山田暢彦先生連載記事…英語の初級者は “ココ” をやろう!(1)〜文法編〜

山田暢彦先生

サウスピークで採用している初心者向け英語学習教材、その中で最も人気がある教材である「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。」「英語のスピーキングが驚くほど上達する NOBU式トレーニング」執筆している山田暢彦先生に英語学習初心者に向けた全4回の記事を寄稿いただきました。

【寄稿いただいた4本の記事・目次】
英語の初級者は “ココ” をやろう!(1)〜文法編〜 ※この記事です。
英語の初級者は “ココ” をやろう!(2)〜発音編〜
英語の初級者は “ココ” をやろう!(3)〜単語編〜
英語の初級者は “ココ” をやろう!(4)〜学習の心構え編〜

【山田暢彦先生が登場する関連記事】

山田暢彦先生インタビュー(1) 『中学英語をひとつひとつわかりやすく。』40万部越えベストセラー本を執筆した理由

(ここから山田先生に寄稿いただいた文章です。)
近年、中学英語の学び直しが注目を浴びていますね。英会話は、文法や単語の基礎知識が非常に大切ですので、中学英語の学び直しはとても良いことです。

しかし一方で、中学1年→中学2年→中学3年…と過去に習った文法を単に覚え直すだけでは、英会話のブレークスルーは起こらないでしょう。ひと口に中学英語と言っても、覚えるべきこと・やるべきことは意外にたくさんあります。漫然と学習を進めてしまうと、途中から内容がごっちゃになり、消化不良に陥ってしまいます(過去に、中2の後半や中3あたりでつまずいた人は多いのではないでしょうか?)

そこで、本シリーズでは、初級者が英語を学び直すにあたって特に重点的に学習すべきことについて書いてみたいと思います。「ここを押さえないと絶対に話せるようにならないよ」という、英語力の核となるポイントです。1本の記事で全てをカバーすることはできませんが、今後学び直し学習を進める上で1つの中心的な指針になればと思います。

「文法」「発音」「単語」「学習の心構え」のテーマに分けて、全4回でお届けします。今回は、まず文法から見ていきましょう!

POINT 1. 出だしの『主語+動詞』をしっかり固める

英語は「主語+動詞」の語順で話すのが大原則です。つまり、「誰がどうする」という内容を真っ先に言います。

  主 動
例)I teach English.(私は英語を教えています)
  私は教えている

英語を話していて、I…uh…と出だしで詰まってしまうことがありませんか?その大きな原因の一つは、「主語+動詞で文を切り出す」という感覚(スキル)がまだ十分に身についていないからです。日本語は「私は〜を教えています」と最後に動詞を置きますが、英語は「私は教えています、〜を」と主語の直後に動詞が来ます。文のリズムが全く違いますね。文のはじめで動詞をパッと言える瞬発力が英語では必要なのです。

この出だし部分がスムーズに口から出てこない人は、これから英文を読む(聞く)ときは、「主語+動詞」に注意を向けて、文の土台をしっかりつかむ練習をしましょう。また、話す時も、「主語+動詞」(誰がどうする、誰がどうだ)の順番で文を組み立てることを強く意識してみてください。

なお、初級者の会話では、「主語+動詞」に関連して次のミス・弱点をよく見かけますので、特に注意してトレーニングしましょう。

よくあるミス・弱点

1. ❌be動詞と一般動詞を一緒に使ってしまう

「私は自動車会社で働いています」のつもりで、I am work at a car company.と言ってしまう人がいます。正しくはI work at 〜.ですね。1つの文にbe動詞と一般動詞の両方を使うことはできません。しっかり区別して使えるようになりましょう。また、動詞を完全にすっ飛ばして、I..uh..car company…のように言ってしまう例も少なくありません。動詞は、文の中で一番大事な言葉。抜かしてしまわないように注意してくださいね。

2. ❌未来のことを現在形で言ってしまう

「後で電話するね」のつもりで、I call you later.と言ってしまいます。
正しくはI will call you later.ですね。この先にすること(起こること)は未来時制(willまたはbe going to)で表しましょう。「過去・今・未来」— いつの話をしているかは動詞部分で表します(これを「時制」と言う)。時制があやふやだと聞き手を混乱させてしまいますので、ぜひ丁寧に学習してください。

