「語学学校はどれを選んでも同じ」、そう考えて語学学校選びを失敗した人はたくさんいます。

これからフィリピン留学、セブ島留学をしようとしている人が誤った学校を選ばずに済むように、フィリピンにはどんな語学学校があるのか、どんなタイプの学校があるのについて確認できるのについてこのページにまとめました。

このページでは格安語学留学、フィリピン留学、セブ島留学の過去・現在・未来について記しています。フィリピン留学業界のここ数年の動向を確認して、学校選びに失敗することなく、自分の希望にあった適切な学校を選んで下さい。

 

2011年以前のフィリピン留学、セブ島留学 韓国人留学生が主流

2011年以前にフィリピンに語学留学する生徒は基本的に韓国人でした。そしてまた、フィリピンにある語学学校も韓国人資本の学校がほとんど全てでした。そんな状況で留学をする日本人学生は韓国系資本の学校を利用して、韓国人に混じって英語を学んでいました。

韓国系の語学学校は韓国人向けであるため、当然日本人向けではありませんでした。学習カリキュラムや施設・設備・食事は韓国人学生を想定して作られていたので、日本人学生は英語を学ぶ前にまず韓国式のやり方に慣れる必要が有りました。

この頃の話でよく聞くのが「食事の不味さ」についてです。食事は韓国料理の事を何も知らないフィリピン人スタッフが作るため、すごく不味い、と評判でした。食事があまりに不味くて3日で学校を変えた、留学期間中に体重が大きく減った、逆に買い食いばかりしていて体重が増えた、このような話をたくさん聞きました。この頃に語学学校で提供される料理は日本人だけでなく韓国人からも不評なフィリピン風韓国料理でした。

 

2011?2012年のフィリピン留学、セブ島留学 日本でもフィリピン格安語学留学が注目され始める

日本でフィリピン人から格安で英語を学ぶオンライン英会話サービスが注目されました。また日本ではじめてフィリピン留学、セブ島留学に関する書籍が出版されました。これら一連の流れによって、日本人の中でもフィリピンで格安に英語留学を行うことが注目されました。

2011?2012年には韓国系語学学校を模倣する日本人経営の学校がいくつか登場しました。日本人資本の語学学校では施設・設備・食事を日本人を対象にして作られました。そのため環境面が大きく改善されました。前述のひどい食事環境についても日本人経営の学校では大きく改善されました。それに合わせて韓国系学校でも食事環境の改善が進みました。

ただし、学習面に関してはまだまだ未成熟でした。マンツーマンレッスンでどのように英語を学べば効果的であるのかについては試行錯誤の段階でした。これまで大人数での授業やグループレッスンばかりを行なっていた日本人にとってはマンツーマンレッスンは未知のものでした。

そのため多くの日系語学学校では韓国系学校のやり方をとりあえずそのまま導入しました。レッスンも基本は長時間のマンツーマンレッスンが主体(5?8時間/1日)で、また教える内容はフィリピン人スタッフ任せ、そのフィリピン人講師の採用基準もデタラメ(あえて言えば容姿の良い若い女性講師を優先して採用する、という基準は有ります)、生徒の学習状況の管理やフィリピン人講師の管理は放棄している。全ては生徒任せ。今でもこのような学校は多くありますが、2011?2012年にはこのような学校が今よりもさらに多くありました。

ひどい例だと、教育上の効果よりも管理がしやすいという理由で、1コマ1時間30分、2時間のレッスンを提供している学校が有りました。このような長時間のレッスンで集中力を切らさずに学ぶことは困難です。また、「この方が儲かる」という理由でとにかく長時間のマンツーマンレッスンを提供する学校もありました。長時間のマンツーマンレッスンを提供すれば、それが学習上の効果があるかどうかはさておき、「教師の人件費」として高く授業料を請求できます。だから長時間のマンツーマンレッスンを提供する学校もありました。

