英語学習者の皆さん、こんにちは。

今回はTOEIC L&Rリーディングセクションのうち、長文問題が出題されるパート6とパート7についてご紹介します。長文問題の特徴や問題数、時間配分などについて説明した上で「選択的注意」の観点から解答のポイントを提案します。ではさっそく見ていきましょう!

【この記事の目次】
1.TOEIC長文問題の特徴解説|パート6・7について
2.TOEICパート6対策|TOEIC長文問題 part6
3.TOEICパート7対策|TOEIC長文問題7 part7
4.TOEIC 長文問題(パート6・7)対策まとめ|選択的注意の観点から

TOEIC長文問題の特徴解説|パート6・7について

まず、長文問題が出題されるパート6・7の特徴を確認しましょう。

パート6パート7
問題形式やや長い文章の穴埋め長文読解
問題数(全200問中)16問(全200問中)54問 
配点割合全体の8%
全体の27% ⇒ 4分の1以上
時間配分目安1問30秒を目安に
(時間をかけすぎず、
わからない問題はとばす)
一問あたりの回答時間は
気にせずに進めるのがベター
(わからない問題はとばす)

長文問題と言っても、パート6では穴埋めが16問、パート7では読解が54問と、タイプは大きく異なっています。

パート6もパート7も長い文章で出題されますので時間をかけがちですが、解ききることにこだわりすぎず、わからない問題はとばし、わかる問題で着実に正解できるようにしましょう。限られた時間でより良い成績を出せるよう、とりあえず適当にマークして次に進むのも前向きで大切な選択です。
参考記事:TOEIC新形式の時間配分とテクニックについて

TOEICパート6対策|TOEIC長文問題 part6

引用『TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編』

やや長めの文章の穴を埋めるパート6。1つのまとまりのある文章(大問)に4つの空欄があり、その空欄に入るものとして最も適当な答えを4つの選択肢から選びます。意味的にまとまった連続する文章の中から複数題出題されますが、それぞれ独立して考えることのできる問題も多いです。

1分以上考えても分からない問題はあきらめ、一番適切だと思うものをマークして次の問題に進んでしまいましょう。基本的には知識を問われているので、わからない問題で悩んでも正解にたどり着けることはまずないでしょう。

ただし知識が試されているのではない、文脈で答えが決まる問題(文挿入問題・接続詞を選ぶ問題・文意に適した語彙を選ぶ問題)は別です。ゆっくり丁寧に解いて正解を選べるのなら、時間をかける価値があります。

そんなTOEIC パート6で測られている基礎英語力は「文法力および語彙力」+「文脈を追って適切な文の流れを見定める力」です。

4題に1題の割合で空欄部の選択肢が全て文となっている問題があります。この問題では選択肢の文章は基本的に全て文法的に正しいため、ここで問われているのは文法の理解ではありません

その代わりに問われているのが、文脈を追って正しい文の流れを見定める力です。つまり、問題の文章を正しく理解し、その続きとして最も自然なものを選び取らなくてはいけません。

文法や語彙の力はもちろん、それにプラスしてより実践的な英語力が求められるのがパート6・7なのです。

パート6の詳細については、以下のバナー記事でまとめていますので、問題の特徴や解法テクニック、対策学習法をチェックしてみてください。特徴や解法テクニックを意識すれば学習効率や効果は格段にUPします。ぜひ参考にしてくださいね。

TOEICパート7対策|TOEIC長文問題7 part7

つづくパート7は長文読解です。メール、広告、新聞記事などといった長文1つにつき、設問が2〜4問用意されています。それぞれの設問には4つの選択肢があるので、その中から最も適するものを選択し、解答する形式です。

TOEIC パート7の特徴|TOEIC パート7対策

TOEIC パート7の問題は文章の量が格段に増えるため、より本格的な読解能力が求められます

解答時間の目安を気にする人も多いと思いますがパート7では1問ごとの解答時間を気にしすぎないほうが賢明でしょう。文章が格段に長くなっていますし、特定の情報を見つければすぐに解ける問題もあれば、解答に時間のかかる問題もあるからです。その場で判断して解いていきましょう。

パート7の問題を解くためには、文法力・語彙力・速読力・情報処理能力といった、総合的な英語力が求められます。では続いて、情報処理能力について見ていきましょう。

英語力+情報処理能力|TOEIC パート7対策

特に意識してほしいのが、情報処理能力。パート7を解答するにあたっては非常に重要な力です。

短時間で大量の英文の情報を頭の中に入れ、それをキープしたまま質問に答えるためには短期記憶、情報の取捨選択といった情報処理能力が必要不可欠です。脳のワーキングメモリに負荷がかかる課題といえます。

※ワーキングメモリ:短い間に記憶を蓄えて、日常の会話や作業に利用する処理メカニズム。

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パート7に必要な能力の図解。白のゾーン(上)と青のゾーン(下)、2つの異なる能力が求められる。