3. ❌can、shouldなどの助動詞が使えない

助動詞は、動詞に自分の「気持ち・判断」をプラスする言葉です。会話では欠かせない要素です。

例)何かを勧めたいとき
→You should see this movie.(この映画は見た方がいいよ)
例)確信が持てないとき
→I might be late.(遅れるかも)

can(〜できる)、have to(〜しなきゃならない)、might(〜かもしれない)、should(〜した方がいい、〜すべき)は必ず押さえましょう。助動詞は「動詞の前」(=主語の直後)に置きますので、使いこなすにはやはり高い瞬発力が必要です。

4. ❌疑問文がパッと作れない

英語の質問は、Are you 〜?、Did he〜?、Can you 〜?のような形で表しますね。出だしの「主語+動詞」という本来の語順を変えることで疑問文を作るのが特徴です(具体的には、主語と助動詞を入れ替えて「助動詞+主語」の語順にする)。この出だしの形に十分慣れていないために疑問文が作れず、相手の質問に答えるだけの受け身の会話になってしまう人が多いです。「be動詞の場合」「一般動詞の場合」「canなどの助動詞を含む場合」によって形が変わるので少しトリッキーですが、だからこそ、重点的にトレーニングすべきポイントです。疑問文をサクサクと作れるように、ぜひ頑張って取り組んでください。質問ができると、英会話がもっともっと楽しくなること間違いなしですよ!

POINT 2. 足りない情報を『つけたす』

出だしの「主語+動詞」をしっかり固めたら、次に意識を向けたいのが文の後半部分に出てくる on 〜、because 〜、to 〜といった表現です。これらは足りない情報をプラスする表現と考えるといいでしょう。

例1) We will have a meeting on January 10.
打ち合わせがある (いつ?) 1月10日に

例2)I can’t go out tomorrow because I have work.
明日は出かけられない (どうして?)仕事があるから

例3)Mom went to the supermarket to buy food for dinner.
お母さんはスーパーに行った (何しに?)夕食の食材を買いに

下線部のon 〜 やbecause 〜 の内容に注目すると、「いつ?」「どうして?」などの「情報を補う」役割をしているのがわかりますね。こうしたつけたし表現を使えるようになると、文の内容がぐっと豊かになります。

まずは、例1にある「前置詞」から使えるようになりましょう(on、in、at、withなど)。前置詞に慣れてきたら、例2の「接続詞」に取り組みます(because、if、when、beforeなど)。また、「〜するために」「〜するための」などの意味を表す例3「to不定詞」もとても便利です。

スペースの関係上、ここでは細かい文法説明は省きますが、ぜひ参考書などでそれぞれの使い方を確認してくださいね。私の本でしたら、次のものが参考になるでしょう。

中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。
どんどん話せる 驚異の中学英語
英語のスピーキングが驚くほど上達する NOBU式トレーニング

関連記事の紹介

NOBU式トレーニングに関しては、こちらに詳細記事を作成しているので、本記事と合わせて確認下さい。

(関連記事)「瞬間英作文」で英語が話せるようになる!

まとめ

「主語+動詞」(誰がどうする)で文を切り出して、そのあとに足りない情報を「つけたす」。これが英語の基本の話し方です。もちろん、例外や応用もありますが、まずはこれを「基本の型」としてしっかりと身につけましょう。文法説明を読むだけではなく、英文の音読や作文練習などを通じて、実際にパッと言えるように練習することが大切です。こうした英語独特の語順(文の組み立て方)をきちんと習得すれば、その後の様々な応用表現もウンと身につきやすくなりますよ。

★次回は「発音」を取り上げます。お楽しみに!★

【次の記事】山田暢彦先生連載記事…英語の初級者は “ココ” をやろう!(2)〜発音編〜

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執筆者
柴田 はるじぇー @HAL_J
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柴田 はるじぇー @HAL_J

セブ島にある語学学校サウスピークの英語学習アドバイザー。著書に「3ヶ月でTOEIC300点上げるフィリピン留学」「20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ」