TOEIC新形式の時間配分と解答テクニックについて

本記事ではTOEIC L&R試験の時間配分と解答テクニックについて様々な角度から分析していきます。本記事を読むことでTOEIC試験における時間配分の概要および試験時間を有効に活用するためのテクニックを知ることができます。

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TOEIC L&R試験においては英語の聞き取り、読み取りという根本的な英語力も測られる試験ですが、同時に短時間でどれだけの情報を処理できるのかの指標である情報処理能力も測られています。

ですので、TOEICにて高得点を得るためには「基礎英語力」+「情報処理能力」が必要とされます。本記事ではTOEICの一面である、情報処理能力とも密接に結びついている時間配分、および解答テクニックについて解説をしていきます。

目次
1)TOEIC L&Rの特徴(問題構成、時間配分)
2)TOEIC L&Rで求められている能力
3)TOEIC L&Rで素早く解答するための基礎英語力(勉強法)
4)TOEIC L&Rの時間配分と解答テクニック
5)時間配分の改善を中心にTOEICスコアを上げた生徒体験談
6)サウスピークのTOEICに関する取り組み

1)TOEIC L&Rの特徴(問題構成と時間配分)

TOEIC L&R試験はリスニングパートとリーディングパートの2つに大きく分けられます。それぞれの解答時間はリスニングパートが約45分、リーディングパートが約75分です。最初にリスニングパートが行われ、その後にリーディングパートへと一斉に進んでいきます。

リスニングパートは問題文が印刷されておらずに、設問が読み上げられていく特徴から解答にかかる時間は決まっています。一方のリーディングパートではパート5,6,7のどこから解き始めるのも自由で、それゆえに与えられた75分の中で様々な時間の使い方が考えられます。

各パートに対する時間の使い方は以下の配分が理想的と言えるでしょう。

パート名 各パートの内容 解答時間目安
Part1 ・ 写真描写問題
・ 1枚の写真に関する短い説明文が1度だけ放送される。
最適な説明文を答える。説明文は印刷されていない。
音源に合わせて解く
Part2 ・ 応答問題
・ ?1つの質問(文章)と、対応する3つの返答が各1度だけ放送される。
・ 質問、選択肢共に印刷されていない。最適な選択肢を答える。
音源に合わせて解く
Part3 ・会話問題
・2人または3人による会話が一度だけ放送される。
・問題用紙に印刷された設問と選択肢を読み、4つの選択肢から最適なものを答える。
音源に合わせて解く
Part4 ・ 説明文問題
・アナウンスやナレーション等のミニトークが1度だけ放送される。
・問題用紙に印刷された設問と選択肢を読み、4つの選択肢から最適なものを答える。
音源に合わせて解く
Part5 ・ 短文穴埋め問題(30問)
・ 文法、語彙に関する問題です。
・ 不完全な文章を完成させるために4つの選択肢の中から1つ最も適当なものを選びます。
約7分
Part6 ・ 長文穴埋め問題(16問)
・ 長文の中での文法、語彙に関する問題です。
・ 不完全な文章を完成させるために4つの選択肢の中から1つ最も適当なものを選びます。
約13分
Part7 ・ 長文読解問題(1つの文書:29題、複数の文書:25題)
・ 様々な長文を読み、その内容に対する設問に答える問題です。
・ 複数のメールのやり取りから状況を把握することを求められる、複数の文章読解も含む。
約55分

橙色:リスニングパート 青色:リーディングパート

2)TOEIC L&Rで求められている能力

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TOEIC L&Rにおいて求められている能力は2つです。

1つは根本的な英語力です。そして、もう1つが情報処理能力です。

英語の試験を解くために根本的な英語力が必要とされるのはもちろんですが、これだけでは十分ではありません。情報処理能力が備わっていなければ、TOEICの問題をすべて解ききることができません。これが、根本的な英語力が十分に備わっているはずの英語のネイティブスピーカーが必ずしもTOEIC L&R試験において高得点を取れるとは限らない理由でもあります。