この頃にフィリピンに語学学校を創ろうと考えている人達で英語教育に詳しい人達は少なかったです。教育よりもお金儲けに関心がある業者が多かったです。

教育に関心のない語学学校業者の宣伝文句の特徴は次の3つにまとめることが出来ます。

 

宣伝文句1. 我が校は他校に比べて安い(安い)

宣伝文句2. 我が校の施設は充実している(施設が良い)

宣伝文句3. 我が校では外国人との国際交流が充実している(南の島での楽しい留学生活)

 

上記3つの宣伝文句を見ればすぐに分かりますが、いずれの宣伝文句も教育内容、カリキュラム内容については全く踏み込んでいません。語学学校で最重要視すべきは教育カリキュラムであるにも関わらず、その教育カリキュラムについての説明はほとんどしていない学校が今でも多く有ります。

顧客である日本人生徒も「語学学校はどの学校を選んでも同じ」という未熟な認識であるため語学学校を選ぶ基準を持っていません。だから教育に無関心な業者の宣伝文句に簡単に釣られています。

基本的には「楽しい南の島での生活」「外国人との国際交流」を宣伝文句にしている語学学校が人気を集めていました。ただし、言うまでもないことですが、こういう学校のカリキュラムに従っているだけでは英語力は決して伸びません。

余談ですが、この頃にあまりに残念なフィリピン留学、セブ島留学の状況を知って私(HAL_J)は「まともな英語教育を提供する語学学校をフィリピンに創ろう」と決めました。多くの人にとって留学は「一生に一度の留学」ですが、その留学でひどい目にあう日本人が続出しているという状況は耐え難いものでした。

補足すると、2011?2012年にフィリピン留学、セブ島留学をしていた日本人生徒は情報感度が高く、向学心がある人達が多かったです。そのため学校のカリキュラムがまるで駄目でも、自分でなんとかしてしまう人達が一定数いました。こういう人達は仮にフィリピン以外の国に留学しても自分でなんとかしていたと思います。一方、なんとかできない人達もたくさんいましたが、留学失敗体験談は当事者が語りたがらないので表面化はしませんでした。

 

2013年 続々と参入する日本人資本の語学学校

2013年、日本人留学生の数が急増し、それに合わせて続々と日本人資本の語学学校が業界に参入しています。現在参入している語学学校の業者も基本的に教育よりもお金儲けに関心のある業者が多いです。その分かりやすい例を挙げると、未だに語学学校経営者や語学学校スタッフ、留学エージェントで自分自身はほとんど全く英語が出来ないという人達を多く見かけます。こういう人達は英語教育に関心がなく、ビジネスに関心のある人達ばかりです。

英語教育サービスを提供しているにも関わらずに、そのサービスを提供する人達が英語教育についてよく分かっていないというのは滑稽な状況です。このような状態であるため、宣伝文句は引き続き「安い」「施設が綺麗」「南の島での楽しい留学生活」の宣伝文句に偏っており、カリキュラム内容について踏み込んでいる学校は未だにごく少数です。

日本人経営の語学学校が急増するのと並行して目立ってきた問題が、フィリピン政府の認可が取れていない無認可違法語学学校の存在です。フィリピンの教育庁・移民局の認可が降りていない語学学校に入学すると最悪、検挙されて強制送還される恐れ有ります。強制送還については韓国系の語学学校でこれまでに何度も報告されています。

日本人の大手資本の学校でも違法経営の語学学校はあるので、留学する学校を決める前に「教育庁(TESDA)、移民局(SSP)の許可を取れていますか。またその証明書のコピーを送付してください」と依頼をするのが違法経営の語学学校を回避するための知恵です。

現在フィリピンにある語学学校の9割がこの政府の認可を取れていない語学学校です。そして今後日本人留学生の急増に伴い、違法経営の語学学校で学んでいる日本人生徒が強制送還されるというニュースが必ず出ると思われます。

多くのお金目当ての新規業者が参入する一方で、フィリピン留学、セブ島留学を健全化しようという試みも生まれています。語学学校の比較サービスや英語学習カリキュラムに力を入れている語学学校(サウスピーク)が登場しました。