そのため、自分の情報処理能力に合った読み方を体得しておくことが大切です。

ただやみくもに読んでいけばいいわけではありません。長文を読んで質問に解答するためには「文章を読んで意味を理解する+設問に至るまで理解した情報を短期記憶として保持しておく」プロセスを取る必要があります。

この後半部分の「短期記憶として保持しておく」についてですが、どの程度の情報量を短期記憶として保持しておけるかには個人差や能力差があるので、現在の能力に合わせて読み方を変える必要があります。

自分に合った読み方で解答すべし|TOEIC パート7対策

ベストの読み進め方は、問題文を最初から最後まで一度通して読み、そのまま設問を解いていくというもの。このように解いていくことで問題文の同じ箇所を複数回読むムダも省くことができ、スピーディに解いていくことができます。

ただし、この読み方をしていいのは「文章の内容をすべて保持しておける人」だけです。情報処理能力が高いと、この方法をとることができますが、全員にお勧めできるわけではありません。

一気に文章を読むことができない場合は、情報(問題文を)を小分けにして「少しずつ読む+解答する⇒少しずつ読む+解答する」を続けていくことで対応可能です。い

TOEIC パート7の長文問題の設問はほぼ、文章の最初の方の内容から後半の内容へと順番に問うています。そのため設問が4つある場合には問題文を4つに分け、それぞれの設問に関係する部分を読み終わったら、その都度対応している設問に答える、という方法をとりましょう。一度に処理する情報の量を減らすことができ、解きやすくなります。

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(左)情報処理能力の高い人の読み方。文章を流れのまま読み、その情報全てを保持できるので、問題文の該当箇所に戻って情報を確認せず、そのまま解答できる。
(右)情報処理の負担を減らした読み方。一度に処理しなければならない情報の量は格段に減るが、設問のつど該当箇所を読み直すため時間がかかってしまう。

ただ、この方法では文章を読む際に中断(設問に答える作業)が入ってしまいます。そのことにより文章全体に散らばっている情報を総合して考えなければいけない設問に対応しにくくなってしまいます。

また、文章を小分けにして読む際にちょうど良い区切りを即座に見つけられるわけではないため、重複して読む部分が出てきてしまい、タイムロスにつながってしまうという2点のデメリットが生じてしまいます。

ですので、理想として目指すべきは最初に示した「1度問題文を読んで、問題文を読み返すことなく設問に答える」という方針です(図の左タイプ)。とはいってもできないことをする必要はありません。長い文章を読むのが苦手なら、少しずつ読んで解答していくスタイルで着実に正解を選んでいく方法をとりましょう。

パート7の対策学習法やテクニックは、以下のバナーからチェックしてみてください。様々なタイプの長文問題を解き進めていくコツについても詳しくまとめていますので、ぜひ参考にしてくださいね。

TOEIC 長文問題(パート6・7)対策まとめ|選択的注意の観点から

ではここで、パート7で紹介した情報処理能力に関して詳しくみていきましょう。注意機能の観点から解説します。

TOEIC 試験受験時に限らず、私たちは外部からの情報全てを処理できるわけではありません。そのため必要な情報を瞬時に判断し選び取る必要があります。必要な情報を瞬時に判断し、それを選び取るために必要な「注意機能」には以下の4つがあります。

「持続的注意」長時間にわたって物事に注意を維持する
「選択的注意」いくつかの情報から必要なもののみを選ぶ
「分割的注意」2つ以上の対象や課題を並行して処理する
「転換的注意」関係のない情報の処理や不必要な行為を抑える。

TOEIC試験は2時間に渡る長丁場ですから「持続的注意」が求められます。2時間という長時間にわたって注意力を維持し、集中し続けなければなりません。

そして長文問題を解き進めるには、英文を読み進めつつ、どこに必要な情報があるのか探すため全体的に注意を配る「分配的注意」が求められます。そして英文の中から必要な情報を選ぶため「選択的注意」が作用します。

そしてまた、英文と選択肢を交互に読み、照らし合わせて答えを導き出すこともありますよね。ここで必要とされるのは「転換的注意」になります。

長文問題を解く上で意識したいのは、選択的注意。長文には情報があふれていますから、様々な単語に惑わされず必要な情報を選び取る力がものをいいます。長文問題が苦手という方はそれを意識してみましょう。

自分が確認したいこと・探し出すべき情報は何なのかを意識しつつ長文を読んでいく訓練を積みましょう。どんな単語がキーワードとして出てきそうか考えながら読むなど、自分の解き方、読み進め方を確立していくことが近道と言えそうです。
参考記事:TOEIC試験中、2時間集中力を切らさないためにー注意機能の観点から

苦手意識を持っている人が多い長文問題ですが、コツを掴んでしっかり対策することで確実に得点UPできます。パート6・7の特徴と対策、そして注意機能を意識し、効率的に対策学習を進めましょう。

英語学習は楽ではありませんが、時間をかけ、ポイントを抑えて学習を継続すれば力は付きます。キャリアUPや留学、海外赴任など目標を意識して学習を習慣化し、着実に力をつけていきましょう!

参考記事
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