短時間に大量の英文を読み込み、質問に解答する必要のあるTOEIC L&R試験においては、それらの情報をどれだけうまく処理することができるのか、が重要になってきます。特にその傾向はリーディングパートの最後にある長文読解問題が出題されるパート7(Part7)において顕著です。

根本的な英語力と情報処理能力、この2つがTOEICにおいては求められていると言いましたが、実はこの2つの能力は密接に関係しています。

同時に脳で処理することのできる情報量は限られているので、もし基礎的な英語力が不足していて、英文を読み解くこと自体に苦労するようでしたら、文章全体の情報を処理するために使える頭の空きスペースの余裕は少なくなってしまいます。その状態においては情報処理が困難になります。

逆に基礎的な処理力が十分にあり、英語を読み込むこと自体は楽にできる状態でしたら、情報の処理だけに脳の処理能力を集中させることができ、より文章の理解、設問への解答が簡単になります。

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(左)英文を読むこと自体に気がまわり、情報処理をするだけの余力がない状態です。長文を読むのは困難な状態です。
(右)それほど英文読解に必死にならなくても理解できるので、余裕がある状態です。文章の内容も把握できます。

TOEIC試験において情報処理能力を上げるための方法は2つあります。まずは、上記で述べたように英語の基礎力を上げて、情報処理に使える余力を増やす(=基礎英語力を上げる)こと。そして、もう1つが情報処理を助けるための戦略・情報(=時間配分と解答テクニック)を知っておくことです。

以下で、これら2つの方法に関して解説していきます。

3)TOEIC L&Rで素早く解答するための基礎英語力(勉強法)

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ここではTOEIC L&Rで素早く解答するための基礎英語力を養う勉強法に特化して紹介します。より全般的なTOEIC L&Rに対する勉強方法に関して知りたい方は、以下の記事に詳しくまとまっているのでご参照ください。

TOEICスコアのレベル別分析|勉強法、体験談、TOEICスコアレベル別のまとめ

早く英文を読むために有効な勉強法は以下の3つです。

早く読むための方法
1.難しい英文にも対応する(相対的なTOEICのレベルを下げる、精読)
2.英語の反射的な回路を作る(音読)
3.返り読みしない読解を習慣づける(音読)

1.難しい英文にも対応する
中学校の国語の教科書を読むときに、中学生の時に読むのと、大学卒業後に読むのでは後者の方が圧倒的に早く、楽に読めるでしょう。この違いは文章が簡単に理解できるかどうかです。1つ1つの文章を簡単に理解することができれば必然的に文章全体としても早く読めるようになります。

文章を簡単に感じるようにするためには、自分が読める英文の幅を広げることが効果的でしょう。そのためには語彙を増やすことも重要ですが、まずは英文の構造を把握することができることが重要です。

精読により個々の英文の構造を把握していくことにより、未知の英文への理解も深まっていきます。構造が把握できる英文の数が増えていくほど、1つの英文を読むことが簡単に感じられていくでしょう。

2.英語の反射的な回路を作る
設問に早く答えるためには、設問を見た瞬間、聞いた瞬間に答えが分かる問題(=考えなくても分かる問題)を増やしていくことも重要です。

考えなくても分かる、というレベルは「英語の理解」よりもさらに一歩進んだ状態で、より身体性を帯びている状態です。その状態へと持っていくためには、ただ勉強をして英文法の法則を理解するだけでは不十分です。

学習している英文が体に染みつくまで馴染ませる必要があります。その上で最も効果のある学習法が音読です。

3.返り読みしない読解を習慣づける
同じ文章を何回も分からない部分があるたびに元の箇所に戻って、読み込んでいては時間が過ぎていくばかりです。

英文を素早く読んでいくためには1つの文章を先頭から1度読んで理解することが重要です。これはすなわち返り読みしない習慣を身につけることでもありますが、そのためにも音読が非常に効果的です。

