今回は「国際協力×スポーツ」を軸として活動を行っているKoichiさんにお話を伺いました。

インタビューに協力してくださったKoichiさん

Koichiさんの大学生活

  •  大学1年8月 / カンボジアの学習ボランティアに参加
  •  大学2年8月 / セブ島の運動会に参加
  •  休学 4月〜6月 / サウスピークでフィリピン留学
  •  休学 7月〜翌1月 / セブでスポーツを通じた教育支援のインターン
  •  大学3年8月 / クラウドファンディングで41万円集め、ノルウェーにて「ホームレスワールドカップ」の調査を行う
  •  現在(大学在学中) インドでスポーツを通じた教育支援のインターン

【この記事のポイント】

  • 生まれた場所によってチャンスの量や質に差があることに不条理を感じ国際協力に興味を持った
  • サウスピークで培った英語力でセブでインターン
  • インドでのインターンで第3言語の必要性を感じた

「国際協力×スポーツ」をしたい。でも英語で言いたいことを正確に言えないので、フィリピン留学を決意

– Koichiさん、こんにちは。よろしくお願いいたします。

よろしくお願いします。

―今はインドのNGOでインターンをされているということなのですが、それまでの経緯を教えてください。

はい。きっかけは、大学1年の夏にカンボジアで学習ボランティアに参加したことでした。

カンボジアで学習ボランティアに参加しているKoichiさん

そこでは、人の幸せは経済指標だけでは測れないことを肌で感じました。同時に、子どもたちの教育や文化活動などの機会が圧倒的に足りていない事実も目の当たりにしました。

自分は保育園の年長から高校時代までサッカーをして何不自由なく生活していたのですが、彼らの生活とのギャップに感化されました。 そこで初めて「生まれる国や地域によって、ライフチャンスの質や量が異なる」という世界の不条理を体感し、国際協力に興味が湧きました

そして1年後の大学2年の8月に、セブで運動会を開催しました。

―運動会ですか? 

はい。子どもたちのために学生主導で運動会を開催するプログラムです。友だちと一緒に1つの目標に向かって努力する姿、その目標を達成する姿を目の当たりにして、スポーツが人にもたらす教育的価値を感じました。

また、子供だけでなく、親や地域住民も巻き込むことができるスポーツの集客性にも共感し、「国際協力×スポーツ」に関心を持つようになりました

セブで開かれた運動会での集合写真

そこで、その半年後からセブで、セブンスピリット(NPO法人)でのインターンをすることに決めました。仕事内容は子どもへのスポーツ指導です。

しかし、その当時は英語力にそこまで自信がなかったのでフィリピン留学をすることにしました。

―留学前までは英語に触れる機会はなかったのですか? 

いえ、大学1~2年のときは大学内にある「英語村」というところに毎日参加していました。参考:ようこそ桐蔭英語村へ

授業の合間に通い詰めて、英語を話すことに対する抵抗はなくなったんですけど、相手の質問に対して「言いたいことを上手く答えられない」状態でした。文法を完全に理解していないまま話していたことが原因だと思います。

だから「3ヶ月サウスピークに留学して、正しい文法を理解した上で言いたいことを9割言えるようになろう」という目標を立てました。

―留学の前後で、英語力にどういう変化がありましたか? 

フィリピン留学の前後で、英語力が飛躍的に伸びたなと感じています。留学中にフィリピン人講師とケンカをしたことがあったんですけど(笑)、その際に言いたいことを論理立てて英語で言えたときに、英語力の伸びを実感しました。

ー英語でケンカできるのはすごいですね。高い英語力がないと、できないことだと思います。

卒業式。サウスピーク プレミアム校舎のプールサイドにて、フィリピン人講師たちとの1枚

―留学前にできなかったとおっしゃっていた「文法を理解した上で話すこと」は、克服できましたか? 

