英語学習初心者が、TOEICを受ける際に、最初に目指すことが多いのが500点です。

しかし、ただ学習を続けても、なかなかその点数に届かないことが多いのではないでしょうか?

筆者が英語学習を始めた時は、英語の基礎を定着させるには想定外の時間がかかったため、TOEIC500点の壁は高く感じたと同時に、気持ちが折れそうになったこともあります。

そこで本記事では、TOEIC500点に到達するには何を、どのように学習するのが最適なのか?
TOEIC500点は英語力で言うと、どのようなことができるのか?

また、就職・転職活動ではどのような評価をされるのか、具体的に解説していきます。

結論から述べると、TOEIC500点はまだ英語力の基礎が少しでき始めているだけの状態であり、就職活動での評価を狙うのであれば残念ながら物足りません。

実際に就職・転職活動での評価を目指すのであれば、TOEIC600点以上が最低限の目安です。

この記事を読んで、まずはTOEIC500点への理解を深め、500点を目指す方法をつかみましょう。そして、就職・転職活動で有利に評価されはじめる600点以上の点数を獲得するための足がかりとしてください!

本記事の目次

TOEIC全受験者の平均よりも、少し下の点数?TOEIC500点のレベルとは。

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公開データによると、TOEIC LR試験500点台は「全受験者数の中で、最も多くの人が取得した点数層」になります。

2017年度、TOEIC受験者のスコア分布グラフ

(出典:「TOEIC® Program DATA & ANALYSIS 2018 2017年度 受験者数と平均スコア」より引用)

また、過去3年間の「日本のTOEIC受験者の平均的な点数」は580点前後というデータも出ています。

このことからも、TOEIC500点は全受験者の平均よりも少し下の点数だと言えるでしょう。

過去3年間の「TOEIC受験者の平均スコア」の移り変わり

(出典:「TOEIC® Program DATA & ANALYSIS 2018 2017年度 受験者数と平均スコア」より引用)

では社会人の平均点数と比べて、TOEIC500点はどのくらいのレベルなのでしょうか?

社会人と学生、それぞれの平均スコア

(出典:「TOEIC® Program DATA & ANALYSIS 2018 2017年度 受験者数と平均スコア」より引用)

2017年度、社会人のTOEIC受験者の平均点数は「607点」です。

このことからも、TOEIC500点は社会人の平均よりも下の点数だと言えます。

しかし社会人の中でも新入社員や内定者に絞って、そのTOEIC LR試験平均点を見てみると、その点数は500点に近づきます。

新入社員と内定者、それぞれの平均スコア

(出典:「2018年度 新入社員 TOEIC ® Listening & Reading 最新データ」より引用)

つまりTOEIC500点くらいだと、英語を使う仕事をしていない社会人の中では「普通レベル」だと言えます。

TOEIC500点台は、ボリューム層の厚さから分かるように一定の英語学習を行った人が「簡単に確実に到達する英語力水準」です。

逆に言うと、TOEIC500点台を抜ける事で、実用的な英語の世界が見え始めるのではないかと思います。

イメージとしては、以下の状態と言えます。

・中学・高校レベルの文法・語彙は抑えている

・短期間のリスニング対策により英語に耳は少し慣れてきている

少し古いデータですが、2003~2007年度に千葉大学の学生がTOEIC IPテストを受けた場合、その平均点は505点となりました。

(「千葉大学における TOEIC IP スコアの包括的分析」より引用)

「大学入試センター試験の英語科目で、7割〜7.5割の得点の中堅レベルの国公立大学の学生」や「偏差値60前後の私立文系大学生」が特に対策せずに初めてTOEICを受けた場合、500〜550くらいの間で推移すると予想しています。

実際に、2017年にTOEICを受験した「大学生の平均点」は559点です。

社会人と学生、それぞれの平均スコア

(出典:「TOEIC® Program DATA & ANALYSIS 2018 2017年度 受験者数と平均スコア」より引用)

TOEIC500点は、TOEIC300~400点の初級学習者にとって「短期間で掲げられる現実的な目標点数」だと言えます。

既に500点を取得している人は、履歴書に書ける点数である600点まで、もう1歩です。

TOEIC500点レベルの英語力(読む・聞く・話す)

TOEIC500点レベルの英語力(読む、聞く、話す)は、バラバラです。個人差が大きいと考えてください。

受験で培った基礎学力がある場合、読解問題(Readingパート)で点数を稼いだけど、聞き取り問題(Listeningパート)では点数を伸ばせなかったということがよく起こります。

<基礎学力がある人の点数例>

◆Listeningパート……200点前後

そういう人は「読む」能力がある程度身についている一方で、「聞く」能力はまだまだな状態だと言えます。

逆に、「短期の留学帰りで耳は鍛えられてるけど、文法・語彙知識は曖昧だ」という方は得点構成を見ると、Listeningパートが300点を超えていることがあります。
一方、Readingパートは100点台、ということもあります。
こういう方は、文法問題が多数あるPart5を苦手としている方が多いです。  

Yosukeさん 入学時TOEIC550点⇒(Yosukeさんの体験談 「英語が話せるとは、勝手に口が動くこと」見違えるほどにスピーキング力を向上させた9週間の留学)

総合的に言うと、個々人の程度の差こそあれ、実用面(読む、書く、話す)において、最低限の事しか出来ない人が多いと考えられます。
TOEIC500点とは実用面のスタートラインに立ち始めた水準なのです。

英語力とTOEICスコアの関係が気になる方は、「サウスピークのTOEICに関する考え方」をご覧ください。

TOEIC500点レベルを目指す勉強法(中学英語を理解していれば、たった7冊を勉強すればOK!)

