシアでは違います。みんなとても楽しそうで、幸せそうです。インドネシア人の人々がそういう国民性だからこそ、こういうハードな仕事もやれますし、一緒にやっていきたいと思えるんですよね。

まあ、中国駐在を経験した社員の方が言うには、「仕事の品質は中国より全然酷い」そうですが(笑)

ーー最後に、これから海外就職したい人達へメッセージをお願いします。

この記事を読まれる方々はサウスピークでの留学を検討されている方々だと思いますが、海外就職を目的としてサウスピークに行かれるのであれば、ぜひ英語漬けの生活を送ってみてください。

私も当時、まさに英語漬けの生活をしていましたが、あの経験は今に生きています。英語漬けの生活をしていると、英語を話さないという選択肢はないわけです。インドネシアでも、伝わらなくて日本語使ったところで、誰にも伝わりません。外国で仕事をする、暮らすとはそういうものなのです。

あと、働いてみて改めて実感しましたが、外国人と外国人として働くなら、コミュニケーションを十分にとることがとても大切です。その際に必要となるのが、言語です。仕事では積極的に話すことが大切なにに、言語に自信がないと、ついついコミュニケーションも奥手になってしまいます。自信を持つには、語学力です。

是非、サウスピークの英語漬けの環境で全力で勉強し、英語力を身につけて海外に出てください。