サウスピークへ3ヶ月留学後、カナダのトロントで8ヶ月ワーキングホリデー(以下、ワーホリ)を行い、航空業界から内定をもらったTakumaさんにお話をうかがいました。

イエローナイフのオーロラをバックに記念撮影

Takumaさん カナダでのワーホリスケジュール

  • 2017年3月〜6月
    • 大学休学し3ヶ月サウスピーク留学
  • 6月〜7月
    • カナダのトロントでワーホリ 語学学校へ
  • 7月〜翌年1月
    • トロントで仕事(シナモンロールショップやビーガン料理レストランにて)
    • 1ヶ月に1週間の旅行(アメリカやメキシコへ)
    • ワーホリ中にTOEIC600点取得
  • 1月末
    • 日本へ帰国
  • 3月~6月下旬
    • 就職活動
    • 航空業界やホテルなど5社に内定

英語の知識だけでなく「英語を話す実践的な場」を求めワーホリすることを決意

カナダのバンフ国立公園にて

―――Takumaさんがサウスピーク留学やワーホリをするに至った理由を教えてください。

英語を話せるようになりたかったからです。そのためには、留学して語学学校で英語を学ぶことに加えて、英語圏の国で英語を実際に話す環境に身をおきたいと考えました。ですから、サウスピークで英語の基礎力を固めた後にワーホリをするということを選びました。

―――英語を話せるようになりたいと思ったのは、どのような出来事がきっかけだったのですか?

大学1年生のときからボランティア活動で海外に行っていました。2年生のときに外務省の対日理解プログラムというものに日本代表として参加しました。そこでタイの政府機関やJICAへ訪問したとき、また現地の学生と交流するときに英語で話されている内容を全く理解できず辛かった経験があります。また、日本の魅力についてのプレゼンテーションでは、丸暗記した英語で発表することはできましたが、質疑応答には対応できませんでした。

そこで「今のままの自分じゃだめだ!英語を話すことが必要だ」と思ったんです。そう思いながらも時間がすぎるのは早く、あっという間に3年生になり進路を決める時期になりました。

僕はもともと教員を目指し、大学でも教員採用試験の勉強をしていました。一方で、以前から飛行機が大好きで、航空業界への就職に興味がありました。でも「英語ができないから、航空業界は無理だろうな」と思っていたんです。それでも、1年休学して英語を話せるようになれば、その業界を目指せますし、引き続き教員になる道も選べます。ですから、休学して留学してみることにしました。

―――英語を話せると就職先の選択肢が広がると考えたのですね。休学して留学やワーホリをするという選択に迷いはなかったですか?

かなり悩みましたね。留学を決めた当時は大学3年の終わりだったのですが、今のタイミングでは留学は遅いのではないかと考えてしまいました。今さら海外へ行くよりは、普通に同級生と同じ時期に就活したほうがよいのではないかと考えたこともあります。

とはいえ、自分の将来についてゆっくり考える時間も欲しかったのも事実でした。そこで大学の先生に相談すると、このようなことを言われたんです。

「人生は80年ある。1年くらい遠回りして周りの人と違う道を歩んだっていい。後悔するくらいなら行っておいで」
この言葉がきっかけで、休学して留学とワーホリをすることに決めました。

ワーホリ開始後、カナダの語学学校へ通い日本人1人のクラスで多国籍の友達を作った

語学学校の多国籍なクラスメイトと

―――サウスピークを卒業してからカナダに渡航されたとのことですが、現地で語学学校には通われたのですか?
はい。友達作りを目的に1ヶ月間トロントの語学学校に通いました。

―――学校の授業はどうでしたか?

入学時にテストを受け、8つあるレベルのうち真ん中の4に属していました。英会話の練習にはなりましたが、文法はすでに理解している内容が多かったです。

※そのほか、サウスピーク卒業後にワーホリ先で語学学校に通った方の体験談まとめは、カナダ・オーストラリアの語学学校生活。実際に通った生徒に聞いてみました。をご参照ください。

―――学校はどのように探したのですか?