冒頭でも書いたのですが、TOEIC500点はまず最初の目標です。
TOEIC300点〜400点の英語初心者が一皮向ける目標として丁度良いでしょう。

また長く英語から遠ざかっていて久々にTOEICを受けた方など、英語学習から遠ざかっていた人の短期目標と考えても良いでしょう。

TOEIC500点に到達するためには、中学・高校で学ぶ英文法を一通り抑えて、TOEIC LR試験対策用のやさしめの教材を数冊やり込めば大丈夫です。
高校の英語で平均点を取れていた方であれば、下記の4冊で十分です。

まずは中学レベルの英語はクリアしているとして、以下の参考書をお勧めします。

※中学レベル(TOEIC300点前半〜200点台)の方は、次の記事の学習を済ませてから下記7冊を行ってください。

使用する7冊の英語参考書

高校英文法の参考書

・高校英文法をひとつひとつわかりやすく。

・大学入試英語長文ハイパートレーニングレベル1 超基礎編

⇒高校英文法について一通り不明点がないか確認するための参考書です。
特に不明点がない場合(Reading part300点以上の人が該当)、本書にはあえて取り組まなくても良いです。

英文法の参考書

・TOEIC(R)テスト英文法 プラチナ講義

⇒英文法の不明点を確認するための教材です。
英文法で必須となる知識を確実に定着させましょう。

TOEIC LR試験の参考書

・TOEIC® L&Rテスト正攻法で攻めるパート7読解問題

・公式TOEIC Listening & Reading トレーニング リスニング編

⇒品詞分解・スラッシュリーディングを学ぶためのリスニング・リーディング本です。
付属音源のついている箇所を聞き込んだ後、品詞分解を行いながら英文を精読して、英文への理解を深めていきます。

・一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法

⇒英文を精読するに当たってわからない点があった際に、英文法を復習するための教材です。
この教材か、最初に学習した『高校英文法をひとつひとつわかりやすく。』へ戻って英文法の不明点を確認しましょう。

単語帳

・TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)

⇒単語帳です。この参考書を使って、総仕上げしましょう。

「上記の7冊だけで、本当に500点が取れるのか」と疑問に思う人もいるでしょう。
断言します。
上記の7冊だけで大丈夫です。

具体的な勉強法

より具体的な勉強方法としては、3ステップあります。

◆ステップ1:英文法知識の仕上げ

◆ステップ2:リスニング・リーディング本で「品詞分解・スラッシュリーディング」を学ぶ

◆ステップ3:単語帳で仕上げ

ステップ1:英文法知識の仕上げ

1つ目のステップは「英文法知識の仕上げ」です。

『高校英文法をひとつひとつ分かりやすく』をまずは2回通読してください。
不明点、理解があやふやな項目に絞って、最低2周して下さい。

丸暗記することよりも理解することを優先して読み進めて下さい。
別冊の回答英文をリスニングCDを使って暗記するまで聴きこんで下さい。

次に、2冊目の『大学入試英語長文ハイパートレーニングレベル』に進み、同じように2回通読してください。
その後、それぞれの本をもう一度ずつ通読して、分からないところは理解するように読み込んでください。

最後に、英文法知識の総仕上げとして『TOEIC(R)テスト英文法 プラチナ講義』に進み、英文法の不明点を本書で確認してください。
確認が終わったら、プラチナセンテンスと巻末にある英単語を「音読とリスニング」でやり込み定着させましょう。

目安の回数は「1英文あたり、リスニング20回+音読10回」。
これを2周しましょう。
すなわち「1英文あたり、リスニング40回+音読20回」行いましょう。

特に現時点でReading Partが300点未満の学習者は本書を十二分にやり込み、英文法で必須となる知識を確実に定着させましょう。

ステップ2:リスニング・リーディング本で「品詞分解・スラッシュリーディング」を学ぶ

それぞれ英文法の参考書を8~9割ほど理解出来る状態になったら、次の2つ目のステップ「リスニング・リーディング本で品詞分解・スラッシュリーディングを学ぶ」です。

英文法知識の総仕上げを『TOEIC(R)テスト英文法 プラチナ講義』で行ったあと、リスニング・リーディング本である『TOEIC® L&Rテスト正攻法で攻めるパート7読解問題』へ進みます。

付属音源のついている箇所を聞き込んだ後、品詞分解なども行いながら英文を精読して、9割程度が分かるまで英文の理解を深めましょう。

この際によく分からない文がある場合、1冊目に用いた高校英文法の参考書か『一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法』も参照しながら、疑問を解消してください。