音読をする際にはただ、声に出して読めば良いわけではなく、英文の意味や使われる状況を考えながら音読して、感情や状況と結びつけることが重要です。この意味を考えながら音読をすることができれば、音読をする速度で英文が理解できていることを意味します。

このような状態での音読を繰り返すことで、返り読みをしなくとも一度の読解で英文の意味が理解できるような癖付けを行うことが可能です。
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以上をまとめると、TOEIC L&R試験において素早く解答するための基礎英語力を養うための勉強法としては精読および音読が効果的であることがわかると思います。

実際にサウスピークのカリキュラムにおいては精読、および音読を取り入れています。その結果、3ヶ月で「平均」200点以上TOEICスコアが上がるという実績も出しています。

サウスピークにおける学習の中心となる方法を抜粋しますと、以下の4つの手順です。この4つの手順をそれぞれの生徒の英語力に合った参考書を使って行うことで、効率的なTOEICの得点アップ、ひいては英語力のアップを可能としています。

手順(1)学習の準備 リスニング音源を聴きこむ
手順(2)本文を精読し、品詞分解を行う
手順(3)音読+リスニングを最低10回し、英文の内容を頭にインプットする
手順(4)リスニング音源を毎日最低2時間は聴き続けて下さい。

基本的には手順(1)から手順(4)までを継続的に学習するのが良いでしょう。その中でも特に、手順(2)及び手順(3)をより重点的に学習すること、及びその学習の過程で試験形式に慣れ親しむことでTOEIC L&R試験において素早く解答するための基礎的な英語力を向上させることができます。

注意点としては手順(3)の「音読+リスニング」も必ず必要であることです。英文を構造的に把握することは手順(2)の「本文を精読し、品詞分解を行う」ことで訓練できますが、学んだ学習内容を定着させるために「音読+リスニング」を行う必要があります。

より詳しい学習方法に関しては、以下の各レベル別勉強法のリンク先をご参照ください。それぞれのレベルに合った参考書も紹介、およびより詳細な学習方法の解説をしています。

各レベル別の勉強法の記事リンク

4)TOEIC L&Rの時間配分と解答テクニック(有効な試験対策とは?)

TOEIC L&R試験の時間配分と解答テクニックを、リスニングパートとリーディングパートに分けて解説していきます。

◆リスニングパート
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リスニングパートでは、基本的に設問の音声が読み上げられるのに従い問題を解き進めていくしかないので時間配分についてあまり心配する必要はないでしょう。リスニングパートでの時間配分に関するテクニックとして言えることは以下の2点です。

1. 問題が読まれる前の事前準備を充実させる
2. リスニングパートの音源が流れている最中はマークを完全には塗らない

1つ目の「問題が読まれる前の事前準備」に関しては下記の記事に詳しいです。特に4)TOEICパート1の解答テクニックの部分を参照ください。(参考記事:TOEICパート1(Part1)の特徴と対策勉強法

概要だけまとめると、問題文の音声が実際に流れ始める前に問題用紙に印刷されている内容を把握し、どのような内容の文章が流れてくるのか事前にある程度予測しておく必要があるということです。この一手間をかけることで、正答率を上げることができます。

2つ目の「マークを完全には塗らないテクニック」は特に、リスニングが苦手な方にオススメです。

リスニングが得意な方は音源を聴きながらマークシートも逐次塗りつぶして、リスニングパートが終わると同時にリーディングパートへと移ってください。ですが、リスニングパートを苦手な方にとってはマークを塗りながら、英語を聞くことは難しい場合もあるのではないでしょうか。

リスニング中にマークシートを塗りつぶす作業は余力がない時には聞き逃しの原因になります。リスニングが流れている最中には正解だと思う答えがどれか分かるように簡単に印をつけておくだけにとどめてはどうでしょうか?