フィリピン留学、セブ島留学の今後の展開としては、サウスピーク発の流れとして下記の事がフィリピン留学で定着していきます。

 

フィリピン留学、セブ島留学の今後の流れ(1)予習・復習を前提としないマンツーマンレッスンの廃止

現在毎日5?8時間行われているマンツーマンレッスンの時間が大幅削減されます。そもそもマンツーマンレッスンを毎日5?8時間行うことは教育上効果があることなのでしょうか。

フィリピンにある韓国系の語学学校のカリキュラムが長時間のマンツーマンレッスンを基本としているのは、韓国の優秀層(TOEIC800点以上)が韓国国内ですでにインプット学習を終えてきていることを前提としているからです。TOEIC800点以上の人で英語があまり話せない人であれば、1日5?8時間のマンツーマンレッスンで徹底的に英語を話しまくる学習法は有効に機能します。

一方、韓国人の優秀でない層(≒ほとんどの日本人留学生 TOEIC800点未満が対象)、自国でのインプット学習を終えてきていない学生にとっては、長時間のマンツーマンレッスンは機能しません。このままでは優秀層とそうでない層の差は広がるばかりです。

サウスピークの場合、英語が出来ない日本人(TOEIC800点未満)を対象にカリキュラムを一から考え直しました。その結果が下記の学習時間の配分です。

 

TOEIC試験で600点以上
自習学習:マンツーマンレッスン:グループレッスン=4時間:3時間:1時間

 

TOEIC試験で400?595点
自習学習:マンツーマンレッスン:グループレッスン=5時間:2時間:1時間

 

TOEIC試験で400点未満
自習学習:マンツーマンレッスン=5時間:3時間

 

最低でも「インプット学習:アウトプット学習=1:1」になるように学習時間を設計しました。このインプットとアウトプットの比率を維持しないと、たとえ上級者であっても実りのあるレッスンを行うことは出来ません。

本件についての詳細は次のページにまとめているため確認をしてください。

 

サウスピークでどのように英語力・英会話力が伸びるか

 

 

フィリピン留学、セブ島留学の今後の流れ(2)日本の書店で販売されている日本人向けの優れた学習参考書の採用される

現在フィリピン留学で多く使用されているものは韓国人向けの参考書(の白黒コピー海賊版)です。この参考書の質ははっきり言って劣悪です。

劣悪と言ったのは、この韓国人向け参考書は2つの大きな欠点が有るためです。

  • 欠点(1)全て英語で説明されているため、TOEIC600点未満の人には難しすぎる
  • 欠点(2)日本の参考書と比べると質が大きく劣る。そもそもリスニング音源が付いていない。

明らかに質が高い日本の参考書を使わない理由はないため、今後の流れとしては日本人生徒は日本人向けの参考書を使用していく流れは確実です。

本件についての前の記事にまとめているため確認をしてください。

 

フィリピン留学、セブ島留学の海賊版教材問題

 

 

フィリピン留学、セブ島留学の今後の流れ(3)フィリピン人講師の質の向上。

今後はフィリピン人の中でも英語が出来る人達が英語教師に就くことになります。

現状は多くの日本人生徒は「英語を話せる相手がいるだけで満足」という状況です。フィリピン人講師の英語力や英語を教える力はまだまだ考慮されていません。

だからこそ容姿の良い若いフィリピン人女性講師が現在のフィリピン英語業界では主流です。そこでは講師の英語力や講師の専門性については考慮されていません。私としては「英語が出来る」「英語教育に関係している専門性が評価される」ようになってほしいと考えています。

ただこれは正直に言って、日本人生徒のレベル次第です。現在と同じように今後も要求水準が低いままだと(例 フィリピン人講師は英語力に関わらず若くて可愛い女性が良い、というような要望)、フィリピン人講師の水準も低いままに留まります。

