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・シンガポールはGDP世界1位で多民族国家

・シンガポールは物価が高い

・日系企業ではないため年功序列がなくモチベーションになる

・月末以外ほとんど残業もなくまとまったやすいが取れる

前回までは、TOEIC250点から7ヶ月フィリピン留学をし、その後シンガポールにて就職するところまでについて書きました。今回はシンガポールでの仕事と生活についてです。

↓ 前回までの記事はこちらです。
第一回 就活失敗、自分を変えたいという思いでフィリピン留学を決意
第二回 半年間でTOEIC250点から705点、そしてシンガポールで就職

シンガポールってどんな国?

シンガポールは今年(2015年)建国50周年を迎えました。昨年死去したシンガポール建国の父、リー・クアンユーは日本でも有名ですね。

そんなシンガポールは東京23区程度の大きさしかありません。
人口は541万人(2012年)で、人口密度は世界第二位。国土の狭さを補うため、国中に高い建物が立ち並んでいます。

国民1人辺りのGDPはアジア第1位と非常に裕福な国です。

シンガポールは他民族国家であり、2014年のデータではシンガポール全人口のうちシンガポール人は61%のみで、39%は外国人となっています。街ですれ違う人の4割が外国人という日本では考えられない環境ですが、こちらでは日常です。

また、シンガポール人の77%が中華系、14%がマレー系、8%がインド系、残りの1%がその他となっています。
シンガポールに来た当初、様々な人種が入り交じる光景に驚きました。

シンガポールの物価

シンガポールの物価は高い事で有名で、特に家賃・アルコール・タバコはめまいがするほどです。

シンガポール国民の9割以上がHDB(Housing and Development Board)と呼ばれる住宅に住んでいます。日本の団地のようなものです。

外国人労働者はシンガポール人が所有するHDBやコンドミニアムの部屋を間借りするというスタイルが一般的です。

部屋にトイレとシャワーがついている部屋もあれば、部屋のみでトイレとシャワーは共同という部屋もあります。どちらもリビング・キッチンは共同になります。予算によっては部屋を他人とシェアすることもよくあります。

感覚的に、東京の一人暮らし用の物件とシンガポールの同じような地理条件のHDB 1部屋(トイレ・シャワー・リビング・キッチンや玄関は他人と共同)が同じくらいの価格だと思います。
世界的に見ても東京は家賃が高いですが、シンガポールの家賃は東京よりも割高です。

私は会社近くのHDBにチャイニーズシンガポーリアンのオーナー兄妹と住んでいます。

オーナーと住む事で、家に帰ったときに明かりがついていて常に誰かがいたり、何かあったときにすぐ対応してくれたりなどのメリットもありますが、友人を部屋に呼べない、夜遅く帰ったりするときに気を使うなどのマイナス面もあります。

次に、アルコールとタバコについて。私はお酒がほとんど飲めず、タバコも吸わないため、非常にシンガポール暮らしに向いていますが、どちらも大好きという人には非常に息苦しい国です。

シンガポールのスーパーにて。
ビール(350ml缶):3.75SGD (約337円)
たばこ(1箱):11.30SGD (約1,017円)
どちらも、特にたばこは恐ろしい値段ですね…。

また、先日シンガポールの一風堂でラーメン+替え玉を頼みましたが、20SGD(約1,900円、サービス料込み)でした。テーブルでの価格ではありません。1人1,900円です。日本では頻繁にラーメンを食べていましたが、シンガポールでは1食で2,000円近く掛かってしまうので、たまにしか食べません。ラーメンだけでなく、他の日本食もかなり割高なため、普段の食事はローカル食です。

物価が高いシンガポールですが、反対に安くて驚いたのが税金です。

例えば所得税。日本のように毎月給料からの控除ではなく、一年分をまとめて支払います。ちなみに給与からの控除は他にも何も無いため、月々の給料は丸々もらっています。これはシンガポールで働いている一番のメリットといってもいいくらいです。

先日、昨年一年分の所得税通知を受け取ったのですが、建国50周年記念ということで、なんと、所得税が50%off! なんて素晴らしい国なんでしょうか。たとえ半額にならなくとも、日本よりもはるかに低い金額です。

