そもそもビザとは何だろう?

本記事では、留学する際に必要となるビザや書類に関してまとめてあります。
「ビザって何なの?」というレベルから分からない人も多いのではないでしょうか?

外国においては最終的に自分を守るのは自分ですので、ビザの手続きに関しても事前にある程度の知識を手に入れて、フィリピンでの留学をより安心できるものにしましょう。

ちなみに必要な事実のみをまとめたのが下記の表です。

(目次)

そもそもビザとは何か?
観光ビザ
SSP
ACR-i カード
ECC
ビザの手続きに関して問題が生じた事例

そもそもビザとは何か?

多くの方が聞いたことはあるけど、そこまで馴染みがないのがビザではないでしょうか?僕もフィリピン留学以外では先日インドで飛行機を乗り換える際に初めて必要になるまでは意識したことがありませんでした。

ビザとは日本語でいうと査証というそうですが、それを聞いても今ひとつよく分かりません。

パスポートとビザを対比させて考えてみると、もう少しはっきりとすると思います。パスポートは自分が国籍を持つ国が、パスポートの所有者が海外へ出国してもよいことを保証するものですよね。

一方、ビザは受け入れる側の国がビザの所有者が国へと入国してもよいことを保証する要件の1つです。
ですので、外国に行く際には出国を保証するパスポートと、持っていないと入国できないビザをセットで持っている必要があります。

一般的にはビザは訪れる国へと出発する前に日本国内にある大使館や領事館で取得しておきます。他にはオンラインでビザが取得できるe-VISAや、その国に到着した後に空港でビザを申請できるビザオンアライバルなどもありますが、事前に取得しておくのが一般的でしょう。

日本のパスポートとビザの事情

パスポートとセットで必要なはずのビザですが、「普段海外旅行に行く時にビザなんて用意していない!」という方も多いのではないでしょうか。

その理由は日本のパスポートの信頼度の高さゆえです。

日本のパスポートは世界で最も信頼されているパスポートの1つであり、173カ国にビザなしで入国することができます。そのため、規定日数以内の観光目的であればビザを用意しなくても多くの国で入国できるようになっています。

しかし、観光目的から外れ、かつ長期間に及ぶこともある語学留学においてはきっちりと手続きのステップを踏んでいく必要があるので、フィリピン留学に必要なビザ、書類に関して以下でご紹介していきましょう。

セブ島留学におけるビザ関係の手続き

セブ島留学においては多くの語学学校がビザの延長やSSPの取得など留学する上で必要な事務手続きを代行してくれる場合が多いので、苦労することは基本的にはありません。

もし、自分で手続きをする必要がある場合にはセブ島であればJ center mall内にイミグレーション局があるので、こちらで手続きを行うことが可能です。

観光ビザ


左の黄色いシールがフィリピンの観光ビザの延長手続きの証です。

他の多くの国と同様に日本のパスポート保持者は、フィリピンへの入国時にはビザは必要とされません。30日間のビザが入国と同時に与えられます。そのため、フィリピンへと出発する前に日本で用意する必要はありません。

ただし、ビザが発給されるためには以下の条件をクリアしておく必要があります。

1.パスポートの残余期間が、滞在日数+半年(6ヶ月)以上ある事。
2.往復航空券、もしくは他国への出国チケットを持っている事。(特に入国時)

こちらの確認だけは日本出国前にしておいてください。

なお、31日以上フィリピンに滞在する場合にはこの観光ビザを延長する必要があります。観光ビザの延長に関しては現地の移民局にて毎月あるいは2ヶ月ごとに手続きをします。延長期間が2通りあるので、語学学校が手続きを代行している場合は大丈夫でしょうが、自分で手続きをすると期限を勘違いしてしまうこともあるので気をつけてください。なお、最長で1年間まで延長することが可能です。

延長に必要な金額は期間によって以下の表のように変化していきます。基本的には語学学校が延長を代行してくれるところが多いので、これらの金額に申請代行料を加えた金額を語学学校に収める場合が多いでしょう。