日本にいるときに自分でインターネットの口コミを見てよい学校を探し、学校に直接連絡して入学申し込みをしました。エージェントは使っていません。

僕の通っていた学校は日本人が1クラスに1人ずつしかいませんでした。おかげで英語しかコミュニケーションが取れないため、結果として多国籍の友達ができたのでよかったです。

カナダでワーホリ中に苦労したのが仕事探しだった

Takumaさんが働いていたシナモンロール店シナボン

―――海外での仕事探しはいかがでしたか?

今まで1番というくらい大変でした。レジュメを100枚近く配りましたが、なかなか連絡が来ずに働くことを諦めそうになりました。面接の話まで進んだのは7~8件でした。

―――トロントでどのような仕事をされたのですか?

カフェやアイスクリーム屋のスタッフなどいくつか仕事をしましたが、長く続けたのは2つです。

1つ目は「シナボン」というシナモンロールを売る店。2つ目はビーガンレストランのキッチン件サーバースタッフ(料理を提供する人)として働いていました。

※ビーガン:肉や魚だけでなく、卵や乳製品も食べない菜食主義者のこと。

現地で知り合った友人たちと

―――仕事中はどのような場面で英語を話していたのですか?

どちらの店も接客は全て英語でした。シナボンはデパートの中にあったため、毎日多くのお客さんと話せて刺激的でした。従業員はフィリピン系の方が多く、サウスピーク留学中にセブにいた話などできて楽しかったです。

シナモンロールを販売するほかに製造もしていました。レシピはもちろん全て英語。小麦粉、薄力粉などの材料や製造工程など理解するのに手こずりましたが、スタッフが親切だったので気軽に質問できました。

ビーガンレストランでは、アレルギーを持つ方向けの特別な料理を作る機会もありました。カナダ人のウエイターから「お客さんは○○アレルギーなのでそれを抜いて料理を作って」など指示を受けて調理をする必要があり、リスニング力が鍛えられたと思います。

―――しっかりお金は稼げましたか?

シナボンは時給11ドルで最低賃金と同じくらいでした。ビーガンレストランは時給12ドルで、チップとして半月に60ドルくらい支給されていました。日本食レストランで働いていた友人はチップを1日50ドル近くもらう日もあったそうです。友人と比べて給料は少なかったですが、お金よりも経験が大切と考えて働いていました。

カナダでは、チップがある店で働けるかどうかお金を稼ぐためのポイントになると思います。

ワーホリでカナダ滞在中は月に1週間は旅行し、大好きな飛行機に何度も乗った

飛行機に乗るときは自分から声をかけてスタッフと話す機会を作り「航空業界で働きたい」と言葉にしていたそう

―――仕事以外でどのようなことが思い出に残っていますか?

ワーホリ中に貯めたお金で旅行に行ったことです。7ヶ月間で多くの場所に足を運びました。

・カナダ:イエローナイフ、バンフ、モントリオール、ケベック

・アメリカ:ニューヨーク、ロサンゼルス、マイアミ

・メキシコ(マイアミから豪華客船を利用)

・ケイマン諸島(カリブ海の西にある、3つの島から成り立つ国)

バンフ国立公園(カナディアンロッキーの観光拠点)

仕事先のスタッフは「せっかくカナダにいるのだから、行きたいところに行っておいで」と言ってくれたので、1ヶ月ごとに1週間くらい休みを取り旅行をしていました。

―――多くの場所に行かれたのですね。旅行の手配はどのようにされたのですか?

マイアミ発でカリブ海を周遊したときに乗った豪華客船

飛行機、宿、クルーズ船など友人と一緒にすべて自分たちで手配したため、格安で旅をすることができました。メキシコへの豪華客船10日間の旅は、トロント-マイアミ間の往復飛行機と、客船代、現地でのオプショナル料金を全部含めて15万円以下でした。カリブ海を周遊しながら優雅に数カ国での観光を楽しみ、よい思い出ができました。

旅行の計画書。目的地までの所要時間、格安料金などが記載してある

旅行中に、友人がパスポートをなくして再発行に時間を要したりロサンゼルスで交通事故にあったりしましたが、無事に終えることができてよかったです。

―――大変なこともあったようですが、全て自分たちでプランを考えると充実した旅になりそうですね。旅をするのに、何かこだわりがありましたか?