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1列目のようにちゃんと塗りつぶす場合と、2,3列目のように答えが分かるように印をつけるだけでは負担感が異なります。

それらのマークシートをいつ塗りつぶすのかというと、各パートの最初の説明の時、あるいはリスニングパートが終わったとにリーディングパートの時間を少し使って塗りつぶします。

リーディングパートの時間を使うことに抵抗を覚える方もいるかと思いますが、仮に全てのリスニングの問題のマーク塗りつぶしをリーディングパートの時間に行うとしましょう。1つのマークを塗りつぶすのに1秒かかったとしても、全部でリスニングの問題が100問あるので100秒です。

もっとも時間のかかるパート7であれば100秒で解答することのできる問題はせいぜい1問か2問程度でしょう。その時間を充てるだけでリスニングに今までよりも集中できるのですから、試す価値のある時間の使い方です。

◆リーディングパート
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リーディングパートはリスニングパートとは異なり自分がどのように時間を使うか決めることのできるパートです。分量が多く全ての問題を解き終わることが難しい場合も多いので、適切な時間配分の元で効率よく得点を伸ばしていきましょう。そのために心がけておきたいことは以下の5点です。

1.大抵の受験者は最後まで終わらない
2.リーディングパートを解いていく順番
3.リーディングパート各パートの時間配分
4.パート7 (Part7)を解いていく順番
5.全体をできるだけ読むようにする

1.大抵の受験者は最後まで終わらない
TOEICリーディングパートにおける時間配分を考える上で、「大抵の受験者は最後まで終わらない」ことを念頭に置いておくことは非常に重要です。そうでなければ、非現実的な戦略をとってしまうことにもつながります。

一般的には700点を超えたあたりから全て解き終わる人も出始めます。ですが、800点、900点を超えるまで全て終わらない人もいますので、多くの受験者が全て解き終わっているわけではないことが分かります。ですので、全て終わらなかったとしても焦らずに目の前の問題に集中してください。1つ1つの問題に集中することが最大限の能力を引き出すためのポイントです。

2.リーディングパートを解いていく順番
TOEIC試験への対策をする中で一度は考えたことがあるのが、各パートを解いていく順番ではないでしょうか。オススメする順番は前から順番に「パート5→6→7」と解いていくことです。

この順番、特にパート7を最後に解くことを勧める理由としては2つあります。

1つは時間が足りなくなるならば残すのはパート7がよいためです。
例えば5分間の間に解ける問題の数としてはパート5,6に比較してパート7では圧倒的に少なくなります。パート5,6では10問程度解けるでしょうが、パート7ではせいぜい解けて6問程度でしょう。ですので、同じ時間の中でたくさん解けるパート5,6を残すよりも解ける問題数が少ないパート7を残した方が賢明です。

2つ目の理由はパート7では時間の管理をすることが難しいからです。
パート7は英文法や語彙の知識ではなく、文章の中に答えが書いてあるので、時間をかければかけるだけ解けるような気がしてきます。ですので、分からない問題が出てきた時に切り上げて次の問題へ進む、ことがしにくいです。

その点、パート5,6は問題で問われている知識を知っているかどうかだけで、解答できるかどうかが判断できるので、解答できない問題を諦める「損切り」が非常にしやすいです。パート5,6の問題に関しては1つの問題に1分悩んでも答えが出ないようであれば、その問題に関してそこから正答に近づくことはないでしょうから、その時点で最も正答だと思う選択肢を選んで次の問題へ進んでいくことができます。

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パート7の攻略記事でも書きましたが、TOEICのパート7と時間管理は相性が良くないので、時間を気にせずに目の前の長文1つずつに集中出来るシングルタスクの状況を生み出すことが、最大限の読解力を引き出すことにもつながります。
(参考記事:TOEICパート7(part 7)の特徴と対策勉強法

ちなみにパート5,6を解いていく順番は変えても構いませんが、6→5という順番で解いていくと、リスニングパートの最後の部分から一度パート6の部分を探してそれが終わった後にパート6に戻るというページをめくる作業が面倒ですし、時間の浪費です。パート5,6は本質的にはそれほど変わらないパートですので、素直に最初から最後まで解いていくのをお勧めします。

