TOEFLのリーディングセクションとリスニングセクションでは、4つの選択肢から回答を選ぶ多岐選択問題が出題されます。選択肢から回答を選ぶ際には、一番適切な回答を選ぶ必要があります。

しかし、「なんとなく、これが一番答えに近いのではないか」という曖昧な考え方で回答をすると、必要のない失点をしてしまうことがあります。サウスピークのTOEFLコースでは、このような失点をなるべく少なくするために、間違っている選択肢をどのように消去していくのかという方法論を教えています。

この選択肢消去法をPOEと読んでいます。POEは、Process Of Eliminationの訳です。以下、POEと記述します。

POEが身につくとどうなるのか

POEが身につくと、選択肢の中から不正解のものがなぜ不正解であるかが説明できるようになります。例えば、4つの選択肢を見た時には、通常、下記のようにアプローチ方法がわかれます。

①読解だけで回答を選び出している人
②読解+なんとなく消去法も使用して選び出している人
③明確な基準の元、読解から正答を、またPOEで選択肢を消去して選び出している人

①では正解だけ割り出すタイプのアプローチなので、回答を導くための回答の根拠が100%自分の読解力に依存します。そのため、読解を誤った瞬間に間違った回答を選択してしまうこととなります。また正答の割り出しを読解力だけに頼っているので、回答するまでに時間が非常にかかると言うのも一つこのアプローチの問題点です。

②は大多数の受験者が無意識のうちに行なっている方法です。読解+「なんとなく違う気がする」という不明瞭な基準から選択肢の削除を行なっています。このアプローチの問題点は、そもそも受験者が設定した不明瞭な基準が合っているかどうかという部分です。そもそもその基準が間違っている可能性も高いです。

また、②のアプローチの最大の問題は、基準がその都度安定していないので、熟練するまでに非常に多くの時間と、沢山の問題をこなす必要が出てくるというところにあります。たまにこの②でもTOEFLの高得点をとる人がいますが、膨大な問題をこなし、感覚が研ぎ澄まされた、いわゆる職人芸化(感覚的なものでもはや回答の根拠が自分でも説明できないが、正答を回答できてしまう)している傾向があります。

③サウスピークでは、この③「明確な基準の元、読解から正答を、またPOEで選択肢を消去して選び出す」を受験者に目指してもらいます。純粋な読解力はもちろんですが、それをサポートする強力かつ明示的な根拠として、POEで選択肢を論理的に消去するテクニックを身につけてもらいます。最初に、POEはなんたるかを徹底的に学んでいただき、実戦では明確な意識をもって選択肢を消去してもらいます。

POEを身に付けることで、根拠を持った回答ができるようになりますので、TOEFLで高得点を取りたい方はまずはこのPOEをマスターしましょう。

POEについての解説。間違っている選択肢を4つの形で分類する

POEは4つの基本的な形に大別されます。まずは、この基本の4分類をしっかり理解しましょう。

①Too Broad (広範囲/広義すぎる)
②Too Specific (詳細/特定すぎる)
③Not Mentioned (述べられていない)
④Inaccurate or incorrect information (不正確な情報)

上記の①と②は文章には書かれているが、間違った選択肢となる点で、③と④よりも難しいかもしれません。選択肢の問題はあくまでどれが一番正解に近いのかという相対的な問題であるため、①や②の極端なものをいかに見極め消去できるかが重要です。

①Too Broad(広範囲/広義すぎる)

あまりに網羅している範囲が広大(Too gereral)な場合がこれに当てはまります。例えば、トピックの主題を聞かれる問題で、メイントピックが古生時代の陸生生物の進化に関してだとします。その話の導入として、惑星の衝突から物質が集まって地球が誕生したこと触れ、その後、古生時代の陸生生物に関しての話を展開していった場合、地球の誕生に関する話題は当然導入に使われただけの非重要パートであり、トピックの主題としては不適切です。

②Too Specific(詳細/特定すぎる)

①のToo Broadと反対の②Too spesificは、大意を聞かれているのに、特定すぎる選択肢が提示された場合に、それらを消去する際に使用可能となります。例えば、6つの多岐選択肢から正答を3つ選ぶリーディングの設問で、天文学分野から惑星の発見と望遠鏡の歴史についてを主に述べているパッセージがあるとします。この6つの多岐選択肢問題では、Too Spesific(詳細/特定すぎる)を除くのが鉄則となります。

例えば、選択肢の中の1つに「金星、天王星、冥王星をのぞいて、ほとんどの惑星はそれぞれの軸に中心に自転する」というのがBodyパラグラフの詳細説明の中にあった場合、明らかにこの選択肢は詳細部分に関して述べすぎているので、対象から除くことができます。回答の根拠は、今回の主題が惑星の発見と望遠鏡の歴史であるからです。英語でそれらしく書いてあったり、時間がない時には焦ってなんとなく詳細説明の部分で読んだような内容を選んでしまうかもしれませんが、回答の根拠としてはToo Spesific(詳細/特定すぎる)で消去することが可能となります。

③Not Mentioned(述べられていない)

一見トピックに関係しているような、ありがちな内容の文章を記載して受験者を迷わせるのが、この③Not Mentionedです。この③は、受験者が聞けなかった、もしくは少し聞けた部分に関して、ありがちな回答をのせられてしまうことで、勝手に述べられたと勘違させ誤回答を導かせるような場合も多いです。例えば、リスニングセクションで、生徒のレポートに対して教授がアドバイスしたことは何か、という質問に対して、下記のような選択肢があったとします。

  • 数値的なデータを含める
  • レポートの目的をより明言する
  • テーマを変更する
  • データの引用元を記載する

どれも一見ありがちな回答ですが、そもそも全く述べられていない場合などが、このNot Mentioned(述べられていない)に該当します。

④Inaccurate or incorrect information (不正確な情報)

この項目に該当するのは、パッセージで提示された情報と真逆な選択肢や、特定の頻度や程度表現(always, every, all, not, not at all)がつくことで、不正確な情報になった選択肢です。例えば、「その種類の大部分(Almost)が絶滅した」と、「その種類の全て(All)が絶滅した」は当然同じ意味ではないため、このような表現には常に注意が必要です。

POEが理解ができたら練習をしよう

上記の項目が理解できたら、POEを使って模試を解きましょう。

文意が把握できていなければ、POEが理解できていても正答できない場合があります。しかし、根拠をつけて選択肢を選ぶ訓練を行うことで、ミスを減らし、正答率を高めることができます。模試の答え合わせの際にも、必ず正解以外の選択肢がなぜ間違いであったのかを、POEに基づいて判断をする練習を繰り返しましょう。そうすることで本番でもPOEを用いて正答を導き出すことができるようになります。

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