はい、文法を理解して話せるようになりました。 留学前は感覚で英語を捉えていたので、文というより単語でスピーキングしていた感覚がありました。リスニングも単語を聞き取って理解するという感覚でした。

しかし留学後は文法を構造的に理解し、かつ会話のパターンを叩き込めたおかげで1文が長くなったと思います。ライティング、スピーキングに限らず。

それによって深い会話、例えば関心のある社会問題の話を長時間できるようになりました。3ヶ月の留学で伸ばした英語力が、その後の海外インターンに活きたなと実感しています

セブでのスポーツを通じた教育支援のインターンを経て「国際協力×スポーツ」の軸が定まる

―サウスピークに留学したあとのお話を聞かせてください。

当初の予定通り、セブで7ヶ月間インターンをしていました。セブンスピリットで、セブに住む子どもたちにスポーツの機会を提供するお仕事でした。

サッカーをしている、セブの子どもたち

子どもたちがスポーツを通して「小さな成功体験を積み重ねて少しずつ内面が変わっていく過程」に関わることができました。自分の好きなスポーツを用いて社会に大きなインパクトを与えることができると確信した大きな経験にもなりました。

―セブの子どもたちに、英語で上手くスポーツ指導を行うことはできましたか? 

そうですね。スポーツ経験の少ない子どもたちへも身体運動を細かく指導できたので、サウスピークでの英語学習は有意義だったと実感しています

セブンスピリットでのインターン最終日。ドッジボール大会にて、子どもたちに英語でルール説明をするKoichiさん

このインターン生活を通して「国際協力×スポーツ」に対する「興味」が「確固たる軸」へと変わりました

クラウドファンディングで41万円を集めて向かったノルウェー

―帰国後にノルウェーに行かれたんですよね? 

そうですね。クラウドファンディングで資金集めをしてノルウェーに行きました

―いくら集まったんですか? 

41万円、支援していただきました。

―そんなに集まるものなんですね! 

知り合いに頼みまくりました。

※Koichiさんがクラウドファンディングをした際のサイトがこちらです。スポーツで社会課題を解決するノウハウを学びに行きたい!

―ノルウェーではどんな活動をされていたのですか? 

ホームレスの方のみ出場できるストリートサッカーの世界大会「ホームレスワールドカップ」の見学に行きました。

ホームレスワールドカップの代表を統括している各国の団体は、自国でもサッカーを通じた社会貢献をしています。彼らが一堂に会する場の視察に行き、インタビューや大会観戦などを行うことで「国際協力×スポーツ」を推進するためのヒントを得られると思って、渡航を決めました

インタビューをしたのは、インド、香港、アメリカ、カンボジア、韓国の5ヶ国のスタッフです。団体の設立背景、ビジョン、現場で配慮しているポイントなどを聞きました。

インタビューをしたときの様子。写真中央に座っているのがKoichiさん

特にインドの団体「Slum Soccerは僕が対象にしたい子ども・青少年の支援をしていました。また、近隣の学校や国際組織等とも連携を組み、多岐に渡る活動を展開していることに共感し、その場でインターンを申し出ました

一緒にインタビューを行ったご友人(左)、Koichiさんがその場でインターンの申し出をしたインドの団体のCEO(中央)と、Koichiさん(右)

―そこで今のインターン先のCEOと出会ったのですね! Koichiさんのように高いレベルで先を見据えてインターンの仕事選びをする人は少ないと思います。

78倍の倍率をくぐり抜け、トビタテで奨学金をもらう。インドに渡って、スラムの子どもにサッカーを教えるインターン

――そうして現在に至って、インドでインターンをされているんですよね。どんな仕事をされているのですか?

インドで貧しい環境にある子ども・青少年にサッカーを通じた教育を行なっています。この仕事を通して、彼らの人生を彼ら自身で変えるサポートができると思っています。

―具体的にはどんな活動内容なのでしょうか? 

近隣の学校でのサッカー指導やそのプログラム開発、SNS運用、アンケート項目の入力など、いろいろなことをしています。

インドでのインターン中。スタッフとの1枚

―ちなみに生活費とか結構かかると思うのですが、金銭面は大丈夫ですか?(笑) 

トビタテで返済不要の奨学金をもらいました倍率は実質約78倍でした。

かなり倍率が高かったのですね。なぜ採用されたのだと思いますか?