*2回目の延長の際にはこの料金の他にACR-i カードとARPの料金もかかります。

ちなみにこれらの金額は変わる可能性もあります。こちらのフィリピンのイミグレーション局の公式サイトで確認するのが最も確実です。

1回フィリピンから出国する場合にはそれまでの延長は無効になり、再入国した日から再び最初に無料で与えられる30日の観光ビザを得ることになります。

「2.往復航空券、もしくは他国への出国チケットを持っている事。」という条件に関してはフィリピン入国時にはフィリピン国外への出国チケットを持っている必要があります。出国チケットの有無は入国時のイミグレーションにて、確認されることがあります。ここで、出国チケットを持っていなければ、最悪、フィリピンの空港まで来ておきながら入国できないケースも考えられるので注意してください。

◆「捨てチケット」に関して


捨てチケットの例。

長期の留学を検討している方は、先の予定が未定で、きっちりと帰りの日程を決めるのが難しい場合もあると思います。そのような場合には変更可能なチケットを予約する、もしくは入国時には捨てチケットを用意して対処することができます。

「捨てチケット」とは、「乗る予定のないフィリピン国外への安いチケットをとりあえず買って入国検査に備えておきつつ、後ほど予定が決まった時点で実際に利用する飛行機のチケットを予約する行為」のことです。まさに、入国の時にしか使わず、その後チケットを捨ててしまうことになります。

このチケットは「実際に使わない」「できるだけ安い方がよい」という2つの特徴があるので、日本へのチケットである必要は全くありません。ですので、マレーシアなどへのチケットがよく捨てチケットとして使われます。

SSP(費用:約7000ペソ)


イミグレーション局から発行されたSSP

SSPとはSpecial Study Permitの略です。本来観光ビザでは語学学校など学校へ通うことは認められませんが、このSSPを発行してもらうことで、観光ビザでありながら語学学校へと通うことが可能になります。よってフィリピン国内で語学学校へと通う外国人は必ず取得する必要があります。

SSPも事前に準備する必要のないビザです。フィリピンに到着後に申請書を作成し、語学学校がSSPを取り扱う機関へと申請をします。

費用は7,000ペソ程度ですが、語学学校によって異なります。

有効期間は6ヶ月(26週)です。フィリピンの国外に出国しても有効期限は変わりません。ただし、SSPは学校毎に発行してもらう必要があるので、途中で通う語学学校を変更した場合には、再申請する必要があります。

なお、SSPは観光ビザの代わりではないので、SSPを取得したからといって、観光ビザを更新せずに済むわけではないので、注意してください。


僕も滞在中2ヶ月に1回、Visaの更新をしていました。
2016年11月12日→2017年1月12日→2017年3月12日まで、とVisaの有効期限を延長しています。

※SSP発給には、フィリピン移民局が個人の身元を確認するための書類として英文の戸籍謄本、そして滞在中財政能力を把握するための、英文銀行残高証明書が必要となりますが、SSP認定を受けている学校に入学される場合はこれらの書類はすべて学校が肩代わりすることになり、必要なくなります

なので、フィリピンに着いてからSSPを発行するのに必要となるものは写真3~5枚のみです。学校によって枚数が異なりますが、サイズはパスポートの写真と同じです。できれば日本で用意してきた方がスムーズです。

費用:約7,000ペソ(6ヶ月間有効)
特記事項:写真3~5枚が必要(日本で用意してきた方がスムーズ)

ACR-i カード(費用:3,235ペソ)


ACR-I カードの写真。

ACRとはAlien Certificate of Registrationの略で、フィリピンに滞在する外国人の証明登録カードのことです。

このカードを申請する対象となるのはフィリピンに59日以上滞在する外国人です。ちょうど2回目の観光ビザ延長と同じタイミングなので、同時に申請を行います。なお、ACR-i カードはイミグレーションでの指紋登録、写真撮影が必要ですので、留学生の場合は語学学校の職員が同行する場合が多いでしょう。