試験中に自分がするアクションはシンプルであればあるほど本来の問題を解く、英文を読むことに頭のリソースを注ぎ込むことができます。

3.リーディングパート各パートの時間配分
さて、では上記のように「5→6→7」の順番で解いていくとして、それぞれのパートにどれだけ時間をかければよいでしょうか。基本的な考え方としては「パート5,6で時間を節約して、できるだけパート7に時間を使えるようにすること」です。

ですので、理想としてはパート5で13分程度、パート6で7分程度、そして残りの時間(55分程度)をパート7に使えるとよいでしょう。

パート5,6で時間を節約するためにはテクニックというよりも日々の学習でどれだけ英文法・語彙の知識を蓄えられるかが重要です。そのための対策法としては下記の記事に詳しく学習方法を紹介しております。正しい学習法を通して、正確な知識を日々蓄えていってください。
TOEICパート5(part5)の特徴と対策勉強法
TOEICパート6(part6)の特徴と対策勉強法

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ただし、この通りに試験を進めていける人はかなりの高得点が取れる人だけでしょう。そこでより、現実的に対処していくためにはどうしていけばよいのかをご紹介します。解答の際に損切りすることを忘れないこと、およびパート7は解けるところまで解ければよいと、事前に思っておくことが重要です。

(A)損切り
パート5,6で時間を節約するためにはどうしたらよいでしょうか?もちろん英文法、単語の勉強をして分かる問題を素早く解けるようにすることは必須です。しかし、そのためには長時間の学習時間が必要とされますし、当然分からない問題も出てきます。

そのような時の対応としては、次の問題に移るまでの時間を決めておくとよいでしょう。つまり、分からない問題で時間を浪費しないで、損切りをするラインを設定しておいてください。

パート5,6に関して言えば知識問題が多いので、1つの問題に1分間悩んでも答えが定まらなければ、それ以上時間をかけたところでその問題の正答に近づくことはないでしょう。ですので、その段階で最も正答らしい解答を選んで次の設問へと移ってください。

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このように損切りをするラインを設定しておくことで、時間の浪費を避けることができます。

ちなみにこの1分間というのは正確に測る必要はありません。試験中にそんな細かな時間を気にしていることはリソースの無駄なのでやめましょう。TOEIC L&R試験を受ける前に練習として1分間がどれくらいなのかは大雑把に掴んでおいてください。

また、1分間を待たなくてもそれ以上考えて正答に近づく判断要素が見つからないようであれば、正答だとその時点で思う選択肢を選んで次の設問へ移って問題ありません。

(B)パート7は解けるところまで解く
パート7に関しては解けるところまで解くのがよいでしょう。全て終わらなくてそれがマジョリティーなので気にすることはありません。解けそうな問題を選びながら解いていくよりも、全ての問題に対して最初から最後まで順番に目を通して行き、その過程で時間が来たところで試験を終える方が結果として、より多くの正答を選ぶことができるでしょう。

解く問題を選ぶことの弊害としては1.取り掛かる問題を選ぶこと自体に時間を使ってしまう 2.解く問題を選ぶことで本来解けたであろう問題に取り組む機会が失われてしまう、以上の2点があります。

ですので、パート5,6はきっちりと解いていき、残った時間内でパート7に取り組むのが良いでしょう。時間が足りない場合はパート7の時間を減らすことで調節するようにしてください。

4.パート7(Part7)を解いていく順番
パート7は時間のなくなる方が多いと思うので、その中でもできるだけ多くの問題が解けるような順番をご紹介します。パート7の問題は「シングル→ダブル→トリプルパッセージ」の順番で問題の英文のまとまりの数が増えていきます。

それぞれシングル、ダブル、トリプルの中でも最初から後半に向かうにつれて問題の難易度が上がっていきます。ですので、それぞれのパートの最後の部分(時間がかかるであろう問題)は飛ばして、時間が余った時に最後に解くことで、試験時間内に最大限の問題数を解くことが可能です。