ステップ3:単語帳で仕上げ

「英文法知識の仕上げ」「品詞分解、スラッシュリーディングの理解」が終わったところで、いよいよ最後のステップです。

単語帳を使って、TOEIC500点を取るための総仕上げを行いましょう。

以上が「TOEIC500点を取るための最短勉強法」です。

紹介した5冊の参考書は「高校レベルの英文法理解」から学習をスタートさせる方向けの教科書なので、もっと初心者の方は「中学英文法のレベル」からスタートしてください。

<補足>中学レベルからやり直したい方向け

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高校の英語ではなく、中学レベルの英語学習からやり直したい方の場合には、下記の記事を参考にして学習を行って下さい。

TOEIC300点レベルからの脱出法!(中学英語からの再スタート)

500点からさらに高得点を目指す勉強法

前述の通りTOEIC受験者の平均点は「585点」です。

また、就職活動で企業が新入社員に期待するスコアは2013年時点で、「565点」です。

TOEIC 500点は、英語の基礎と呼ばれる中学・高校英文法はある程度理解できています。
ですが、決して就職・転職活動で高い評価をされるわけではありません。
そのため、企業の求めるスコアに達するためにも、就職活動に向けて600点を最低の目安とすると良いでしょう。

(引用元:「上場企業における英語活用実態調査2013年」報告書

超初級からTOEIC500点レベルに届いた卒業生たち

ここでは、TOEIC200点〜300点レベルの最初級者から短期間でTOEIC500点レベルにまで到達した卒業生たちを紹介します。

まず英語学習のスタートラインに立ちたい初級者の方が、彼らの体験談は参考になると思います。

英語学習初級レベルから、TOEIC500点台までアップさせた生徒の方

初級者からTOEIC500点レベルまで到達するためにはある程度の学習時間が必要になります。
特にTOEIC200〜300点レベルの最初級者から抜け出す段階は新たに覚える文法や単語に関する知識は多いものの、その学習量に比例した英語力の伸びは感じにくいことも多いです。
そのため最初に一歩抜け出す段階の手前で英語の学習を諦めてしまう方も一定数います。

ですが、彼らの体験談を読むと根気強く学習を続け、必要な学習時間を確保することが重要であることが分かると思います。
英語学習で何よりも重要なことは継続することです。
適切な難易度の参考書を選び、適切な学習のステップを踏んでいくことにより確実に英語力を高めることは可能です。

日々継続することで、これだけの教材を自分の力にすることができます

今回ご紹介する生徒の方々も上記勉強法で書いたテキストや勉強法に沿って勉強を進めることで英語力を高めることに成功した生徒の方々です。
是非、読んでみてください。

◆13週間のフィリピン留学でTOEIC250点から550点まで300点アップ! 接客で使うための英語力が身についたMaiさん

◆英語へのコンプレックスを克服!TOEIC280点から10週間で535点まで上げ、海外事業部に挑戦するTakanoriさん

◆アルファベットも怪しかった30歳のKatsujiさん、23週間のフィリピン留学で1589時間勉強→TOEIC575点に!

TOEIC500点を目指して英語学習をする方へ

TOEIC500点に満たない方は、前述の通り英語の基礎が曖昧であったり、学習習慣が身についてない場合があります。

英語の基礎を身につけるには、みなさんが予想しているよりも多くの学習時間を必要とします。
そのため、学習を妨げる誘惑の多い日本では、半ばで諦めてしまうことも少なくないでしょう。

例えばTOEIC300点(初級者)の方が、就職活動で目指す最低点の600点を目標に学習すると、
必要な学習時間が1,000時間となります。
(サウスピークの生徒の学習時間とTOEICスコアの伸びをデータ化し必要な学習時間を算出しています。)

日本で1,000時間の学習をする場合、1日の学習を2時間としても莫大な月日が必要になります。

しかしサウスピークでは生徒が自発的に1日、平均10時間の学習を行うことが可能です。

なぜなら、サウスピークでは英語の基礎を習得するためのサポートはもちろん、学習に集中できる環境づくりから徹底して用意しているからです。

このように学習以外のことは全て学校のスタッフが行うため、生徒は1日平均10時間の学習を自発的に行なうことが可能なのです。

その結果、サウスピークは生徒のTOEIC LR試験の点数が3ヶ月で「平均」200点以上アップする語学学校となりました。

しかし、サウスピークは「TOEIC LR試験対策に特化した専門学校」なのではありません。

英語の4技能(聞く、話す、読む、書く)をまんべんなく高める学習カリキュラムに沿って勉強することで、スピーキング力を大きく伸ばすこともできます。

サウスピークの特徴については、ぜひ下の動画をご覧ください。

また以下の記事では、フィリピン留学のメリットや失敗パターンについて詳しく紹介しています。

せっかく留学するからには、有意義なものにしたいですよね?

フィリピン留学を成功させて圧倒的に英語力を伸ばしたい方は、ぜひ一度ご覧ください。