費用は3,235ペソ
特記事項:イミグレーションでの指紋登録、写真撮影が必要

ECC(費用:500~1000ペソ)

ECCとはEmigration Clearance Certificate、出国許可証のことです。6ヶ月以上フィリピンに滞在する方は取得する必要のある書類で、滞在中の滞在歴の有無や、その他理由でブラックリストに載っていないかなどを証明する書類です。6ヶ月以上滞在する人はこのECCがないと出国できないので気をつけてください。

費用は500~1,000ペソです。
特記事項:継続して6ヶ月以上フィリピンに滞在する場合には出国時に必要

ビザの手続きに関して問題が生じた事例

観光ビザの延長に関して

1.パスポートの残余期間が足りずにビザの延長ができなかったケース

「パスポートの残余期間が、滞在日数+半年(6ヶ月)以上ある事」が観光ビザ延長の条件の1つでもありますが、特に現地フィリピンにて留学の延長などをした場合にはこの残余期間が十分でなくなってしまうことがあります。

この残余期間が足りずにセブ留学中に観光ビザの延長が承認されず、新しいパスポートを取得するためにマニラの日本大使館まで自分で出向いて手続きしなければならなかったケースもあります。

ですので、長期の留学延長を行う方はパスポートが滞在中に有効かどうかだけでなく、残余期間まで気にかけるようにしてください。

2.ビザ延長の期限を勘違いして、不法滞在となってしまったケース

フィリピン留学で語学学校の卒業後にもしばらくフィリピン国内を旅行する方などもいます。

そういった場合には自分で観光ビザの延長を手続きする必要がありますが、語学学校に任せていた時に2ヶ月に1度の更新だったため、次も2ヶ月後の更新だろうと期日をしっかりと確認していませんでした。

実はこの時に自分でした更新が1ヶ月分になっていたために、確認しないままビザの期限を超えてしまい、不法滞在となってしまったケースがあります。

このようについうっかりと期限を超えてしまった場合にはそれほど多くはない罰金(1ヶ月あたり500ペソ)を払うことで済む場合も多いですが、あまりに延長忘れを繰り返すようだとブラックリスト入りの可能性もありますし、ビザの期限には滞在中は常に気を配るようにしてください。

SSP取得に関して

観光ビザやビジネスビザでフィリピンに入国している人が語学学校に通う場合には本来別のビザが必要となります。その点、フィリピンではSSPを発行することで合法的に学校に通うことができるようにビザの問題を解決しているので、語学留学する人には必須なものがSSPです。

しかし、中にはSSPの発行をせずに授業を提供している語学学校もあるのが実情です。

もちろん、これは違法ですので、フィリピン当局に見つかった場合は罰せられます。具体的には入国管理法違反となり2万ペソの罰金が科せられ、国外追放処になってしまいます。

語学学校を選ぶ際にはちゃんと正規にSSPを発行している学校かどうか、また現地到着後も適切にSSPが発行されているかどうかを確認しておくとよいでしょう。

ECCに関して

これは僕自身のケースですが、出国の際に本来必要のないECCを求められました。

僕は10ヶ月フィリピンに滞在していたのでその部分だけ見ればECCが必要とされますが、その間に何回か国外に旅行などをしていたので継続的に6ヶ月以上滞在していたわけではなく、ECCは必要ありませんでした。

出国検査の担当の方が勘違いして、「ECCはどこだ?ないならここで費用を払う必要がある」と言われましたが、ちゃんと途中で海外に出国していて、6ヶ月以上は連続でフィリピンに滞在していないことを説明したら納得していました。


このように知識があることでトラブルを未然に防げたり、あるいは逆に知らなかったことで本来防げたはずの問題が出てきたりします。この記事で挙げた知識を持っておくことで、安心してフィリピンでの留学生活を送ることができるでしょう。