・働き方の文化の違いを感じた

・TOEIC800点でマレーシア就職はできる

・伝わらないと仕事にならないからスピーキング力を必死に磨いた

名前 Katsuhiroさん
年齢 26歳
留学期間 13週間
開始時の英語力?TOEIC590(L:340,R:240)→TOEIC800(L:440,R:360)210点アップ!
就労国:マレーシア・日系製造業、法人営業職

新卒で日本の製造業へ入社、3年間法人営業を経験されたKatsuhiroさん。サウスピークでのフィリピン留学で英語力向上させ、マレーシア就職されました。そんなKatsuhiroさんにお話は「いまの仕事はやりがいがある」という想いに溢れているようでした。違いや慣れない英語に苦労しながら働くKatsuhiroさんに、そのリアルを伺いました。(神農)

職責の明確さ、情報共有文化のなさ…職場で唯一の日本人として働き、直面する様々な仕事のやり方の違い

ーーまずは、いまのお仕事について教えていただけますか。

日系の製造業で働いていまして、役職はカスタマーサービスのマネジャー職、仕事内容としてはいわゆる法人営業です。お客様は日系企業と、マレーシア系、欧米系外資企業です。梱包材の製造販売を行っているメーカーでして、なかメーカーのパーツ輸送に使用するような、木の箱にも変わるような強化梱包材を扱っています。

ーーKatsuhiroさんは日本でも3年間法人営業のご経験がありますが、マレーシアで働くとなにか違いは感じられますか?

弊社は社長がマレーシア人で他に日本人も私しかいないということもあり、社内の雰囲気は前職のような日系企業らしくないと感じます。例えば、前任者からも「自分から情報を積極的に取りにいかないと、だれも教えてくれないよ」と言われました。日本だとある意味おせっかいじゃないですけど、周囲の社員が色々と教えてくれたりするじゃないですか。そういうのはありませんね。

ーー待ってても、誰も情報はくれないよ、と。

それに、弊社は設立25年程度経過しているんですが、未だ社内に勢いを感じますね。特にマレーシア人社長が直属の上司になんですが、「新規案件を取っていきたいね!」とよく口にされますし、彼自身休日出勤もされているようです。社内メッセンジャーとしてモバイルアプリを使っているんですが、従業員と常にやりとりしているのも見かけますね。

ーー結構、働いているんですね。

やっぱり東南アジアで働くということをイメージしていたので、日本に比べてゆったりと働いていると思っていたんです。しかし、実際に働いてみてそうは感じないですね。むしろ、自分ももっと頑張らなきゃ、という意識が強いです。

とはいえ、マレーシアは家族・仲間を大事にする雰囲気があるようで、別に数字が上がらない営業担当が頭ごなしに怒られているとか、そういうことは見たことがありません。

ーーそこを両立しているのって、希有ですね。Katsuhiroさんはそんなマレーシア人ばかりの職場で、どういう役割を期待されているんですか?

日系企業との関係性をもっと深めていくということが求められています。日本語を日本人として話せる人、日本人的な商習慣を理解しているのオフィスに私だけですから。例えば以前、経済的なトレンドが原因で値上げ交渉しなきゃいけないことがありまして、「日系企業にはこういう話をメールや電話で済ませるのでなくて、書面にし、かつ訪問しなければいけない」とマレーシア人社長も理解しているようでした。こういう仕事も担えるのは、やっぱり日本人しかいないという認識でいるようです。

ーー日本人として日本人と責任を持って仕事ができるのは、Katsushiroさんしかいないんですね。

「あなたはこれやってくれ」という職責・職務範囲も明確だと思います。日本だと職責が不明確でないじゃないですか。例えば、日本だと営業担当と調達担当の間で仕事が被っていたりします。A社のものが遅れたとクレームの電話が入りました、なぜか営業も謝らなきゃいけない。しかし、本来的には調達担当が最初に遅延についての理由を説明すべきなんですよね。職責、職務範囲が被ってしまうのが日本だと感じます。

こちらだと、納品担当の方が遅延しようがなにがあろうが、その方で仕事を終わらせてくれます。それぞれにやるべきことがすっきり決まっているんですね。日本ではここまで明確ではなかった気がします。自分で仕事を作り出してしまう。

TOEIC800点レベルでマレーシア就職はできる。しかし、準備に完璧はない

ーーマレーシアで働かれる中で、どのようなことを英語でやりとりされるんでしょうか?

そうです。品質管理の担当者とレポートのやりとりや、購買担当者に価格を出してもらったりということなどを英語で行っています。オフィスは工場と隣接しておりまして、製造してお客様にお届けするまで行いますが、ローカル社員と納期通りに事が運びそうかという進捗確認もやります。はじめて仕事で英語を使いますし、先程話したように業務慣習の違いもあるので、入社当初は特に慣れるのが大変でした。

ーーマレーシアで働かれる中で、これはみんなぶつかるんじゃないか、ということはありますか。

ローカル社員が話す英語をリスニングして聴き取ることは慣れないと難しいです。現地の方はものすごく早口で英語を話しますし、現地語訛りもあります。聞き返せばいい話なので、個人的には問題ではないですけどね。だれもが最初は戸惑うものでしょう。サウスピークで英語力向上していなければ、働けていないでしょうね。

