TOEFLかIELTsどちらの試験を受けるべきか

まず、TOEFLかIELTsかどちらの試験が適切かを判断する上で、なぜ試験のスコアが必要なのかを第一に考慮する必要があります。

IELTSは、TOEFLと同じくリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングのすべての英語技能が評価の対象であり、学習や仕事はもちろんのこと、海外での生活でどのように英語を運用することができるのかを反映するように設計されています。一方で、TOEFL は英語圏への留学生が学問的な環境で英語を使用する能力を有しているかをどうかをその評価基準としています。

TOEFLスコア
TOEFLの場合、4つのテストセクションのスコア範囲は0〜30点の範囲で合計120点の評価です。

IELTsスコア
すべてのIELTSスコアは0〜9の範囲にあり、ハーフバンドスコア(例えば、6.5または7.5)も与えられます。各セクション(リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング)のバンドスコアが評価された後に、全体のバンドスコア(=Overallスコア)として4技能の平均スコアも算出されます。

TOEFL・IELTsのスコア換算表

下記は、TOEFLとIELTsのスコア換算表です。異なる試験であるため、完全に合致することはありませんので、あくまで目安として考えてください。

TOEFL to IELTS: Total Scores

TOEFL IELTS
118-120 9
115-117 8.5
110-114 8
102-109 7.5
94-101 7
79-93 6.5
60-78 6
46-59 5.5
35-45 5
32-34 4.5
0-31 0-4

海外の大学の入学にはどのようなスコアが必要か?

海外の大学や大学院、その他教育機関には異なる入学要件があります。一部の機関ではIELTsのOverallスコア、またはTOEFLの合計スコアのみを必要とする機関もあれば、より細かく各セクションごとに特定のスコアを最低入学条件として設定している機関もあります。(スピーキングは22点以上必要などの条件が課されることがあります。)

例えば、オーストラリアの特定の大学への入学は、IELTsで最低5.5の全バンドスコアを必要としますが、看護大学は各セクションで7.0以上の最低スコアと、7.0以上のOverallスコアが必要となります。TOEFLにも同様の条件が当てはまることがあります。

少し、具体的なオーストラリアの大学の入学要件から見てみましょう。

アデレード大学(オーストラリア)

IELTSのスコア要件:Overall5.5
TOEFLのスコア要件:Total79(Listening13、Reading13、Speaking22、Writing24以上)

TOEFLのTotalスコア79と各スキルの最低スコアの要件をIELTsのスコア要件と比較すると、IELTs Overall5.5のスコアの方が上記の換算表と見比べても、はるかに難易度としては低いです。TOEFLに課せられた各セクションごとの最少スコアをクリアすることは難易度としても非常に高いため、IEL​​TSで5.5の取得を目指す方が簡単であると判断できます。

一方、アメリカの大学の入学要件から見てみるとどうでしょうか。

サウスカロライナ州立大学(アメリカ)
IELTS要件:Overall6.5
TOEFLの要件:Total61

TOEFLでスコアを取得する方が上記の換算表から見てもわかるようにはるかに簡単です。このように各大学や教育機関が、TOEFLとIELTsの双方の入学要件を採用している場合でも、必ずしも同じような難易度のスコア基準を設けているわけではないたことがわかります。そのため、自分の行きたい大学や教育機関の入学要件をよく事前に検討することが重要です。

どの試験対策をするのか決めることは、その後のスコア取得のために必要な学習期間や労力に大きく影響してくる最重要項目の一つです。また第一希望の大学だけを検討するのではなく、第二希望、第三希望の入学要件までしっかりと検討すべきと言えるでしょう。

TOEFLとIELTSはどの国の留学に有効か?

留学先を国別で検討している場合は、その国でより幅広く認められている試験はどちらなのかを検討することが大切です。(例:アメリカであればTOEFL、東南アジアの大学ならIELTsが優勢等)

このTOEFLかIELTsどちらが優勢なのかについて、それぞれの国や地域のトレンドは目まぐるしく年々変わっているので、近年の動向をしっかりとリサーチする必要があります。

また、上記のような項目を検討しても、どの試験対策をするかを決めかねる場合には、一度TOEFL 、IELTs試験を過去問などでもいいので解いてみることです。過去問を解くことで、どちらの試験の方が自分にあっているのか、もしくは自分の英語能力に向いているのかを検討することができます。

もちろん一概には言えませんが、IELTsのスピーキング・ライティングの方が、TOEFLスピーキング・ライティングよりも求められているタスク難易度が高かったり、逆にリーディングとリスニングでは、TOEFLでより難易度の高い語彙、高度な学術内容が取り扱われる傾向にあるなどの検討項目もみえてくるでしょう。

また、スピーキングであればコンピューターベースのTOEFLなのか、対人ベースのIELTsなのかなども十分に検討要件の一つとなります。ライティングであればタイピングのTOEFLか、鉛筆で筆記するIELTsスタイルが行いやすいのかも検討項目となり得ます。

自分の苦手なパートをよりカバーしやすい、もしくは得意なパートをより得点源にできるものを選ぶなども、有効な戦略の一つとなります。TOEFLかIELTsかどちらの試験を選ぶのかという時点で、すでに目標スコアが限られた期間で取得できるかどうかへの大事な決断が始まっていることを意識する必要があります。

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