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問題を解くのに必要な労力はシングル・ダブル・トリプルパッセージにおいて基本的には後半部の方が大きくなります。
なのでオレンジ色の部分は飛ばして、時間があれば解くようにすると効率的に解くことができます。

5.全体をできるだけ読むようにする
時間配分でも解答テクニックでもありませんが、TOEIC L&R試験において重要な心構えなので最後に書いておきます。巷にはいろいろなテクニックや問題のタイプ毎に解き方のコツを紹介している書籍などもありますが、多くは英文を読む量を減らすための方法です。

確かにTOEIC L&R試験は読む英文の量が多いので、その一部のみを読んで解答することができればそれは嬉しい限りです。しかし、読まない部分があること自体が誤答を選ぶリスク因子ですので、できるだけ時間内に英文をたっぷり隅から隅まで読むことを心がけて解いた方が良いでしょう。

正答を選ぶときには少ない判断材料に基づいてするよりも、たくさんの判断材料をもとに決断した方がより正答に近づきやすいのは明らかです。

5)時間配分の改善を中心にTOEICスコアを上げた生徒体験談

時間配分の改善、速読力を中心としてTOEICスコアを上げた生徒の体験談を紹介します。彼ら・彼女らがどのように勉強したのか、TOEICの時間配分でお悩みの方は実際にご覧下さい。

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「第二新卒でも転職で評価されるスキルが欲しかった」事前学習と20週間の留学でTOEIC465点から885点まで向上されたShuheiさん

留学開始5週目にTOEIC試験があったんですが、そこで755点まで到達していました。

ーー英語力が上がった実感はありましたか?

英文を読むのがものすごく速くなっている実感がありました。こちらに来てから音読しかしていないと言えるくらい音読に力を入れたので、もし英語力が向上した要因があるとしたら、音読しかありません。

海外インターンで自分が伝えたいことを英語で伝えるために!18週間でTOEIC450点→730点までアップさせたChihiroさん

TOEIC試験って、巷には試験対策教材はたくさん出回っているでしょうし、テクニックで点数が取れるとおっしゃられる方もいらっしゃいます。ですが、サウスピークのカリキュラム通りに勉強していれば、それが試験対策でなくても点数に反映されますよ。

TOEIC885点までUP!英語力をつけ、自分への自信もついたAzumiさんの留学体験談

特に、やはりリスニング力、リーディング力は留学前と明確な違いを感じますね。…(中略)…TOEICリーディングパートでは、Part7の記事を戻り読みすることなく、左から右へ速読し読解できるようになりました。

6)サウスピークのTOEICに対する取り組み

サウスピークのカリキュラムにおいては留学期間中にTOEIC L&R試験に対する時間配分や解答テクニックに関する授業などは提供しておりません。(疑問がある際には、各校舎の日本人スタッフに対する質問・学習相談をしていただければ対応しております。

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TOEIC試験の避けては通ることのできない側面の1つとして「時間配分&解答テクニック」は存在しますので、今回の記事にて、必要十分な知識をご紹介いたしました。

ですが、英語学習の根底にあるのは文法的な知識、語彙力に裏打ちされた基本的な英文読解能力・リスニング能力です。今回の記事で紹介したテクニックは、これら単体でTOEICの点数を上げるために寄与するものではありません。それよりも、むしろTOEIC試験を受ける際に損をしないための知識と考えてください。

基本は普段の継続的な英語学習が中心ではありますが、その力を存分に発揮してもらうためにこれらのポイントをTOEIC試験前に押さえておく必要があると考えています。

これらの知識も生かしつつ、ぜひTOEICでの自己ベスト更新を狙ってください。

*本質的な英語の勉強方法を知りたい方はこちらのページもご参照ください。
(参考リンク:TOEICスコアのレベル別分析|勉強法、体験談、TOEICスコアレベル別のまとめ

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執筆者
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Shun

サウスピーク・ウェブマーケティングインターン。医学部医学科5年生(現在休学中)。インターンの傍でIELTs7.0以上取得、イギリス留学を目標に英語の勉強も継続中です。Twitter IDは@shun_taro_san