「自分の人生ビジョンを遂行するために留学が必要だ」ということを、これまでの自分の人生のポイントを振り返りながらストーリーのように面接官に伝えられたからです。

トビタテの先輩で留学のアドバイスを仕事としている人がいて、その人が提唱している「物語理論」をフルに活用してました。

まず、伝えたいことは1つに絞りました。「これがしたいです!あれがしたいです!」と要点が複数あると、「結局何がしたいの?」となるので。 そして、これまでの経験や感じたことから留学に関連するポイントだけを抽出し、ストーリーに落とし込みました。

―なるほど。「倍率が高く難しい」と言って応募する前から諦めてしまう人は多いと思います。かくいう私もすんなり諦めたので、参考になります。

何より、まずは行動することと、そうした経験を内省することが大事です。 そして経験や感じたことのうち、何が今の自分を形成してるかを考えるといいです。その結果、留学の必然性が出てくる人もいれば、そうではない人もいるかもしれませんが、それはそれでいいと思います。

トビタテでは留学の必然性を見られるので、要点をストーリーのように伝えるといいと思います。現在は過去の出来事の連続の中にあるので、上手く内省できれば、勝手にストーリーが出来上がっているはずです。 キーワードは 「要点(留学のテーマ)を絞る」 ことと、 「ストーリー」

―インドで働いていて、大変なことがあれば教えてください。

働き始めて1ヶ月なので思い当たらないんですが、僕の活動地域では英語が意外と通じないことです(笑) 子どもにサッカーを教えるのも、英語が通じないので現地スタッフの通訳なしでは行えません。

子どもたちにサッカーの指導をしているKoichiさん

―英語、意外と通じないんですね。

第3言語の重要性を感じています。世界には、トリリンガルはわんさかいますからね(笑)

スポーツを通して、開発途上国に住む子ども・青少年が社会的・経済的に自立するためのサポートがしたい

―今後の目標を聞かせてください。

サッカーなどのスポーツを通して、開発途上国に住む子ども・青少年が社会的・経済的に自立するためのサポートがしたいです。そのために、国際協力を行うNGOや国際機関で活動したいと思っています。

僕は13年間のサッカー生活を通してコミュニケーション能力や自己肯定感、ひたむきに何かに取り組む力を得ました。こうした力は、貧しい環境にある人の人生を変える一助になると思っています。ホームレスワールドカップはまさに、その力を利用しています。

なので、スポーツを通じてそうした力を育めるような環境を整備し、生まれる環境に関わらず、人生の可能性を広げられる社会を実現したいです。

セブでのインターン最終日に、子どもたちとの1枚(Koichiさん写真中央)

―そこまで将来が見えているんですね。素晴らしい目標だなと思います。

今英語を学んでいる人やこれから留学へ行く人に、メッセージをお願いします。

英語を学ぶときは「その先にある世界」を“超具体的”に意識してほしいです。よく言われますが英語はツールなので、「英語を使って何をするか」をイメージするといいと思います。そうすればモチベーションも上がると思います。

―Koichiさんのように、若いのに目標が明確なのはすごいですね。これからも将来に向かって頑張ってください。応援しています! 

サンペドロ要塞の公園(セブ)にて、子どもたちに囲まれるKoichiさん(中央) 今後の益々の活躍をお祈りしています!

まとめ

仕事で使えるレベルの英語力をフィリピン留学で身に付けたのちに、開発途上国の子どもたちのため活動しているKoichiさん。皆さん、「なんかすごい人だな」と感じられたのではないでしょうか。

しかしKoichiさんも、大学1年のときにカンボジアでボランティアをするまでは、開発途上国の支援をするようになるとは思っていなかったようです。

彼のように、”なんかすごい活動をしている人”(カンボジアの学習ボランティア→セブ島で運動会を開催→フィリピン留学→セブでスポーツを通じた教育支援のインターン→クラウドファンディングで41万円集め、ノルウェーにて「ホームレスワールドカップ」の調査→インドでスポーツを通じた教育支援のインターン)であっても、

何も知らない状態から踏み出した一歩で関心ごとを見つけ、強みであるスポーツを紐づけることで自分の道を切り開いたのだ」ということですね。

Koichiさんのように、何か行動を起こしてみることで人生の目標が見つかることはあると思います。そしてもし、それを叶えるために「英語」が必要ならば、サウスピークにその目標達成のお手伝いをさせていただけると幸いです。

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