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前回の記事にて、新卒入社した企業の退職、そして留学先の決定までの経緯をお話しました。今回は留学開始してからのセブ&シドニーでの経験を紹介したいと思います。

尚、セブ島のサウスピークでの勉強について、私がどのように取り組んだか、どのような成果を挙げたか、どのように感じていたかはサウスピークのHPにも体験談として掲載頂いていますので、興味のある方はそちらをご覧ください。本稿のセブ島体験については、上記体験談で触れていない部分をまとめてお話しようと思います。

【この記事のポイント】

  • 負けず嫌いな性格がルームメイトとの競争意識を芽生えさせた
  • シェアルームで様々な国の人と関わり、英語の偉大さを痛感した

 

【こんな大量の教材こなせるわけがない】

セブ島へ飛ぶ3週間程前のことです。(今だから言えますが、)サウスピークの担当者から学習カリキュラムと使用する教材リストを渡された際、そこには私が滞在する12週間での勉強の進め方と取り組む教材の勉強方法と順番が記載されていました。

教材を購入するべく冊数を数えたところ20冊以上がリストアップされていました。

※もちろん使用する冊数は滞在日数、勉強目的などによって異なります。

(いったいどんなペースでこなすんやコレ。。。)

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※実際に学習に使用した教材たち。
(ちなみにここに写っていないのが他に2〜3冊あり)

3ケ月でおそらく中学校、高校6年間で使用した英語教材よりも多い冊数であろう量に、一瞬心が折れそうになりました。

「860点を目指すのであれば、SW対策を行う時間はないかもしれません。」

(いや、そんな風に言われたらTOEIC860点とってSW対策もやりきりますよ!!!)

と、私の心の負けず嫌いな部分にクリーンヒットし、全ての指定教材をこなす決意をしました。

【1日10時間のプレッシャー】

ついにサウスピークでの留学が始まり、基準として掲げられている1日平均10時間の勉強時間を最低ラインとして計画を立てていました。

留学直前の決意はあったものの、それでも予期せぬ理由で、私は最初の数週間その10時間を達成できずにいました。それは、、、

(この留学が終わったとき目標を達成できているだろうか。。。)

と勉強している間中、頭の中でその台詞が浮かんだまま消えないのでした。いくら目標を立てて思い切って仕事を辞めたとはいえ、留学での目標を達成してもその先の再就職のこと、さらにその先のキャリアアップのことなど、色々な人生計画の成功が、その第一歩が、この勉強にかかっていると思うとそれが集中力を奪い、予想以上に疲弊してしまっていました。

【自称元プロ浪人あらわる】

そんな予想外の重圧だらけの留学生活に、転機が訪れました。それは留学1週目を終えた私の部屋に新しく入ってきたルームメイト。サウスピークには1人部屋もありましたが予算の都合もあり、3人部屋を選んでいました。彼の登場で、また私の負けん気に火がつき始めました。ここでは彼の名前はタカとしましょう。タカが来て2週目に入った頃、私は彼に尋ねました。

私「1日どれくらい勉強してんの?」

タカ「11時間くらいかな、13時間いけると思ったけどキツいなぁ。」

私(!!!???)「よくそんな出来るなぁ。俺8時間とかだわ・・・」

タカ「俺、浪人してたからね、元プロ浪人みたいな。1年間受験勉強だけやってたプライドあるから。あのときもう少し遊んでてもよかったかも。ははは」

私(・・・・・。)

(負けられん!!!)

とは思ったものの、そうすぐには人間ってエンジンかからないもので、留学開始して4週間後、最初のTOEIC試験を控えた週に、やっと1日10時間を超えるようになってきました。もちろん時間ばかり稼ぐのではなく、他の生徒の方々の体験談や、カリキュラムのコメントを参考に考えながら勉強に取り組みました。「サラリーマンの頃は1日14時間仕事していることだってあったんだ!」という意地も後押ししてくれていたように思います。

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ともあれ、私の体験談にて紹介している内容以外にも、タカのような一緒に勉強している生徒の方々の姿勢や、会話から得られる刺激は私の成果にとても良い影響を与えてくださったと思います。12週間という期間で英語力を付けるだけでなく、継続的に勉強に集中する姿勢を学べたのは大きな収穫でした。

なんとか英語力については目標を達成し、サウスピーク卒業後、直接シドニーへ飛びました。

*KoheiさんはサウスピークでTOEIC(R)865点、TOEIC SWは320点を達成しました。

【英語のちから】

シドニーのホームステイ先へ到着して、早速シドニーという街の洗礼を受けることになりました。ホストマザーの英語が聞き取れないのです。ここで、「あー、オーストラリア英語って訛りがとても強いからでしょ。」と思った方、はずれです。オーストラリア英語の訛りは疑うべくもないですが、そのときの“英語”はその予想の斜め上を行きました。実は、ホストマザーがペルー出身だったのです。スペイン語訛りのそれは、私にとってものすごく異質でした。むしろ生粋のオーストラリア人のホストファザーの英語の方が聞き取りやすいほどでした。