スタッフに頼み、飛行機のコックピットに案内していただいた(写真左はTakumaさん)

大好きな飛行機に乗りたい、航空業界での就職を目指すにあたりさまざまな空港や航空会社を利用したいという目的があったので、とにかく多くの飛行機に乗れるようルートを組みました。直行便が出ている場合でもわざわざ乗り継ぎ便を利用し、各地の空港に足を運びました。値段が安いぶん時間がかかったので、友人には申し訳ないと思いましたけどね(笑)

Takumaさんが旅中に持ち歩いていた「フライトログブック」フライト情報の他に、スタッフからの直筆メッセージも

さらに、自分が利用した飛行機の情報を記載できる「フライトログブック」を持ち歩き、CAさんにコメントを書いてもらいました。

サウスピークで学んだことをもとに、カナダでワーホリ中も就職活動に必要なTOEICの勉強を続けていた

カナダトロントで有名な観光地、カサロマ

―――ワーホリ中はどのように英語学習をしていたのですか?

サウスピークで教えてもらった勉強法の通りに学習を続けていました。

ワーホリを始めた当初は語学学校や仕事で忙しかったので、帰国後の就活を意識し始めた10月頃から毎日3時間くらいコツコツ勉強しました。サウスピーク留学中に達成できなかった600点を越えられるよう頑張っていました。

僕がワーホリを始めた頃に通っていた語学学校には、TOEIC対策コースはありませんでした。ワーホリ前にサウスピークで勉強しておいてよかったです。

―――目標としていたTOEIC600点を獲得することはできましたか?

はい、最終的にはトロントで600点以上取ることができました。

航空業界の客室乗務員として就職を希望する場合は、TOEICは最低でも600点必要です。僕のサウスピークに留学する前のTOEICスコアは200点台でした。長時間勉強しても500点台後半が3回続き、なかなか600点の壁を越えることができずに悔しい思いをしました。しかし、休学して留学するという大きな決断をしましたし、周りに航空業界での就職を目指している方もいたので頑張れました。

企業が就職・就活・転職で求める英語力・TOEICスコア一覧|項目別TOEICスコアデータ(就職、就活、昇進、海外赴任など)によると、上場企業のうち70%近くが就職・就活時にTOEICの点数を参考にしていることがわかります。

海外らしい雰囲気のイベント「リブフェスティバル」へ行ったときの写真

―――ワーホリ前にサウスピークへ留学してよかったですか?

そうですね。留学前は全く英語ができなかったので、サウスピークで日本語教材を使って勉強できたのがよかったです。また、サウスピークではスピーキングはもちろんですが、TOEIC対策もできます。就活で必要なTOEICの点数を取得しなければならない自分の目的と合っていたと思います。

ーーーカナダでTOEICを受験するにあたり、やっておいた方がよいことはありましたか?

ワーホリ中にTOEICを受けようと思っている方は、問題集を日本から持参したほうがよいです。図書館などで日本人向けのTOEIC教材の海賊版は見かけたものの、本格的なものはほとんどありませんでした。

サウスピークで出会った仲間と情報交換ができたのも、就活を頑張れた理由の1つ

サウスピーク留学中、飛行機同好会メンバーと食事会をしたときの様子

―――ほかに、サウスピークでの留学で得られたものはありましたか?

同じ趣味を持つ友人、そして一緒に就活を頑張る仲間を作れたことが大きな収穫です。

実は、サウスピーク留学中に「飛行機同好会」というものを結成していました。セブで飛行機を操縦できる場所があると知り一緒に行かないか誘ったところ、付いてきてくれた方がいました。そこで、自分と同じように飛行機好きな人がいるのだと知り、興味のありそうな生徒さんに声をかけていきました。同好会メンバーは学生と社会人合わせて7~8人ほど。毎週ミーティングをして、飛行機について語っていましたね。

―――メンバーの中にはTakumaさんと同じように就活前の学生はいらっしゃったのですか?