専門性が評価されず、若くて可愛い女性だけが評価されるという風潮であれば、フィリピン人講師達はいつまでたっても能力は向上せず、そしてまた給料も上がりません。

一方、サウスピークではこの傾向に反してフィリピン人講師の専門性を評価するための人事評価システムを導入しました。本件についての詳細は次の記事にまとめているため確認をしてください。

 

サウスピークが英語発音矯正レッスンで行った2つの革新

 

 

2018年のフィリピン留学、セブ島留学 真面目とお遊びで2極化する

最後に今から5年後のフィリピン留学について最後に記します。

2013年からフィリピン留学のブームと共に続々と新しい語学学校が参入し、玉石混交となったフィリピン留学業界も淘汰が進み、一部の質の高い学校を除いて多くは撤退する(潰れる)ことが予想されます。生き残るのは次の2つのタイプの学校です。

 

2018年に生き残るフィリピン語学学校(1)英語力を真剣に高める語学学校

すでに述べた3点、インプット学習とアウトプット学習のバランス良い配分、質の高い参考書、質の高い教師を集めて管理している、そして生徒の英語力を確実に上げる語学学校。こういう質の高い語学学校が生き残ります。

これまでの語学学校のように「結果を出さなくても良い。楽しい国際交流の体験が出来れば良い」ということであれば、多国籍環境でも良いでしょう。

でも、知識を短期間に集中的に詰め込むインプット学習においては、サウスピークのように「3ヶ月でTOEIC試験の点数を200点上げる」というような厳しい到達目標が有る場合、異なる生活様式を持った他国の生徒がいることは、はっきり言って、マイナスです。勉強に集中できない環境は極力排除するべきなので、結果を出す必要がある語学学校は日本人だけ、韓国人だけと国籍毎の学校に分かれることになることでしょう。

企業の研修で選ばれるのも後述するお遊び路線の学校ではなく、明確に学習の成果を示すことが出来る「真剣に英語を学ぶ人達向けの学校」が主流になります。

 

2018年に生き残るフィリピン語学学校(2)国際交流、楽しい南の島での留学を打ち出すお遊び路線

英語が出来ない人達(TOEIC600点未満)向けで、しかもそれほど真面目に学習をしたくない人達。けれど外国人と”国際交流”をしたい。そういう半分観光・半分留学という人達向けの需要は今後も引き続き残ります。だからカジュアル留学路線の語学学校は今後も一定の需要は見込めます。

この手のお遊び路線の学校はより施設を充実させて、またより営業に力をいれることで生徒の確保を続けることでしょう。

ただしこういうお遊び路線の学校では向学心のある生徒が集まりにくく、また英語力が低い人達が集まる傾向があります。そのため真面目に勉強をしたいという生徒や情報感度の高い生徒はすでに述べた真面目に勉強する学校に集まることになります。

この手のお遊び路線の学校を見分ける方法は生徒の留学体験談を読めば分かります。以下、お遊び路線の学校の生徒の留学体験談の特徴についてです。

 

特徴(1)楽しい、楽しいをとにかく連呼
→こういう人は留学中にほとんど勉強していない人です。

特定(2)レッスン以外の課外活動体験ばかり書かれている。
→フィリピン留学で真面目に勉強していたら観光や課外活動をする時間なんてほとんどないです。

特徴(3)何を勉強したのかが具体的に分からない。使用した参考書や学習時間が書かれていない
→勉強していないのがバレるので書けないのです。

特徴(4)留学の結果、どれだけ英語力が伸びているのかが客観的な指標で書かれていない。
→学校内のよく分からない独自の試験の基準で英語力向上が書かれている学校はたいてい地雷です。

 

あえて自分で選んでお遊び路線の学校を選んで留学するのならそれでも良いですが、真剣に学びたいと考えているのにそういう学校に行くと悲劇です。真剣に学びたいと考えている人はこのような体験談が書かれている学校は避けましょう。

以上で「格安語学留学、フィリピン留学の過去・現在・未来について」の紹介を終わります。このページの内容を踏まえてご自身に合った語学学校選びをして下さい。

 

(次の記事へ)学校概要