また、留学後半に住んでいたシェアルームですが、異文化の中に身を置くのが好きな私は、フランス、イギリス、カナダ、台湾、韓国、ニュージーランド、チリなど様々な国の住人のいる物件を選びました。この選択は本当に良い勉強になりました。英語の訛りは様々で、ルームメイトからはイギリス人同士でも地域が違えば全く通じないこともあると教えてもらいました。

とはいえ、英語が話せる、聞けるというだけでこんなにも色んな国の人々(書いていませんが留学中は上記以外の多くの国の人と話す機会がありました)と会話ができたことで、英語のちから、共通言語があることの凄さを体感しました。それによって得た情報、メディアではなく彼らの生の声で語られる彼らの故郷の生活の話は、百聞は一見に如かずのごとき衝撃でした。

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※ルームの共有エリア(キッチン&ダイニング)

【移民の街だからこそ】

シドニー留学の目的であるTESOLコースを受講した学校でも色々な発見がありました。気になるTESOLコースの詳細は次回にとっておきまして、私が印象に残っているのは、Discrimination Laws(差別撤廃条約)に関する講義でした。このコースでは語学教育に関するものだけでなく、オーストラリアで働くにあたって知っておくべきこととして、双方向の講義形式でDiscrimination Lawsについて学ぶ事が出来ました。

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※留学先の学生窓口にて

日本と違ってオーストラリアでは「年齢」「性別」「障害」「人種」の4項目において個別に定めてあるのですが、その制度に則ってCV(履歴書のようなもの)には顔写真、年齢、性別等を記載しません。実際採用までに面接はあるわけですから、CVだけで是正できるものではないと思いますが、移民の街だからこそと思える反映の仕方だなと感じました。

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※ニューサウスウェールズ州立図書館の勉強スペース

ちなみに、上記のテーマ以外に、主に英語教授法に関わるテーマで講義を行うのですが、全ての講義は講師と私たち生徒との双方向の授業が徹底されており、これはTESOLコース受講者(将来の英語教師)が身につけるべき重要なスキルの1つでもあります。授業の8割方がクラスメートとのディスカッション、残りはほとんど講師と生徒とのQ&Aです。この場合のQ&Aは講師が生徒の理解度を計るために講師が質問し、生徒が答えるというものです。(もちろん生徒が疑問点を尋ねることはあります。)

私が学生時代では体験した事の無い様々な生徒へのアプローチがあり(これについては次回お話します)、毎回の講義が発見の連続でした。

【オージーサイズ】

なんといってもシドニーは眺めがいいです。あまりの眺めの良さにシェアルームは海から徒歩5分のところを選んだほどです。といってもシドニーの中心街からなら歩いて20〜30分ほどでオペラハウスまで行けます。オーストラリアには観光地として有名な都市が色々ありますが、私が滞在したシドニーだけをとっても十分に楽しめる街でした。先に挙げたオーシャンビューだけでなく、図書館、博物館、植物園などなど、日本と違うスケールに圧倒されるばかりでした。

スケールといえば、クラスメートとレストランでラザニア1品頼んで2人ともお腹いっぱいになるほど特大サイズが出てきたこともありました。日本のレストランの感覚でパスタとピザと。。。なんて頼んでいると大変なことになる可能性があるので注意が必要です。

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※オペラハウスの目の前から

【見えていなかったもの】

留学を通して得られるものについて、TVやWEB上で「語学力が向上した」、「視野が広がった」、「異文化理解が進んだ」などのコメントは聞き飽きた方も多いのではないでしょうか。それでも留学を考えている方に、迷っている方に知っておいて頂きたいのは、「自分の感情に素直になる」ということです。

留学中に遭遇する、今まで受けた事のない刺激は自分が知らなかった「自分自身」を露わにします。広大な土地を見渡したその人の気持ちはその人自身にしか分かりませんし、日本語が一切通じない環境に何を感じるかもその人だけが知ることの出来る大切な情報です。留学というのはそういう自分の感覚を力強く感じることのできる機会だと思います。私の場合は、「何故会社を辞めて留学したのか」「なぜ英語を重要視しているのか」など自分自身の行動の背景を、留学を通してよりくっきりと見つけることが出来たように思います。

さて、次回の記事ではTESOLコースの詳細や、クラスの様子について、そして留学を終えた今後のお話をしたいと思います。

⇒ 第三回 第三回TESOL&留学その後編