ですので、とにかく実際に色んな人と英語で話していくことが大事だと思います。この人はこういう英語を話すんだとか、こういう英語表現を好んで使うんだ、と掴んでいくんです。例えば、弊社の社長は「the one」という表現を多用していますね。

実際、TOEIC800点まで上げてマレーシア就職しましたが、ローカルの方々が話す英語の中にわからない英語表現はないんですよね、業界の専門用語を除いては。ということは、あとは慣れてついていけるようになるしかありません。

ーーTOEIC800点以下だと、厳しいですか?「実際に英語でコミュニケーションをとることと、TOEICは関係ない」という方もいらっしゃるわけですが。

もしかしたら、ローカルの方々が話す英語を聴き取れないかもしれませんね。TOEIC試験はリスニングとリーディングの能力を測る試験です。私の例でいえば、TOEIC700点後半くらいになってくると読解のスピードが上がってきて、気がつけばリスニング能力も向上してきたんですよ。読むのが早くなると、リスニングもできるようになってくるようば気がします。まずはなにしろ英語を聞けないと仕事になりませんから、TOEIC試験だろうがなんだろうが、聞く・読むの能力を向上させておくことは必須でしょうね。

ただ、準備に完璧はないんですよね。これくらい準備できたら始めよう、というときは永遠に来ないと思うんですよ。とはいえ、なんの準備をしないわけにもいかない。そうやってTOEIC800点という一般的な指標を越えられれば、もうマレーシア就職に飛び込んでみていいと思います。

私自身、TOEIC600点くらいからサウスピークでの留学を始めて、700点になり、800点になり…と段階的に能力が向上してきた経験があります。その実感としては、700点後半〜800点程度あればマレーシア就職に対応できるようになるでしょう。

「伝わらないと仕事にならない」という背水の陣の必死さがスピーキング力を向上させる

ーースピーキングに関しては、なにかやっておいた方がいいということはありませんか?

私はサウスピーク卒業後に2ヶ月間、週4回オンライン英会話の受講してきました。しかし、私は現場で鍛えられた感があるんですよ。入社当初と今では、やはり全然違いますよ。オンライン英会話は悪くはないですが、仕事の現場で実践的に英語を使っているのを比べると、どうかなと思います。(笑)

ーーなぜ仕事とは違うんですか?

まず緊張感が違いますし、対面や現場で英語を話した方がよほど記憶に残りやすいと思います。上司にこうやりたいと伝えるときは、伝わらなきゃいけないじゃないですか。私の周りには日本人はいませんし、上司は外国人ですから誰も助けてくれないし、伝わらないと仕事になりませんよね。客先では日本人が社内に15人いるんですよ、というところもあります。そういうところだと、「うちは日本語しか使いません」という方もいらっしゃるんですよね。

私としては、もう必死ですよね(笑)

ーー必死になれば、英語力は上がる?

上がるんじゃないでしょうか。後ろ盾はありませんから、まさに背水の陣です。サウスピークのフィリピン留学時の意気込みとも違います、誰かに聴こうにもマレーシア人しかいませんから。結構しんどいと感じるときもありますよ(笑)客先で上司が日本人、社長が日本人という会社の話を聴くと、時には羨ましいと思うことはあります。「社長、あのサポート、こんな感じで出来上がってますよ」ということが、同じ肌感覚で話せるじゃないですか。

海外就職をしたい人にお伝えしたいのは、一様にマレーシア就職とはいえ、私みたいな周りが外国人だらけの環境と、日本人だらけの環境、どちがいいのかということを応募段階で考えておいた方がいいということですかね。私はしんどいなと思うこともありますが、鍛えられている実感があります。

私はまだこういうギリギリの状態で闘っているので、帰宅時刻も遅いですし、休日も出勤してますよ。仕事、終わらないんです(笑)任される仕事量が多いですし、取引社数も少なくありません。でもやりがいがありますよ。

マレーシアで働くことは、違いを受け入れ、分かち合うことそのもの。それにハマっている

ーーありがとうございました。最後にお伺いしたいのですが、Katsuhiroさんにとってマレーシアで働くとはどういうことですか?

違うことだらけで、いかに違うということを自然に自分の中に受け入れていくか、じゃないですかね。違いを受け入れる、分かち合う。日本だとこうだなということもあると思いますが、違うものは違うので、相手に変えてもらうことはできません。

僕が外国人として違いを受け入れて、自然なものだと歩み寄っていくことなのではないでしょうか。ローカルの人々も、マレー系、インド系、中華系もお互いに歩み合っているのだと思います。

振り返れば、前職の取引先や親戚で海外で働いていた人が居て、海外就職に興味が湧きました。。みんな「違いがあっておもしろい」という話をしていたんです。それで、20代中盤で3年の経験を積んだということもあり、挑戦してみようと考えました。

マレーシアで実際に働いてみると、宗教的な慣習の違いも、仕事とプライベートの区別もとてもしっかりついていて、自分が本当にやるべき仕事に集中しやすいです。その分日本と比べると苦労もありますが、今はこの感じに自分がハマっているんですよね。

ーーありがとうございました!英語もお仕事も、ご苦労されることも多いかと思いますが、マレーシア就職にハマられているようでなによりです。引き続き頑張って下さい!