入社当時、マレーシア人に「シンガポールは住むには高いし暇だけど、稼ぐには最高だ」と言われましたが、その意味が今になって理解できます。

仕事について

会社はドイツ資本のアウトソーシング企業です。業務はIT関連のオフィス業務で、某巨大IT企業のライセンス管理をしています。シンガポールオフィスはアジアのヘッドクオーターとなっており、アジア各国をカバーしています。

私の所属する部署内にはシンガポール人、マレーシア人、日本人、台湾人、中国人、韓国人、インドネシア人がおり、また直属の上司はフィリピン人という多国籍なチームで働いています。

日常業務や社内コミュニケーションは全て英語です。また、インドのシステムチームや欧米のオフィスとのやり取りもあります。

会社は外資企業ということもあり、日本企業とは大きく雰囲気が違います。

まず、意思決定はすべてトップダウンで行われ、変化のスピードが非常に早く、決まった事はすぐに動き出します。

また、仕事の仕方は非常にシステマチックで、無駄がほとんどありません。一人で仕事を抱え込むということもほとんどなければ、どれだけやっても仕事が片付かないということもあまりありません。

忙しい時期以外残業はなく、勤務時間が終われば皆が一斉にパソコンをシャットダウンし、席を立ちます。たとえ上司が残っていようと気を使う必要はありません。慣れるまで本当に帰っていいのか不安でした。

人間関係は良くも悪くも非常にドライです。残業は忙しい時期以外なく、仕事後に飲みに行こうというのもほとんど無いので自分の時間を持つ事が出来ます。お酒が全然飲めない私にとっては好都合ですが、同僚とプライベートで会う事は殆ど無く、海外なので友人は少なく、寂しさもあります。

日本と違い、年齢や会社の在籍年数は関係なく、仕事内容はポジションによって決まります。なので、たとえ既に同じポジションとして3年働いていようが、社会人経験が私より5年長かろうが、同じポジションならば基本的に私と同じ立場で同じ仕事をします。年功序列が無いので若くてもチャンスが回ってくるところがモチベーションになります。

先日も部署内で海外出張者を一名出す事になりました。
普段様々な事に積極的に手を上げている事もあってか、チームで私が選出され、長期海外出張に行きました。

チーム内には私より長く働いている人はたくさん居る中で、社会人一年目で海外出張というチャンスは日本企業ではなかなか無いと思います。マネジメントの立場としての出張で、新チーム立ち上げのサポートを行いました。これについては次回の記事で詳しく書きたいと思います。

シンガポールでの生活について

シンガポールでの生活スケジュールは大体下記のような感じです。

スケジュール

私の所属する部署は月末が忙しいので、月にもよりますが、月末の数日〜1週間程残業になります。逆に言えばそれ以外の期間に残業はありません。また、残業時間は毎月計算され、次の月に振替休日となります。なので、毎月1,2日間の平日の休みがもらえます。

仕事の後は、外でご飯を済ませてからカフェに行って英語の勉強や読書をするのが日課です。

仕事は休みが取りやすいので、まとまった休みを取って年に数回海外旅行に行きます。特に東南アジアが好きで、昨年だけでもマレーシア、タイ、カンボジア、フィリピン、インド、スリランカに行きました。

東南アジア各国でサウスピーク卒業生が働いているため、卒業生を訪ね、近況報告や仕事の話をするのが毎回の楽しみです。自ら海外に飛び立つ人は前向きな人が多く、毎回パワーをもらって帰って来ます。

東南アジア各国、どの国もシンガポールから近く、シンガポールのアクセスの良さから、航空会社・便数も多いため、日本からに比べると旅費ははるかに安く済みます。

また、街を歩いていても様々な国籍の人を目にし、シンガポールは ”世界と繋がっている” という実感を持ちます。

次回の記事では4ヶ月の長期マニラ出張について書きます。2年前はフィリピン人に英語を教わっていたのに、まさか2年後にフィリピン人に英語で仕事を教える日が来ようとは思ってもみませんでした…。

↓ 最終回です。是非お読み下さい
第四回 本気で取り組み、苦難を乗り越え、成果を出し、目標を達成する。マニラオフィス立ち上げで学んだこと