はい。メンバーの中には、僕と同じ航空業界を目指す方がいました。卒業してもみんなで連絡を取り合い、採用の募集や面接について情報交換をしていたところ、グランドスタッフとして就職が決まった僕のほかにも2名がCAとして内定をもらっていました。就活を始める前からお互いの状況を知っているので、皆で内定を祝えて嬉しかったです。

サウスピークへ留学している生徒は目標へ向かって努力するための意欲が高い方が多く刺激的でした。人生を考えるきっかけになりましたね。

※サウスピークには、有名大学の学生や海外勤務を目指す社会人、起業家など、人生を真剣に考える方が多く集まります。詳しくは真剣な人が集まる質の高いコミュニティ 〜語学留学のもう一つの価値〜をご参照ください。

ワーホリ前とは違う自分へ成長し、就活では見事5社から内定獲得

カリブ海の青い海をバックにジャンプ!

―――帰国して就活を行い、無事に内定はもらえましたか?

ホテルと航空業界、合わせて5社から内定をいただきました! 留学前は「英語が話せない自分には航空業界なんで無理だろう」と諦めていましたが、1年間しっかり勉強しながら英語圏で生活することで行動力を身につけた結果、内定をもらえました。以前から働きたいと思っていた会社の制服を着て仕事をすることが楽しみです!

―――おめでとうございます! 就活でワーホリ経験はどのように評価されたのでしょうか。

内定先の航空会社から面接のフィードバックをいただきました。そこには、海外での行動力や、他国の文化に興味を持ち外国人相手でも仕事をやりとげる素質について評価していただけたと書いてありました。

―――ワーホリでの経験が就活にも活かされてよかったですね。ワーホリをする前と現在の自分とを比べて、どのような点が成長しましたか?

海外で生活することで、積極性と行動力が身についたと感じます。カナダでは、何かをやりとげたいときは受け身でいるだけでなく、自分から積極的に周りの方と関わらなければならないことを学びました。旅行に関しても、自分で行動したからこそ、よい経験ができたと思っています。

留学前は海外の方と英語で話すときに緊張していましたが、今は簡単な案内なら自信を持ってできる度胸がつきました。留学前の目標通りに教員を目指していたとしても、児童・生徒に伝えられることはたくさんあったのではないかと思います。

英語「+α」の体験をできるのがワーホリのよさ

パイロットとの貴重な記念写真。飛行機のコックピットにて

―――最後にワーホリしたい方へのメッセージをお願いします。

英語を学ぶだけなら日本でもできますが、英語「+α」の部分が自分の武器になると思っています。海外生活の中で、英語だけでなく、積極性や周りの人との文化の違いを認め合う柔軟な姿勢などを身につけられることがワーホリの醍醐味です。それぞれの目標に向かい学びある生活をできればいいと感じます。

ワーホリは、学校に通う、働く、旅をするなど何をするにも自由です。プランが真っ白な状態で、成果を出すためには、自分が何をやりたいか考えて行動し厳しく規律しないと、俗に言われる「遊学(ゆうがく)」のようになってしまうと思います。僕は7ヶ月間のワーホリで、目標を達成するまでのプロセスを考えて実行する行動力、厳しく自分を律する力も身につけました。

休学してワーホリに行くのは勇気がいりました。「同級生と違う選択をしているから何か成果を出さなければ」という点ではプレッシャーでしかなかったです。しかし、結果を出すために頑張ってきたので、内定を手にすることができて自分に自信を持つことができました。これからワーホリに行く方、就活をする方にも、無理だと思うことも諦めずに取り組んで欲しいと思っています。

 

大学3年時、悩みながらも休学して留学とワーホリに行ったTakumaさんは、英語力を身につけながら仕事や旅も全力で楽しみ、無事に希望の会社から内定をもらいました。以前から好きだった飛行機に携わる仕事をしながら充実した日々を送れるよう、応援しています。